東堂コハクにとってマネージャーは相棒「肩を並べてがんばってくれる大切な存在」
――まず最初に、お互いの第一印象と今の印象を教えていただけますでしょうか?
東堂コハク(以下、東堂):第一印象はすごくフレンドリーな人という感じでした。その印象はずっと変わっていないんですけど、今は私の一番のファンであり、肩を並べてがんばってくれる大切な存在です。私のことを理解しようとしてくれますし、やりたいことやがんばりたいことを尊重してくれているなと思います。
マネージャー:そう言ってもらえてうれしいです。東堂さんは、「人懐っこくて愛嬌がある」「すごく元気」という印象がめちゃくちゃ強いですね。東堂さんの担当をさせていただいて3年以上経ちますが、自分も初めて会ったときから印象が変わっていないです。
東堂:うわぁー、そんなに経つんだ! いつもありがとうございます(笑)。
マネージャー:こちらこそありがとうございます(笑)。ちなみに初めて会ったのがスタジオだったんですけど、「広い!」って言いながら側転していてびっくりしました(笑)。
東堂:(笑)
――では、お互いを一言で表すとどんな言葉が思い浮かびますか?
東堂:普段たくさん助けてもらっているので、「相棒」が一番近いかもしれないです。
マネージャー:自分も「相棒」ですね。仕事をする中で意見が合わないこともときどきあるんですけど、そのたびに説明し合って、お互いが納得して出した答えが結果に結びついてるんです。そんなふうに支え合って活動しているので、「相棒」という言葉がぴったりかなと思います。
東堂:2人とも「相棒」になっちゃった(笑)。
――さすが相棒です! 答えを出すために話し合う場面では、具体的にどんなやり取りをされるのでしょうか?
東堂:やり取り自体は基本的にチャットベースで、「私はこう思っていて、これがしたい」と意思を伝えると、マネージャーさんが「でも、これはこうだから難しいんじゃないか」とか「こういうのはどうですか?」みたいにいろんな観点から意見をくれるんです。それを聞いて「じゃあ私はこう思うから、こうかな」とまた伝えて……みたいに意見を交換しながらちょうどいいバランスを探り合っていく感じです。
――なるほど。普段のやり取りではお仕事以外のこともお話しされるんですか?
マネージャー:基本的には仕事の話がメインですが、東堂さんとは共通点が多いので雑談もけっこうしています。例えばお互いにチョコミント味が好きなので、新商品が出ていたら「これ出てましたよ!」と教え合ったり、「これ食べてみました」と報告したりといろいろな話をしていますね。
東堂:めっちゃラフに話してますよね。マジで友達みたいだもん。「敬語でしゃべったことある?」ってくらい(笑)。
マネージャー:最初の頃はいつも敬語でしたよ(笑)。今は仕事の連絡は敬語、雑談や相談ベースの連絡はラフな感じで話すというふうに、TPOに合わせています。
東堂:そうですね。でも最初から割とラフに話していた気がする。私から見たマネージャーさんの第一印象が「フレンドリー」で、マネージャーさんから見た私の印象が「人懐っこい」「元気」ですからね。そんな2人が揃えば、「イエーイ!」って空気になるよなっていう(笑)。
マネージャー:確かに(笑)。こんな感じで、遠慮することなく言いたいことを言い合えているんじゃないかなと思います。
東堂:言えないことはないですね。プライベートのことも含めてなんでもしゃべります。
3Dお披露目で号泣する姿に「信頼できる人だ」
――おふたりの思い出の中で一番印象に残っているのはどんな場面でしょうか?
東堂:はい! これはすぐに思い付きました。私の3Dお披露目でマネージャーさんが号泣していたことです。
マネージャー:やめてー(笑)。
東堂:しかも、「東堂さんよりも先に泣いていましたよ」ってほかのマネージャーさんに聞いて。あの号泣はマジでびっくりしました!
マネージャー:恥ずかしすぎる……!
東堂:そのときは「なんでそんなに泣いてるの!?」ってちょっとだけ面白かったんですけど、当日まで私と一緒にすごくがんばってくれたし、3Dの姿をお披露目できたことを自分のことのように喜んでくれたことが本当にうれしかったです。そのことに感謝しましたし、「やっぱり信頼できる人だな」って思いました。マネージャーさんはどうですか?
