生活の中でさりげなく楽しめるグッズを作りたい
――今回は「にじネイル」シリーズを担当されているグッズプランナー・Oさんにお話を伺います。まず普段の業務内容を教えてください。
グッズプランナー O:普段はグッズの企画立案から販売まで幅広く担当しています。グッズのプロモーションチームなどさまざまな部署と連携を取る機会も多いので、企画の意図を各部署に共有し、円滑に進行できるよう調整するのも私の役割です。企画によっては、にじさんじの公式SNSで使用する画像の準備やハッシュタグの考案など、グッズプロモーションの一部業務を担当することもあります。
最初はインターンとしてジョインして、当初グッズ制作とは関係がない部署に配属されたのですが、さまざまなことを学ぶ中で「グッズの企画や制作をしてみたい」と思うようになり、グッズプランナーとして新卒で入社しました。
――教えていただきありがとうございます。続いて、「にじネイル」での担当箇所と本シリーズの企画がどのような経緯で立ち上がったのかをお聞きしたいです。
グッズプランナー O:「にじネイル」では企画立案をはじめ、ラインナップごとに制作しているビジュアルや各アイテムのデザイン依頼、販売の準備までを一貫して担当しています。企画を立ち上げたきっかけは、「美容アイテムで新しいグッズを展開したい」という意見がチーム内で出たことでした。
――なるほど。美容アイテムの中でもネイル用品に着目したのはなぜでしょうか?
グッズプランナー O:生活の中でさりげなく楽しめるグッズを作りたいと思ったからです。ネイルポリッシュなら日常で使えるうえに、自分の視界に入りやすいので気分も上がる。ほかのグッズとは違った形でライバーさんを身近に感じられるのではないかと考えて企画を立ち上げました。
おしゃれで洗練されたデザインを追求
――「にじネイル」は、1つのラインナップでネイルポリッシュ、ネイルシール、アクリルキーホルダー、缶バッジが展開されています。それぞれどのような使い方や楽しみ方を想定しているのでしょうか?
グッズプランナー O:先ほどお話しした通り、ネイルポリッシュは主に普段使いを想定しており、セルフネイルがお好きな方はもちろん、普段あまりネイルアートをしない方にも取り入れやすいアイテムを目指しています。一方で、ネイルシールはイベントなど特別なシーンでの使用をメインに考え、自分の爪だけでなく、ネイルチップに使うことも視野に入れていました。そして、アクリルキーホルダーや缶バッジは、ラインナップごとのビジュアルをより楽しんでいただきたいという思いで制作しています。
――日常生活の中でも特別なシーンでも楽しめることを想定して制作されたアイテムなんですね。それではアイテムごとのこだわりもお聞きしていきます。ネイルポリッシュの制作で意識されたのはどんなことですか?
グッズプランナー O:「にじネイル」は、ライバーさんのイメージカラーをネイルポリッシュに落とし込むシリーズですが、元の色をそのまま反映すると鮮やかになりすぎることがあったんです。そのため、ラインナップのテーマに沿って使いやすい色に調整しつつ、ライバーさんのイメージカラーと離れたり、同系色のライバーさんの色に近づきすぎたりしないことを意識して制作を進めました。また、自然光や蛍光灯など異なる条件の下でサンプルを見比べ、さまざまな環境できれいに発色するように気を付けています。
それらの工程を経て決まったカラーをライバーさん側にチェックしていただき、ライバーさんからのご意見やご提案に合わせて調整したら、完成となります。
――多角的な視点でバランスを見ながら調整されているんですね。最近のラインナップでは、今年4月に発売されたSpecialeの「にじネイル Sugar」はかわいらしい色合いが印象的でした。
グッズプランナー O:「にじネイル Sugar」は春に発売することと、より普段使いしやすい色にすることの2点を踏まえてパステルカラーにしました。どのカラーも仕上がりに満足していますが、特に早乙女ベリーさんのカラーは大人っぽさも感じさせる絶妙なピンクにできたと思っています。また、5つのネイルポリッシュを並べたときに統一感が出るよう、カラーのバランスを合わせているのもこだわりの1つです。
――確かに、5色すべて並べて飾りたくなるかわいさです。「にじネイル」のネイルポリッシュをすべて見たのですが、「にじネイル Sugar」までのラインナップで35色もあると知り、驚きました。
グッズプランナー O:2025年5月にこれまで発表したラインナップを再販した際、「にじネイル Classy」までのネイルポリッシュをグラデーションになるよう並べて写真を撮影したのですが、「こんなに色が増えたんだ!」と自分でも驚きました。同系色でもちゃんと差がありますし、絶妙なカラーが揃っているなと改めて思いましたね。
例えば、風楽奏斗さんのポリッシュの色は、白に少し青を入れてあまり見かけない珍しい色合いにできました。そして、不破湊さん、星導ショウさん、榊ネスさんはライバーカラーがそれぞれ紫系統ですが、ポリッシュではすべて違う色味を表現できました。
――複数のネイルポリッシュが並ぶとより色の違いを感じますし、どれも本当に色合いがかわいいなと思いました。先ほど、ネイルポリッシュのカラーをライバーさん側にチェックいただくとお聞きしましたが、やり取りの中で印象に残っているエピソードはありますか?
