MECHATU-A 1st LIVE “Over Drive!”レポート
会場が暗転すると、MECHATU-AがKアリーナ横浜に集結する様子と、その裏で暗躍するKOZAKA-Cの姿を捉えた映像が映し出される。会場入り口付近には爆弾と思しき不審物が置かれており、宇佐美がそれを川に向かって放り投げると、すさまじい爆発音ののちに会場が暗闇に覆われる。パッと光が灯ったステージにはMECHATU-A8名が横並びで現れ、客席から盛大な歓声が沸き起こった。
ライブの始まりを告げる曲は「The Hearties」。ライバーたちの気合いを反映するかのように、疾走感のあるロックサウンドが会場中に満ちていく。火花などの特効も惜しみなく繰り出され、1曲目から出演者も演出もエンジン全開。曲の合間にはライバーたちが「オイ!オイ!」と拳を突き上げながら観客の声出しを煽り、会場のテンションをさらに一段階高みへと引き上げた。
2曲目は赤城と伊波による「フェイクプリンス × リアルプリンセス」。ステージ上空からブランコに乗って現れた2名は、花咲く庭園を舞台に優雅なパフォーマンスを見せたかと思えば、激しいEDМに乗せてコミカルなダンスを披露する。王子様のようにスマートに振る舞いたいという理想と、スウェット姿で夜更かしするようなだらしない現実という、ギャップの“交互浴”で客席を痛快に振り回した。
МCパートでは会場周辺で怪しげな動きを見せていたKOZAKA-Cが出現。ライブをだいなしにして観客をがっかりさせるべく、会場中に大量の手下を放ったと明かす。KOZAKA-Cを退治しようと集まったMECHATU-Aだったが、なぜか変身することができない。実は冒頭の爆弾には彼らの変身を防ぐ効果があり、KOZAKA-Cは高らかに笑い声を上げる。
ピンチに陥るMECHATU-A。しかし、伊波が全員のマイクを武器に変えられるようこっそり改造していたことを明かし、武器を手にした8名はKOZAKA-Cに立ち向かっていく。反撃の1曲に選ばれたのは、「パーペキヒーロー」。2023年にMECHATU-Aがデビュー後初めて全員でカバーした楽曲でもあり、ライバーにとってもファンにとっても思い入れ深いナンバーだ。8名は力強い歌唱とともに、ステージ上に現れたKOZAKA-Cと大立ち回りを演じる。一時は巨大なKOZAKA-Cに押されるも、折れることなく攻撃を続けるMECHATU-Aに、客席からは激闘を称えるような歓声が飛んでいた。
ソロパートのトップバッターを務めた佐伯は、黒子との激闘を収めた映像を流しながら、「GO!ALEX!~希望誕生~」をハリのある低音で歌い上げる。続いてハンドマイクを手に宇佐美が現れ、「逆光 - replica -」を歌唱。普段の弾けるような明るい笑顔とはギャップのあるアンニュイな表情で、厚みのある歌声を響かせた。その後、小柳が「ヨフケノパレエド」でお得意のラップと軽快なステップを披露し、楽曲の持つ妖しげな世界観に引き込んでいく。
緋八、星導、小柳による「捌 -HACHI-」は不敵なヴィランの心持ちを描くラップナンバー。瓦礫の山に腰かけた3名は、気だるげな身振りとともに歌い始め、ダークなムードを会場に充満させる。本人たちの動きが抑えられたステージングにも関わらず、緋八の変幻自在なフロウ、がなりからささやきまで聴かせる星導のテクニック、曲全体を貫くように支える小柳の落ち着いた声色と、三者三様の歌声が存在感を発揮した。
その後現れた伊波は、ステージ上に漂うダーティな空気を「ノーダウト」で一掃。底抜けに明るいパーティサウンドに身を任せながら、痛快なハイトーンを響かせる伊波に、観客から盛大な拍手が送られた。
Oriens、Dyticaそれぞれのユニット曲のパフォーマンスパートでは、「ライバーたちが演出プランを考えている」と予告されていたこともあり、本番まで期待感が高まっていた。Dyticaによる「月下美人」では花の香りが漂う中、月光を思わせるようなクールな光をまとった星導、叢雲、小柳、伊波がシティポップ調でありながらもエモーショナルなリズムに乗せて歌唱。サビでは4名揃って軽やかなダンスを披露し、息ぴったりの動きで同期ユニットとしての一体感を表現した。
