NIJISANJI COUNTDOWN LIVE “CROSSING TONES”レポート
2025年の終わりが近付く大晦日の夜、NIJISANJI COUNTDOWN LIVE “CROSSING TONES”の幕開けを飾ったのは「Virtual to LIVE」。各々が歌声でバトンをつないでいき、サビでは声を1つに重ね、お互いに視線を送り合う。ステージの上でライバーたちが躍動し、この夜が特別な時間になることを最初の1曲で強く印象付けた。
開幕の余韻を引き継ぎ、1人ステージに残ったのは珠乃井。本ライブで3Dでの姿を初めて見せた彼女は、その喜びを身体全体を使って表現するように「最高到達点」を歌唱しながら、ステージを縦横無尽に駆け回る。軽やかでありながら、芯のある唯一無二の歌声をファンへ届けると、満面の笑顔を浮かべながら、ステージを後にしていった。
続く、「ルカルカ★ナイトフィーバー」では一転、小柳、栞葉、榊が弾むビートに乗ったキレのあるダンスで、ステージをダンスフロアへと変貌させる。彼らのステージングは観る者の身体を自然に動かすようなグルーヴを作り出し、年越し前の高揚をぐっと引き上げるナンバーとなった。その後、再びステージ上に全員が揃うと、「超最強」を披露し、アイドルソングならではの明るさで会場全体を包み込む。楽曲本来の持つポジティブなエネルギーが存分に発揮される中、8名はダンスを織り交ぜての歌唱に加え、間奏では淀みのないフォーメーションチェンジも見せ付けた。
その後のMCでは、初めて3Dの姿でライブに参加した珠乃井を全員で祝福し、珠乃井も「(ライブの序盤ながらも)今がピークなんじゃないかってくらい盛り上がっています!」とうれしそうに笑みを浮かべる。その後、ライブの直前までにじさんじ公式YouTubeチャンネルで配信されていた「にじさんじ学院24時 最強クラス決定戦」のMC・社築、葛葉、アンジュ・カトリーナと中継がつながれ、年越しの瞬間を同時に迎えることに。
中継先の3名とこれまでのパフォーマンスや2025年の思い出について振り返っていると、あっという間にARステージの背後で新年を迎えるカウントダウンがスタート。「もう1分もない!」「もう今年終わるの!?」と慌てた様子のライバーたちは、急いで話し合い年明けの瞬間をジャンプしながら迎えることに決める。そして迎えたカウントダウンが「0」になった瞬間には、「ハッピーニューイヤー!」と全員が同時に勢いよく飛び上がり、訪れた新年を祝い合った。
MCが明けると、ライブは本格的に勢いを増していく。サロメ、石神、栞葉、珠乃井は誰もが知る平成の名曲「イケナイ太陽」を、新年一発目からハイテンションで響かせる。その後ステージに現れた赤城は、「みんな〜、あけおめ〜! さっそく、新年初KPいただいてもいいですか? せーのが3、4……かんぱ~い!」と会場を盛り上げた。赤城が歌唱するのは、疾走感のあるロックナンバー「No.1」。赤城がスタンドマイクの前で声の抑揚を活かしながら、晴れやかにこの曲を歌い上げると、ライブは確かな勢いを得て前へと進んでいった。
バトンを受け取った石神がソロパートで披露したのは「モニタリング (Best Friend Remix)」。軽快なビートに乗って歌い出すと同時に、石神のステージ上での立ち振る舞いは一段と軽やかなものへと変わっていく。身体全体を使ってリズムを捉えるようなダンスと安定した歌声が重なり合い、会場全体の空気を心地よく弾ませた。「Watch me!」では栞葉と珠乃井が掛け合いによって、互いの魅力を引き立て合う。珠乃井は両腕があらわになった姿でステージに登場。ハートを描く振り付けに合わせて、光が舞う3D演出も取り入れられ、2名の息の合ったパフォーマンスが愛らしい空気感を生み出していた。
曲後、栞葉が「ナナたまー! 改めて3Dおめでと〜!」と声をかけると、珠乃井が「ありがとうございますぅ!」とにこやかに応える。2名は珠乃井の“袖なし”衣装や曲中のハートを描く演出について振り返り、朗らかな空気を画面の向こうへ届けると、「次の方の準備ができたみたいです!」「それでは次はこの方でーす!」とつないで、次のライバーを呼び込む。