グッズプランナー O:「にじネイル Bright」で、叢雲カゲツさんがすごく色味にこだわってくださったことです。最初にこちらからカラーをご提案したところ、叢雲さん側から「もう少し淡い色にできますか?」とご意見をいただき、ご自身がイメージされている色を再現できるように調整しました。ライバーさんとアイデアを出し合いながら制作できたことはもちろん、叢雲さんがカラーへのこだわりを発信してくださり、ファンの皆さんがすごく喜んでくださったのも印象に残っています。
――ライバーさんのこだわりを知ると、ネイルポリッシュを塗るのがさらに楽しくなりますね。ネイルシールはライバーさんのビジュアルやにじぱぺっと、お名前やモチーフアイテムなどで構成されていますが、それらをパーツに採用した理由はなんでしょうか?
グッズプランナー O:にじさんじのイベントにネイルアートをして参加するなら……と想像したときに、ライバーさんのビジュアルや名前を取り入れたい方が多いだろうと思ったんです。一方で、セルフネイルで絵や文字を描くのはいろんな面でハードルが高いのではないかと感じました。そこで、ネイルシールなら手軽に楽しんでいただけると思い、ライバーさんを象徴するさまざまな要素をパーツに採用しています。
特にライバーさんのお名前は、表記を変えずにデザインに落とし込むことにこだわりました。漢字のネイルシールは一般的に少ない印象があるので、「にじネイル」と一緒に楽しんでもらえたらうれしいですね。また、さりげなくライバーさんの要素を取り入れたい方もいらっしゃるだろうと考え、モチーフアイテムやライバーカラーをグラデーションにしたシンプルなパーツも入れました。
グッズプランナー O:ネイルポリッシュとネイルシールは基本的に自分で塗ったり貼ったりして楽しむグッズなので、実際に使うシーンを想定して企画を考えています。そのために、社内のいろんな方へ「自分だったらどう使うか」を聞き、参考にさせていただきました。
――「使う方の立場に立って考える」というのはとても大切なことですよね。続いて、「にじネイル Sugar」までのラインナップで展開されているアクリルキーホルダーのこだわりを教えてください。
グッズプランナー O:アクリルキーホルダーは丸みを帯びたフォルムで柔らかい雰囲気に仕上げつつ、シンプルで身に着けやすいデザインを意識しました。SNSを見ていると、アクリルキーホルダーをカフェのテーブルに並べた写真などを投稿してくださっている方が多く、おしゃれな空間と相性がいいアイテムになってよかったなと思っています。
――同じビジュアルを使用したネイルポリッシュの特典カードもすごくおしゃれです。
グッズプランナー O:特典カードは、ライバーさんの目の色以外をモノクロにして、背景と爪をネイルポリッシュのカラーにした大人っぽくカッコいいビジュアルにしました。ネイル瓶は一般の商品と同じようにあえてシンプルな仕様にして、箱はネイルポリッシュを塗ったようなかわいらしいデザインに仕上げています。美容アイテムのシリーズとして取り入れやすさも意識し、全体的に「おしゃれで洗練されたデザイン」をイメージして制作しました。
シリーズ初のラメ入りが特徴「にじネイル Shiny」
――新しいラインナップ「にじネイル Shiny」はシリーズ初のラメ入りで、ライバーさんのビジュアルも華やかで大人っぽい雰囲気になっています。企画の際に設定していた、具体的なテーマやビジュアルのイメージを教えていただけますか?