マネージャー:実は自分も3Dお披露目が一番印象に残っているんですよね。3Dは「にじさんじフェス2022(以下、にじフェス2022)」で先に公開していたのですが、その流れから迎えた3Dお披露目は東堂さんにとって大きな見せ場でした。東堂さん自身も本当にがんばっていたので、「絶対に成功させよう」という気概で臨んだことを覚えています。東堂さんの意見を尊重しながら一緒に作り上げることができましたし、たくさんの方にご協力いただいたおかげで実現できました。
ちなみにお披露目の後、東堂さんからめちゃくちゃ長い感謝のメッセージが届いたんですよ。帰りのタクシーでそのメッセージを読みながら、静かに泣きましたよ……。
東堂:送ったね! あんなに喜んで涙を流してくれたことがうれしかったので、感謝を伝えねばと。
マネージャー:ありがとうございます。でも本当に悔いのない、いいお披露目になりましたよね。
東堂:そうだね。3Dお披露目の後からやりたいことがどんどんできるようになっていきましたし、活動の幅が広がっていったなと感じます。私にとってかなり大きなターニングポイントだったんじゃないかな。
マネージャー:間違いないですね!
【#コハック3D】東堂堂々、3Dお披露目ちゅう〜✨【にじさんじ/東堂コハク】
――マネージャーさんも3Dお披露目が印象的だったとおっしゃっているので、よろしければ号泣してしまったときのお気持ちをお聞きしてもいいですか?
マネージャー:聞いちゃいますか(笑)。いや、3Dお披露目の前は泣かないと決めていたんです。でも、いざ始まったら「東堂コハクがついに動いて、たくさんの先輩ライバーさんと話したり、歌ったり踊ったりしている!」って想像以上に感動しましたし、「彼女の魅力が最大限に出てている!」って思ったんですよね。
最初の頃は先輩ライバーさんになかなか声をかけられないこともあったので、「ライバーとしても人としても大きくなったなぁ」って込み上げるものがありました。
東堂:我が子の成長を見たような心境だったんですか?
マネージャー:まさにそんな気持ちです。しかもあんなに堂々とパフォーマンスをしていて、もう涙がポロポロと……。特に最後に歌った緑黄色社会さんの「Mela!」は印象に残っています。この曲は歌ってみた動画も投稿されていて、東堂さんのチャンネルで一番観られている動画なんです。だから歌っている姿を見たとき、「3Dの東堂さんでこの曲を聴けるとは……!」と感動しました。そんなふうにいろんな感情が入り混じり、そこにお披露目できたことへの安心感も加わって号泣してしまったんですよね(笑)。
【歌ってみた】Mela! / 緑黄色社会 (cover)【東堂コハク / にじさんじ】
5年間のライバー活動で見つけた東堂コハクの個性
――東堂さんの活動の中でも特に活発なのがダンスや歌ではないかと思います。チームIDDやにじさんじダンス部に所属され、ご自身でも多くの踊ってみた動画や歌ってみた動画をアップされていますが、今後チャレンジしてみたいダンスや歌のジャンルはありますか?
東堂:ジャズダンスやコンテンポラリーダンス、バレエのようなダンスはまだ踊ったことがないのでやってみたいですね。あと、少しだけ経験があるタップダンスにもチャレンジしてみたいです! カッコいいし、音楽のリズムやメロディにタップ音やダンスの動きがハマる瞬間が楽しいんですよね。実現できるかはわからないけど、いつか披露できたらいいなと思っています。
――歌についてはどうでしょうか。
東堂:歌ってみたい曲やジャンルは無限にあるんですけど、今まであまり歌っていなくて、なおかつ私が好きなジャンルで言うとバラードですね。ライバー活動も5年くらいになりますし、“ちょっと大人なコハック”を見せられたらいいなって。あとはラップとかカッコいい曲にもチャレンジしてみたいです!
――ダンスも歌も挑戦してみたいジャンルがたくさんあるんですね。
東堂:そうですね。それに、誰かと一緒に歌ったり踊ったりするのもすごく楽しいので、いろんな方とコラボしてパフォーマンスの幅を広げていきたいです。そうやって楽しさを増幅させられたらいいなと思っています。やっぱり私は歌ったり踊ったりしているときが一番楽しいしワクワクするので、歌やダンスの活動で私の魅力をたくさんの人に伝えていきたいですね。
Giga - 'G4L' 歌って踊ってみた【倉持めると/東堂コハク/山神カルタ/にじさんじ】
――初配信の際、やりたいことの1つとして「自分だけの個性を見つけたい」とおっしゃっていたのが印象的でした。約5年の活動を経てその答えが見えてきたのではないかと思うのですが、今ご自身の中で「これが自分の個性だ」と感じるのはどんなところでしょうか?