MC明けにソロでステージ上に現れた小柳は、「ウタカタララバイ」で空気を鋭く切り替える。小柳の“影”のような存在が登場し、彼の存在感を際立たせるステージングを見せ付けた。曲の終盤にはステージの背後に、巨大な“影”が浮かび上がる。小柳が最後のフレーズを叩き込むと同時に、その“影”が手を伸ばし彼の身体を覆い尽くすように押しつぶす演出が加えられ、パフォーマンスは唐突に幕を閉じた。その流れを引き継ぐようにサロメ、渡会、石神、赤城は「インザバックルーム」で楽曲の持つ“危うさ”を再現していく。暗めな照明とライトの点滅によって緊張感が続く中、4名はそれぞれ異なる方向から「うるせぇ外野を黙らせる」「こちら側が殴り込んでやる」などエッジーな言葉を刺していき、ダークな世界観を演出した。
その後、拡声器を手にしてステージに現れた榊は「アノニマスファンフアレ」で、ライブに熱気を呼び戻す。榊は「2026年、榊ネス一発目! かっ飛ばしていくぞ!」「ぶち上がっていくぞ、楽しんでくれー!」と煽りを入れると、歌唱パートに合わせて自在に声を操り、サビでは一段と声量を引き上げ歌い上げる。歌唱の合間にはバンドメンバーに目配せを送り、間奏の盛り上がりに合わせて煽るような仕草も見せるなど、生バンドを活かしたARライブならではやり取りも見られた。
赤城と小柳による「カルチャ」では、ピンクと青の照明が印象的に交錯し、それぞれの声質の違いを鮮明に浮かび上がらせる。お立ち台に足を掛けたり、向かい合ったりするようなステージングの中で、赤城の直線的な強さを持つ声と小柳の低音ボイスの圧が噛み合い、互いの表現が鋭くぶつかり合った。曲後のMCでは赤城が「アッツいね!」と切り出し、小柳も「全部出し切ったわ」と応じる。そこに、石神と榊が加わると、「めちゃくちゃ盛り上がってますやん!」「激アツでしたね」と中盤パートを振り返った。4名は次に向けて「みんな、まだまだ盛り上がっていけますよね!」と視聴者へ問いかけると、コメント欄からも次々と反応が寄せられる。最後に石神と榊が「聴いてください!」と声を揃えて次曲へとつないだ。
石神と榊による「逆光のフリューゲル」では2名の歌声が交差することで、楽曲のスケール感が一層際立つ。ラストのサビでは羽が舞い落ちる演出も加わり、ステージは幻想的な空間へと生まれ変わった。次の「フィクション」では赤城、栞葉、珠乃井がステージを明るく包み直す。温かみのあるフレーズをマイクリレーでつないでいき、サビで一気に解放感が広がるとコメント欄も軽やかに弾んだ。その後、アコースティックギターを手にした渡会が壇上に立ち、「裸の勇者」を熱唱。丁寧に言葉を紡ぎながら、サビでは声に力を込めて歌い上げ、その迫力は画面越しでも確かに熱を帯びて伝わってくるようだった。ここでステージの空気を静かに塗り替えたのが、サロメによる「鏡面の波」だ。一音一音に深みが宿るようにしっとりと「鏡面の波」を歌い進める中、足元には水面が広がり、波紋がゆっくりとステージ上を伝っていく。曲の終盤ではサロメが光に包まれ、ポニーテールにヘアアレンジをした姿を披露。静かながらも観るものの胸に余韻を残すような、圧巻のパフォーマンスを見せ付けた。
曲が終わった後の静けさを切り裂くように、サロメと渡会が「Preserved Roses」を放つ。2名は互いの気迫をぶつけ合うように歌い、ラストのサビ前には熱いグータッチを交わした。直後のMCでは、サロメが「ありがとうございましたー!」と感謝を伝えると渡会は「やっと一緒に歌えましたね!」と喜びを言葉にする。2名はこれまでデュエットでの共演がなかったことなどを振り返ると、ここで渡会が「なんと、次が……このライブ最後のブロックになります!」と告げる。その後2名で「この後もまだまだ盛り上がれますかー!」と観客を煽って締めると、ライブは終盤に向けて進んでいく。
最後のブロックは栞葉の「バカ通信」からスタート。ライブらしい勢いと遊び心が前面に出るこの曲を、全身を大きく使ったダンスを交えながら披露し、ライブ終盤の空気を鮮やかに切り開いた。そこから、渡会、赤城、小柳、榊による「DOGLAND」へ。曲の雰囲気が変わるたび、4名は声色を瞬時に切り替え、見事な緩急を見せ付ける。ステージの熱気は再びここで跳ね上がり、ラストスパートへ向けた推進力となった。