続くOriensの「Promised Future」は、「予報通り土砂降りになって びしょ濡れSTEP&GO」という歌詞にフィットするような、雨模様を表現した照明と、傘を手にしたダンサーたちが目を引いた。佐伯、赤城、宇佐美、緋八は、逆境の中でも未来を見つめて泥臭く進み続ける、という意思を込めて、会場中を歌声で包み込む。終盤には、ダンサー同様に傘を手にしたライバーたちがシャボン玉のきらめく中で、真昼の太陽のような笑顔を見せていた。
「Kアリーナで最高の“パーク”、開きたくない?」「開きたい!」という会話をきっかけに、佐伯と叢雲による「ようこそジャパリパークへ」のパフォーマンスが始まり、客席はテーマパークのような幸福感に包まれる。白いカーテンが引かれたステージに登場した緋八は、甘酸っぱく切ない恋の応援歌「かいしんのいちげき!」を熱唱。途中、カーテンの裏側に緋八に似たシルエットの人物が現れ、軽快なダンスで緋八の歌声に華を添えた。
その後ステージ上には小さなソファが用意され、宇佐美と星導が座りながら「113号室」をデュエットし、メロウなラップで客席に再び夜の気配を呼び込む。さらに星導がソロ歌唱曲にチョイスしたのは「It's a small world」。星導は指を鳴らしたり、ゆったりと体を揺らしたりとリズムを堪能しながら、しっとりと深みのある声を響かせ、浮遊感のある楽曲の世界観を舞台上に作り上げる。客席が程よい静けさに浸ったのも束の間、舞台には「KP」と書かれたDJ卓が現れ、元気いっぱいに現れた赤城が「気分上々↑↑」で会場に熱気を吹き込む。曲中には何度もコール&レスポンスが挟まれ、赤城は客席との一体感を楽しんでいた。
いよいよライブも終盤。佐伯、宇佐美、叢雲は自分たちの個性とトレーニングの要素を掛け合わせたポップチューン「NEW MUSCLE ORDER」をにぎやかに披露。ライブ開始から1時間半近くが経過しながらも、3人は腕を高く上げ、足を深く踏み込むなど、全身を大きく使って動き続ける。終盤にはジェットパックを背負った3名が、宇宙空間でもトレーニングを続け、ステージいっぱいに広がったシュールな光景に、会場が大きく沸く。
その後赤城と小柳がエレクトロスウィング「main dishが足りてない」で、低音と高音の心地よいハーモニーを生み出す。ソロで舞台に立った叢雲はライバーカラーを思わせるさわやかな緑色の光を浴び、「ステラ」を熱く歌い上げる。走り抜けるようなギターとピアノのサウンドを聴きつつ、叢雲は客席を見据えながら真摯に声を届けた。デュエットパートのラストを飾ったのは、緋八と伊波。不安や矛盾を抱えながらも自分らしく前に進んでいく気持ちを表した「ユニバース」でまっすぐで熱い歌声をファンの心に刻んだ。
「PEACE MARK」では再び舞台にMECHATU-Aが勢揃いし、タイトルにちなんでピースマークで円を作って歌い始める。「あっという間に過ぎたね 魔法みたいだった時間」「『さよなら』じゃないから 『またね』と言おう 約束だって!」とこのひとときを名残惜しむように声を張り上げ、ライブを観ているファンに率直な思いを伝えた。
アンコールの声が響きわたる中、MECHATU-Aに倒されたはずのKOZAKA-Cが仲間を引き連れ、客席で暴れ始めてしまう。最後の最後にライブが台無しにされてしまうと思われた瞬間、なんとリアルヒーローたちが颯爽と助太刀に現れた。ステージに戻ってきたMECHATU-Aは、リアルヒーローたちを応援すべく、観客とともに「MECHA-MECHA」を熱く歌い踊り始める。KOZAKA-Cたちを打倒したリアルヒーローたちもステージに上がり、ダンスに参加。MECHATU-Aとリアルヒーローのコラボはこの日一番の歓声を生み出した。