東堂:ちょっと悩んだんですけど、自分の好きなことにまっすぐ情熱を向けられるところかな。私は幅広くいろんなことをやってみるというより、好きなことを極めるタイプなんですよね。例えばゲームなら「スプラトゥーン」だし、ダンスや歌、ミュージカルもそうなんですけど、「好きだからたくさん練習しよう」「好きだからこうしてみよう」ってモチベーションを高く保ったまま努力を続けられることが個性だし、強みなんじゃないかなと思っています。マネージャーさん、どうですか?(笑)。
マネージャー:まさにその部分が東堂さんの個性だと思います!
――ちなみに、その個性に気付いたきっかけはなんだったのでしょうか?
東堂:3Dお披露目の前に「にじフェス2022」に出させていただいたんですけど、その頃からライバーさんにお声がけをして、一緒にダンスをする機会が増えたんです。そうやっていろんな人と関わっていくうちに、私なりのよさが見えて、自分の個性に気付くことができました。それに、自分が得意なことだったり、魅力的に見える歌やダンスのジャンルにも気付けたんですよね。
――ほかのライバーさんから言われて気付いたこともありますか?
東堂:そうですね。「コハックはダンス上手だよね」「コハックのあの歌好き」とか、「コハックといえば『スプラ』上手だよね」みたいに声をかけてもらって気付けた部分もあります。
ちなみにライバーさんから言ってもらって気付いた長所なんですけど、私ってダンスを覚えるのがすごく早いらしいんです。今まであまり自覚がなかったんですけど、ほかのライバーさんと一緒にダンスの振りを覚えているときに「早すぎる」ってめっちゃ驚かれて、みんながすごく褒めてくれたんですよ。
マネージャー:本当に早くて、もはやちょっと怖かったです(笑)。ダンスレッスンに行くたびに「すごく早いね」って褒められていて、「よかったね」と微笑ましく見ていました。「なんで疲れてないの?」とも言われていましたよね。思い返すと、疲れてるところってあまり見たことがないかもしれない。
東堂:確かに疲れないね。バイタリティはけっこうある気がする。そう思うと、それも私の個性かもしれないですね。にじさんじのライバーさんやインターネットで活躍している人の中で、体を動かすのが好き、スポーツが得意っていう人は珍しいんじゃないかな。
マネージャー:すごいですよね。どんなスポーツでも活躍できるだろうなって感じです。
東堂:小さい頃からいろんなジャンルのスポーツをしてきたのもあって、スポーツはマジで大好きなんです。学校の休み時間に「バスケしに行こうぜー!」って教室から走っていくタイプだった。
マネージャー:自分もそのタイプでした!
東堂:共通点が増えたね(笑)。
ライバー活動の原動力は“好き”を発信すること
――東堂さんにとって、ライバー活動をするうえでの原動力はなんですか?
東堂:「自分の好きなことを発信する」というのが一番の原動力ですね。基本的に私の配信は好きなことに関する内容がほとんどなんですけど、例えば雑談配信で「このミュージカルを観てきたんだけど、すごく面白くてね」って話したとするじゃないですか。その話を聞いたファンの方が作品に興味を持ってくれて、実際に舞台を観に行ってくれたらうれしいし、そのことを報告してくれたら、「私が発信したことがちゃんと届いているんだな」「この活動をしていて本当によかった」って感動すると思うんです。
実際に歌枠の配信で好きな曲を歌ったときに「初めて知ったけど素敵な曲だね」って言ってもらえたことがあって。「私が好きな曲を聞いてもらえて、みんなが好きになるきっかけも作れたのかな」ってうれしい気持ちになりました。
――好きなことを発信することはもちろん、それをファンの皆さんが好きになってくれることも原動力なんですね。
東堂:そうなんです。ファンの皆さんも好きになってくれたらうれしい! ミュージカルで言うと、ミュージカル曲限定の歌配信をするミュージカル組(周央サンゴ、宇佐美リト、佐伯イッテツ)というユニットを組んでいるのですが、私から声をかけさせてもらって活動が始まったんですね。
もうすぐ活動を始めて2年経つんですが、メンバー全員がずっと高い熱量で取り組んでくれているんです。同じものを好きな人たちが同じ熱量で何かを発信するこの形が私にとってすごくありがたいですし、一緒に活動してくれるメンバーがいるからより多くの人に届いていると思っています。自分から声をかけて始めたことがいろんな人に受け入れてもらえて、ミュージカルに興味を持つきっかけを作れていると実感したときにも「この活動をやっててよかった」と思いましたし、私自身も「好きなことを発信する勇気」をもらいました。
【歌ってみた】Mr.Showtime / covered by ミュージカル組
――なるほど。マネージャーさんにもお話を伺いたいのですが、東堂さんの魅力や強みはどんなところだと思いますか?