続く、「かつて天才だった俺たちへ」では渡会が流れるようなフローを見せ付けると、石神も正確なリズムキープの上で言葉を走らせ、小柳は低い声圧で重心を作った。三者三様のアプローチが噛み合い、楽曲の持つ魅力が増幅されたようだった。そして、本編の締めは「神のまにまに」。黄色を基調とした祝祭感あふれるライティングが広がり、サロメ、榊、珠乃井が伸びやかに歌声をつないでいく。曲の最後には紙吹雪がステージを彩り、やがて全員がステージに集結。新年の幕開けを祝いながらも、ライブの終演を惜しむひとときとなった。
全員がステージを去ると、配信のコメント欄は「アンコール!」の文字で埋め尽くされる。そんなアンコールに応えて8名が再登場し、「オドループ」を全力パフォーマンス。スパークラーがきらめく中、8名は画面いっぱいに動きを広げると、配信コメントも踊るように流れていった。
小柳が「皆さんアンコールありがとうございます!」と感謝を伝えると、8名は苦戦したという「オドループ」のダンスフォーメーションの切り替えについて笑い合いながら振り返り、和やかな空気を作った。最後にサロメが「2026年は始まったばかり。最後まで盛り上がっていきましょう!」と明るく締めくくり、いよいよラストの曲へ。ライブの最後を飾るのは「Arc goes oN」。1つひとつのフレーズを丁寧につないでいくような歌い出しから、8名の歌声が重なるサビでは一気にスケールを広げていく。そして、その歌声が最後の1音まで響ききった瞬間、年越しの高揚は確かな余韻へと変わり、本公演はフィナーレを迎えた。
2021年に開催された、にじさんじ AR STAGE “LIGHT UP TONES”を礎に現在の3D技術とフレッシュな才能によって、再構築された本公演。8名がそれぞれの多彩な表現を重ね合わせたこのライブは、「にじさんじの今」を鮮やかに映し出す時間となった。
NIJISANJI COUNTDOWN LIVE “CROSSING TONES” セットリスト
1. Virtual to LIVE
2. 最高到達点/SEKAI NO OWARI(カバー) 珠乃井ナナ
3. ルカルカ★ナイトフィーバー/samfree(カバー) 小柳ロウ、栞葉るり、榊ネス
4. 超最強/超ときめき♡宣伝部(カバー)
5. イケナイ太陽/ORANGE RANGE(カバー) 壱百満天原サロメ、石神のぞみ、栞葉るり、珠乃井ナナ
6. No.1/DISH//(カバー) 赤城ウェン
7. モニタリング (Best Friend Remix)/DECO*27(カバー) 石神のぞみ
8. Watch me!/YOASOBI(カバー) 栞葉るり、珠乃井ナナ
9. ウタカタララバイ/FAKE TYPE(カバー) 小柳ロウ
10. インザバックルーム/syudou(カバー) 壱百満天原サロメ、渡会雲雀、石神のぞみ、赤城ウェン
11. アノニマスファンフアレ/ツミキ(カバー) 榊ネス
12. カルチャ/ツミキ(カバー) 赤城ウェン、小柳ロウ
13. 逆光のフリューゲル/ツヴァイウイング(カバー)石神のぞみ、榊ネス
14. フィクション/sumika(カバー) 赤城ウェン、栞葉るり、珠乃井ナナ
15. 裸の勇者/Vaundy(カバー) 渡会雲雀
16. 鏡面の波/YURiKA(カバー) 壱百満天原サロメ
17. Preserved Roses/T.M.Revolution×水樹奈々(カバー) 壱百満天原サロメ、渡会雲雀
18. バカ通信/isonosuke(カバー) 栞葉るり
19. DOGLAND/PEOPLE1(カバー) 渡会雲雀、赤城ウェン、小柳ロウ、榊ネス
20. かつて天才だった俺たちへ/Creepy Nuts(カバー) 渡会雲雀、石神のぞみ、小柳ロウ
21. 神のまにまに/れるりり(カバー) 壱百満天原サロメ、榊ネス、珠乃井ナナ
アンコール
1.オドループ/フレデリック (カバー)
2.Arc goes oN
ライブを終えたライバーたちからコメントが到着
壱百満天原サロメ
あけましておめでとうございます。2025年は年末にこのイベントが控えていることを考えながら過ごしてきたんです。実は最初にお話をいただいたときには、スケジュールの都合で出演させていただくか、かなり悩んでいたんですが、本当に出てよかったなと! 皆さんのおかげで貴重な経験ができました。このメンバーと一緒にやれてよかったなと思います。それではおせちを食べに行ってきますね。おつサロメ〜!