最後のМCで、全員が初リアルライブの感想を語ることに。星導はこうして全員で大舞台に立つことが活動における1つの夢だったと述べ、「夢がまた1つ叶って、とてもとてもうれしいし、最高のライブでした!」と頭を下げる。叢雲は「こういうでっかいところで初めてのライブを、MECHATU-A全員でやらせていただけるという機会が、最初で最後にならないようにこれからもがんばります。この機会に感謝して、皆さんありがとうございました!」と大きく手を振った。小柳も1stライブをKアリーナ横浜で実施できたことに感謝を述べ、「こういう機会をいただけているという自覚を持って、これからもMECHATU-Aとしても個人としてもがんばりたいのでよろしくお願いします!」とコメント。「伊波ー!」「ライー!」という客席からの声援を楽しんだあと、伊波は「これを聞きたくて今日までやってきました」とにっこり。「今日は最高の思い出になりました! ありがとうございました!」と感謝を伝えた。
「まさか自分がこういったところに立たせていただけるなんて」と語る佐伯。大きなステージに同期と立てたことに喜びを感じていると語り、「今まで応援してくださった皆さんも、これから応援してくださる皆さんも本当にありがとうございます」と笑顔を浮かべた。会場、配信、ライブビューイングで観覧したすべてのファンに感謝を伝えた赤城は「こういう大きな舞台に立てるのは皆さんの応援あってのこと。日々感謝と、引き続き明日からもMECHATU-Aみんなでがんばっていきたい」を気合いを入れる。緋八は2025年に配信されたオンラインライブの際に、ファンからの反響で感動したことを振り返りつつ、今日はライブ冒頭から感極まっていたことを明かす。続けて「これを最後にせず、今後もMECHATU-Aで一緒にやっていけたらいいなあ」と語る。宇佐美は同期たちを「普段は言わないけどすごく尊敬してて好きなメンバー」だと言い、全員でステージに立てたことに幸せを感じている、とコメント。そして「関わってくださったスタッフさん、応援してくださる皆さんのおかげで立たせてもらっていると思います。これからも応援よろしくお願いします!」と感謝の気持ちを言葉にした。
「最後にヒーローの俺らからエールを送らせてください!」という伊波の声かけから、最後の楽曲「Hurrah!!」の演奏が始まる。MECHATU-Aの面々は配信カメラに向かってポーズを決める、コンビを組んでコミカルな身振りを披露するなど、リラックスした様子でこの日最後の1曲を歌い上げた。ライブの成功を阻む敵との闘いを交えながら、多彩な22曲でファンを魅了したヒーローたち。彼らにとって初のリアルライブとなったこの大舞台では、MECHATU-Aがヒーローとしてもパフォーマーとしても確かな強さを持っていることが証明された。
MECHATU-A 1st LIVE “Over Drive!” Kアリーナ横浜 セットリスト
1.The Hearties
2.フェイクプリンス × リアルプリンセス / 赤城ウェン、伊波ライ
3.パーペキヒーロー(カバー)
4.GO!ALEX!~希望誕生~(カバー)/ 佐伯イッテツ
5.逆光 - replica -(カバー) / 宇佐美リト
6.ヨフケノパレエド(カバー) / 小柳ロウ
7.捌 -HACHI- / 緋八マナ、星導ショウ、小柳ロウ
8.ノーダウト (カバー)/ 伊波ライ
9.月下美人 / 星導ショウ、叢雲カゲツ、小柳ロウ、伊波ライ
10.Promised Future / 佐伯イッテツ、赤城ウェン、宇佐美リト、緋八マナ
11.ようこそジャパリパークへ(カバー) / 佐伯イッテツ、叢雲カゲツ
12.かいしんのいちげき!(カバー) / 緋八マナ
13.113号室(カバー) / 宇佐美リト、星導ショウ
14.It's a small world(カバー) / 星導ショウ
15.気分上々↑↑(カバー) / 赤城ウェン
16.NEW MUSCLE ORDER / 宇佐美リト、佐伯イッテツ、叢雲カゲツ
17.main dishが足りてない(カバー) / 赤城ウェン、小柳ロウ
18.ステラ(カバー) / 叢雲カゲツ
19.ユニバース(カバー) / 緋八マナ、伊波ライ
20.PEACE MARK
アンコール
1.MECHA-MECHA
2.Hurrah!!