グッズプランナー O:ラメ入りのネイルポリッシュを魅力的に表現できるビジュアルを考えていたときに、「ラメのキラキラをシャンパンや炭酸ジュースで表現するのはどうだろう」と思い付いて。そこからドリンクに合うシーンをイメージして、スーツ姿のライバーさんがパーティー会場にいてグラスを持っている……というコンセプトにたどり着きました。
――素敵なアイデアですね! ちなみに、なぜラメを取り入れることになったのでしょうか?
グッズプランナー O:「にじネイル」がシリーズとして続いてきたこともあり、チーム内で「そろそろ新たな試みをしてみよう」という流れになったのがきっかけでした。華やかなネイルポリッシュではありますが、半透明かつ小粒で輝きが控えめなラメを使っているので、普段使いしやすいアイテムになっています。
――ラメ入りのシアーな質感なら、ポリッシュ単体での使用はもちろん、お好きなカラーの上に重ねて塗るのもかわいいなと思いました。
グッズプランナー O:「にじネイル Shiny」に登場しているライバーさんは、以前のラインナップでネイルポリッシュが発売されているので、お持ちの方は一緒に使っていただくのもおすすめです。ちなみに今回のネイルポリッシュは半透明ですが、重ね塗りすることで色が濃くなるタイプなので、単体での使用も楽しんでいただけます。あえて1度塗りで半透明にし、シートシールのお好きなパーツを貼るのもかわいいと思いますね。
――今お話に上がったシートシールですが、爪全体をカバーする形からポイント使いができるタイプに変わっています。本ラインナップで仕様を変更した理由はなんでしょうか?
グッズプランナー O:理由は2つあって、まずは普通のシールとしても使っていただけるアイテムにしたかったからです。シートシールは、ネイルアートはもちろん、手帳やパソコンのキーボードなど、いろんなところに貼って楽しめるシールになっています。
もう1つが、使う方がもっと自由にカスタマイズできるシールを作りたいと思ったからですね。そこで、ライバーさんの衣装や髪型が異なる2種類を採用し、いろんな表情やにじぬいの顔も取り入れました。さらに、モチーフアイテム以外は大・中・小のサイズ展開で、さまざまな大きさの爪に合うようにしています。
――サイズが選べるとカスタマイズの幅も広がり、よりネイルアートが楽しめそうです。
グッズプランナー O:爪のサイズにかかわらず、どんな方にも楽しんでいただけるアイテムにしたかったんですよね。そのために、社内のいろんな方に爪を見せていただき、サイズ感を確認しながら調整を重ねました。
――Oさんのいろいろなこだわりが反映されている「にじネイル Shiny」ですが、制作の中で大変だったことはありましたか?
グッズプランナー O:一番大変だったのはネイルポリッシュのカラー調整です。今回はラメ入りかつ半透明なので、塗ってみたら想像していた色と違ったり、見え方が変わったりしてしまう場合がありました。そのため、ライバーさんのイメージカラーに可能な限り近づけつつ、透け感を足す形で色を合わせ、2度塗りでイメージカラーが再現できるように調整しています。
――ラメ入りや半透明のカラーだからこその難しさがあるんですね。ここまでお話を伺って、「にじネイル Shiny」にはフルカラーのビジュアルや幅広く使えるシートシールなど、新しい点がたくさんあるんだなと思いました。
グッズプランナー O:そうなんです。これまでのラインナップが持つ雰囲気を引き継ぎつつ、差別化も意識して企画を立てました。今回は新たなアイテムとして「ランダムグリッター缶バッジ」も展開していますし、ネイルポリッシュに付属する特典カードはフルカラーかつキラキラした仕様で、ドリンクがネイルポリッシュのカラーになったデザインなんです。それらも含めて、華やかなビジュアルをより楽しんでいただけるラインナップになったのではないかと思っています。
「#みてみてにじネイル」の投稿が励みに
――SNSでは「#みてみてにじネイル」というハッシュタグを通じて、ネイルポリッシュなどを使用した写真や感想が多数ポストされています。実際の投稿をご覧になって、Oさんはどのように感じていますか?