渡会雲雀
あけましておめでとうございます! 本当にこの仲間たちに支えられて、最高のライブができたんじゃないかと思っております! マジでこのメンバーじゃなかったら作れない“作品”をね、こうやってみんなで作り上げられたことを本当に誇りに思います。神! あと、さっきおせちを初めて見ました(笑)。食うわ! 皆さん新年はいいスタートが切れましたよね? 今年もがんばっていきましょう。ありがとうございましたー!
石神のぞみ
ありがとうございましたー! 私はもともとにじさんじ AR STAGE 'LIGHT UP TONES'に憧れてにじさんじに応募したという経緯があるので、こんな夢の舞台に立てたことが本当に感慨深いです。今回のメンバーはバラエティ豊かでフレッシュな面々が揃っていたんですけど、我々だからこそできるライブになったんじゃないでしょうか? 私自身もカッコいい曲からラップまで多岐にわたるジャンルの楽曲に挑戦できました。ぜひ、擦り切れるぐらいアーカイブを観てくださいね。それでは皆さん、改めて一緒に新年を迎えてくれてありがとうございました!
赤城ウェン
新年あけましておめでとうございます! このメンバーで、最高のライブが作り上げられたと思っています。禁酒した甲斐がありました(笑)。今ライブが終わった直後で、目の前にはたくさんご飯があってみんなで食べようとしているところです。お腹空いた〜。それでは、ありがとうございましたー!
小柳ロウ
あけましておめでとうございます。ライブお疲れ様でした。「オドループ」でセンターに立たせてもらったときに、みんなと仲良くなれたなって感じたっすね。一致団結できた感がすごく伝わってきて、「俺ら仲間やん!」て思いました。とにかく楽しくライブができたので、いい新年を迎えられそうです。あざした!
栞葉るり
あけましておめでとうございます。最初はデビュー時期が近いけど、あまり話したことがない人もいて、みんなと仲良くなれるかなと心配していました。ですが、無事に仲良くなれて、みんなと楽しい年越しができてよかったです! デビュー時期が近いからこそできる話や、築ける関係性もあったので、とにかく今はライブが終わってしまったのが寂しいです。2026年もよろしくお願いします。ありがとうございました!
榊ネス
あけましておめでとうございます。やっぱり歌って踊ると、ぶっ倒れそうになりますね! でも、無事に倒れることなくライブを終えられて、皆さんに楽しい音楽をお届けできたので大満足でございます。メンバーとの絆もすごく深まりましたね。もう一度、同じメンバーでライブができるということはないかもしれないけど、だからこそ今日の思い出が特別になったと思います。皆さんも寂しいかもしれませんが、そんなときはぜひアーカイブをたくさん観てください! 皆さんありがとうございました。今年もよろしくお願いします!
珠乃井ナナ
あけましておめでとうございますー! そしてライブもありがとうございましたー! このメンバーで、もう1回やりたい!(笑)。先輩方と一緒に歌とダンスの練習をする中で、絆も生まれましたし、それを皆さんの前で披露できてすっごく楽しい時間でした。みんなも一緒に楽しんでくれたんじゃないかと思うと、幸せな気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。そして2026年もよろしくお願いします。じゃ、ナナもおせち食べてくる! またね〜!