ライブを終えたMECHATU-Aからコメントが到着
Oriens
――ライブを終えた今の気持ちを教えてください。
宇佐美リト
幸せです!
佐伯イッテツ
やりつくしました!
赤城ウェン
お腹も空きました!
緋八マナ
(ライブを)明日もやりましょう!
――本番中に印象的だった場面、ファンの皆様へのメッセージをお聞かせいただけますでしょうか。
宇佐美リト
ライブのすべてが印象的でしたけど、「PEACE MARK」でみんなで歌っているときはくるものがありました! 応援してくださり、本当にありがとうございました。「まだ観れてないよ」って人もいらっしゃるかもしれないんですが、アーカイブもあるのでぜひ見てみてください。
佐伯イッテツ
「GO!ALEX!~希望誕生~」をKアリーナ横浜で歌えるという、すごく幸せな経験ができました。一生の思い出です! ファンの皆さんにはこの8人を今まで応援してくれたことに対して、感謝しかないですね。この8人はこれからもそれぞれがいろんな方向性でがんばっていくと思うので、引き続き応援よろしくお願いします!
赤城ウェン
僕もライブの全部が印象的でした。でも強いて言うなら、高音が特徴的な「気分上々↑↑」とか「main dishが足りてない」をうまく歌えてよかったです! この舞台に立てたのは、皆さんが日々応援してくださることの積み重ねで実現したこと。だから、ライブを通して少しでも恩返しのようなことができたのではないかと思っております。明日からもがんばるので、よろしくお願いします!
緋八マナ
僕は「ユニバース」ですね! 本番を迎えるまでに家でもいっぱい練習したり、ライと合わせたりもしたんですけど、本番にみんなの歓声を受けたからこそ100%以上の力を出せたと思っています。会場の客席や配信、ライブビューイングと、いろんな手段でご覧いただいたと思いますが、どんな環境でも皆さんの愛情は等しく我々のもとに届いていましたよ! MECHATU-Aのみんなはステージで練習以上の力が出せて、中には「初めて満足いくパフォーマンスができた」というメンバーもいました。そうやって成功できたのは、みんなの愛ゆえ、ということでしか説明がつかないと思います。皆さんの愛を、たくさんありがとうございました!
Dytica
――ライブを終えた今の気持ちを教えてください。本番中に印象的だった場面、ファンの皆様へのメッセージもお聞かせいただけますでしょうか。
伊波ライ
イヤモニを外してみんなの声がめちゃくちゃ届いた瞬間が本当に印象的でしたね! 我々としてはまたライブをやりたいなと思いますので、今後とも応援よろしくお願いします! 絶対また会おうね! バイバーイ!
星導ショウ
また絆が深まりましたし、俺もジェットパックで飛びたいなと思いました。今回の俺たちのライブはいろいろな見どころが盛りだくさんなので、さまざまな楽しみ方をしてくれたらうれしいです。ありがとうございました。
叢雲カゲツ
楽しかったです!ありがとうございました! みんなで筋トレできて楽しかったです。最後まで観てくれてありがとうございました。これからもがんばります。
小柳ロウ
全力全開!ナイス! ステージに立ったときに客席から聞こえてきた歓声が印象的でした。これからも応援よろしくお願いします。