マネージャー:東堂さんが個性についてお話しした内容と重なるのですが、好きなことをどこまでも追求して、それを周りに広げられるところですね。歌でもミュージカルでもどんなところが好きなのかを具体的に語ることができますし、伝えるのも上手なんです。しかも目をキラキラさせながら話してくれるので、「観てみようかな、聴いてみようかな」って興味が湧いてくる。きっとファンの皆さんも同じ気持ちなんだろうなと思います。
――では、今後の活動で期待していることも教えていただけますか。
マネージャー:一番はダンスです。ダンスでもっとできることがあるんじゃないかと思っているので、それを形にするためにサポートをしていきたいですね。あと、配信でファンの皆さんが「コハックそんなこともするの!?」と驚くような企画を一緒に考えてできたらいいなと期待しています。
東堂:企画で言えば、ミュージカルに関してはいろいろとやってるよね。「同時視聴してみよう」とか「振り返り雑談してみよう」とか。
マネージャー:本当にすごいですよ! 昔と比べて今は月に何回も配信するほど配信の活動もがんばっていますし、企画も考えて、いろんなライバーさんに「一緒にやりましょう」と声かけられるようになって……。成長を感じる部分がありすぎるんですよね。なんか泣きそうになってきちゃった。
東堂:涙もろすぎるよ(笑)。コミュニケーション能力が上がったのもダンスと歌のおかげだね。
「大きなステージに立ちたい」無限大の夢を語る
――8月にライバー活動6年目がスタートしましたが、これから叶えたいことや新たに挑戦してみたいことはありますか?
東堂:一番叶えたいことは、大きいステージに立って私のパフォーマンスをいろんな人に見てもらうことです! できたら共通衣装も着てみたいなと思っています。あと、これは大きいステージに立つという夢の一環なんですけど、ミュージカルがやりたいです。ダンス、歌、お芝居と好きなことが全部できるミュージカルが大好きですし、やっぱりセレじょ(世怜音女学院演劇同好会)は演劇同好会ですからね。マネージャーさん、ミュージカルがやりたいよー!
マネージャー:自分もできたらいいなと思っています!
東堂:ほかにも、オーケストラに伴奏してもらうディナーショーとかダンスライブもやってみたいです。ダンスに特化したライブを今まであんまり見たことがないので、できたら楽しそうだなって想像しています。
マネージャー:夢がたくさんありますね。自分がやりたいことも東堂さんと同じなので、実現できるようにサポートしていきます!
東堂:もう1つ、これは新たな挑戦というわけでもないんですが、まだ関わったことがないライバーさんに自分から声をかけてみて、好きなことを一緒に発信していけたらいいなと思っています。何かしらの共通点があるライバーさんがたくさんいると思うので、それをきっかけに「好き」の輪を広げていきたいです。
――東堂さんのご活躍を楽しみにしています。9月29日にお誕生日も迎えられますが、現在の心境はいかがでしょうか?
東堂:誕生日は支えてくれる人に感謝をする日だと思っているんです。私が活動できるのはいろんな人が助けてくれるからだし、この活動が成立するのはファンの皆さんが私を見てくれているからなんですよね。だから、私のことを応援し続けてくれていたり、私の好きなことに興味を持ってくれたりするファンの皆さんに感謝を伝えたいです。
――本当におめでとうございます! 誕生日を記念した「歌ってみた」動画が公開され、グッズも展開されていますね。
東堂:今回の「歌ってみた」動画はいつもと雰囲気の違う楽曲に挑戦してみたので、私の新しい一面を見つけてもらえたらうれしいです!
マネージャー:誕生日グッズもかわいいですよね。
東堂:そうなんですよ! ぜひチェックしてもらいたいです。
【歌ってみた】人生は夢だらけ / 椎名林檎 (cover)【にじさんじ/東堂コハク】
――それでは最後にお互いへメッセージをお願いします。
東堂:一番伝えたいのは、「すごく感謝しています」ということですね。たぶん、ライバーが自分でやる部分もサポートしてくださっているし、私のことを理解しようとしてくれたうえでいろいろな提案もしてくれる、本当にありがたい存在だなと思っています。マジで今のマネージャーさんとじゃないとライバーを続けていけるかわからないくらいなので、これからもずっと私のマネージャーさんでいてほしいし、相棒でいてくれたらうれしいです!
マネージャー:ありがとうございます……! じゃあ自分からも。いつも元気に活動してくれて、やりたいこともまっすぐに伝えてくださってありがとうございます。連絡を早く返してくれるところもめちゃくちゃありがたいです(笑)。東堂さんががんばってる姿を見て、「自分もがんばろう」といい影響を与えてもらっています。今後も相棒として一緒に走り抜けていけたらと思っていますので、よろしくお願いします!