グッズプランナー O:皆さんがさまざまなシーンやいろんな使い方で「にじネイル」を楽しんでくださっているのを実感しています。「にじネイル」の感想を書いてくださる方も多く、特にネイルポリッシュのカラーに対して「〇〇さんのライバーカラーだ!」というコメントを見るとすごくうれしくて。「こういうシーンでも使えるんだ」とヒントをいただくこともあり、皆さんの声を実際に聞けるのはとてもありがたいです。
――ファンの方の感想が励みになりますよね。好きなライバーさんのにじぱぺっとを持って撮るなどネイル写真の表現方法もさまざまで、見ていてとても楽しいです。
グッズプランナー O:にじぱぺっとやにじぬいは、手に持つとちょうど爪が見えるいいサイズ感ですよね。ほかにも、特典カードを持って撮影してくださっている方もたくさんいらっしゃいました。どの写真も素敵ですし、ネイルアートのアレンジやネイルシールの貼り方も個性豊かで、投稿を拝見するのをとても楽しみにしています。個人的には、好きなライバーさんたちのネイルポリッシュを組み合わせたネイルアートがすごくかわいいなと思いました。
――「にじネイル」がきっかけでセルフネイルに初めて挑戦してみた、という投稿も印象的でした。
グッズプランナー O:最近はジェルネイルも自宅で楽しめるようになりましたが、それでもネイルポリッシュを選んだのは、これからセルフネイルに挑戦する方にも楽しんでいただきたいと思ったからでした。「にじネイル」がきっかけでネイルアートに興味を持っていただけることがすごくうれしいです。
――グッズを通して趣味の幅が広がっていくのはとても興味深いです。グッズの楽しみ方は人それぞれですが、その中でもネイル用品は気軽にファン活動ができるものなのではないかと感じました。
グッズプランナー O:そうですね! 職場など環境の制約によって手の爪にネイルアートができない方は、ペディキュアでこっそり楽しんでいただくのもいいんじゃないかなと思います。
――ペディキュアの場合、密かに楽しめる一方で、夏の装いでは“見せる楽しみ”もありますよね。特に「にじネイル Shiny」は夏にぴったりのアイテムだと思いました。
グッズプランナー O:夏のラメネイル、すごくかわいいですよね! にじさんじの公式Xにて、「にじネイル Shiny」のネイルポリッシュを実際に塗ったサンプル写真の投稿を予定しているので、ぜひ「#みてみてにじネイル」でチェックしてみてください。皆さんの投稿も楽しみにしています。
※取材は2026年5月に実施した。
「にじネイル」がにじさんじと出会うきっかけになれたら
――Oさんが考えるにじネイルの今後の展望を教えていただけますか?
グッズプランナー O:今後も「にじネイル Shiny」のように新たな挑戦をして、より幅広いラインナップを展開していきたいと思っています。ネイルポリッシュに関しては、にじさんじのファンの皆さんはもちろん、にじさんじを知らない方も「このカラーかわいい!」と手に取っていただけたらすごくうれしいです。
――「にじネイル」がきっかけで、にじさんじやライバーさんを知ってくださる方が増えるといいですよね。
グッズプランナー O:そうですね。「にじネイル」のビジュアルやネイルポリッシュに付く特典カードを見て、ライバーさんにも興味を持っていただけたら喜ばしい限りです。このシリーズがにじさんじと出会うきっかけになればと思います。
――たくさんの方に「にじネイル」を楽しんでいただき、にじさんじの輪が広がっていくことを期待しています。それでは最後に、「にじネイル」に注目していただいているファンの皆さんへメッセージをお願いいたします。
グッズプランナー O:「にじネイル」のネイルポリッシュは塗るだけでライバーさんを感じられるグッズになっていますし、ネイルシールやシートシールはイベントの高揚感をさらに高めてくれるアイテムだと思います。アクリルキーホルダーや缶バッジとともに、日常生活や特別な日の彩りとしてお楽しみください。