ライバーの理想を追求し、ゴールへ導く音楽のプロたち
――今回は「歌ってみた」動画のボーカル収録を担当されているスタジオ部・音楽チームの皆さんにお話を伺っていきます。まずは「歌ってみた」動画用の収録における皆さんの担当業務を教えてください。
音楽ディレクター Y:音楽ディレクターを一言で言うと、音楽制作の現場監督です。「歌ってみた」動画のボーカル収録では、イメージしている仕上がりや表現したいことなどをライバーさん側にお聞きし、それを実現するための具体的な方法をご提案しています。そのほか、収録の準備や録音した音声データのチェックなどもディレクターの役割です。
音楽レコーディングエンジニア N(以下、レコーディングエンジニア N):メイン業務は音響機器の選定、ボーカル収録での機材操作や音の調整、録音した音声の編集とミックス作業です。収録中は録音機材を操作して、ライバーさんが歌いやすいようにオケ(伴奏音源)の音量を調整したり、収録が円滑に進むように臨機応変に録音を進めたりと常に動いています。レコーディングエンジニアの業務内容は、オリジナル曲でも「歌ってみた」動画でも変わらないですね。
音楽ディレクター I:ちなみに我々はサウンド/レコーディング課の音楽チームに所属していて、「歌ってみた」動画のボーカル収録は基本的に、チーム内の音楽ディレクター、レコーディングエンジニアの2人体制で行っています。
――それぞれの専門スキルで、ボーカル収録の土台を支えているんですね。続いて、「歌ってみた」動画のボーカル収録から音源完成までの流れと各工程の作業内容を教えていただけますか?
音楽ディレクター I:「歌ってみた」動画のボーカル収録はライバーさん側からの依頼で実施されることが多いです。ご依頼の際にカバーする楽曲や完成イメージ、参加するライバーさんの情報を共有してくださるので、それらをもとに準備を行い、収録本番に臨んでいます。本番中は基本的にライバーさんが立てたプランに沿って進めますが、ディレクターからも適宜、歌い方や表現などを提案させていただきます。すべての収録が終わったら、後日音声の編集と全体のミックスをして、完成という流れです。
――なるほど。音声編集・ミックス作業の具体的な内容もお聞きしたいです。
レコーディングエンジニア N:収録後にまず行うのは音声編集です。音を徐々に大きくしたり小さくしたりする「フェード」と呼ばれる調整やノイズのカットなど、歌唱部分を整えます。その後、エフェクター(※1)などを使用し、歌とオケのバランスを整えるミックスという作業をして完成となります。
※1→音声にさまざまな音響効果や加工を施し、音質などを調整する機材。
――ちなみに、音声編集やミックス作業は基本的にレコーディングエンジニアの方が担当されるんですか?
音楽ディレクター I:収録を担当した音楽ディレクターが、そのまま音声編集やミックス作業をすることもあります。ANYCOLORには音声編集のやり方を学べる環境がありますし、実際に経験することで、「ここは後で調整できるな」など次段階の工程を見据えた判断ができるようになるんです。レコーディングエンジニアさんも収録後の作業を考慮して対応されていますが、我々ディレクターもその視点を持つことで、より音声編集やミックス作業がスムーズになるのではないかと思います。
過去の「歌ってみた」動画を観て歌い方や声を研究
――皆さんがボーカル収録前に行う準備についても教えてください。まずは音楽ディレクターのおふたりからお願いします。
音楽ディレクター I:基本的な準備は、原曲のメロディやハモリの音程・リズムを楽譜に書き起こす採譜(※2)です。それと、ライバーさんならではの表現や個性を引き出すためにはどうすればよいかを考える、歌の方向性を検討することにも時間をかけます。自分が用意したプランとライバーさんが事前に考えていらっしゃったプランがマッチしたとき、最高のパフォーマンスが生まれると思っていますし、収録がスムーズに進むんです。
※2→音源からメロディなどを聴き取り、楽譜に書き起こす作業。「耳コピ」とも呼ばれる。
音楽ディレクター Y:Iさんのお話を補足すると、ライバーさんが投稿されている「歌ってみた」動画をチェックすることも準備の1つかなと思います。僕は歌の方向性を考えるとき、「ライバーさんに合う歌い方」と「ファンの方が喜んでくれる表現」という2つの視点を意識しているんです。そのヒントを探すために、さまざまな「歌ってみた」動画を観ながら「ここの歌い方にはこういう意図があるのかもしれない」「こういう表現がお好きなのかな」と思考を巡らせ、ディレクションの引き出しを増やすようにしています。
また、ライバーさんの性格や物事の考え方などを知ることも大切だと考えているので、ゲーム配信や雑談配信なども観るようにしていますね。歌の表現の幅が広がりますから、多角的な視点でライバーさんへの理解を深めるようにしています。
――ライバーさんの歌声や表現はもちろん、そこに至るまでの背景を知ることも大切なんですね。続いてNさんはいかがですか?
レコーディングエンジニア N:準備としては、担当業務の質問でお話しした音響機器の選定がメインです。ボーカル収録では基本的にマイク、プリアンプ(※3)、コンプレッサー(※4)を使用しますが、機材によって音が全然違うため、組み合わせたときのバランスを考えつつ使用する機材を選定しています。
※3→マイクや楽器の音を、録音できるレベルまで増幅させるアンプのこと。
※4→大きい音と小さい音のバランスを整える音響機器。
――音響機器はどのようなポイントで選ばれているのでしょうか?
レコーディングエンジニア N:ライバーさんの歌声やカバーする楽曲に合わせて選んでいます。選定前には、おふたりと同じようにライバーさんが投稿している「歌ってみた」やオリジナル曲を聴いて、その方の声の特徴を把握するようにしているんです。また、ラップパートがある場合は早口のフレーズをきれいに拾えるマイクを選ぶなど、曲ごとにどんな要素があるかも踏まえています。収録前に決めていくこともありますが、いくつか候補を出して、実際に歌っていただいてから決めることもありますね。
原曲をリスペクトしながら、ライバーの個性を表現する
――「歌ってみた」動画のボーカル収録中に、一番意識されているのはどんなことでしょうか?
レコーディングエンジニア N:一番はライバーさんがリラックスできる環境を作り、楽しんで歌っていただくことです。収録中は常にライバーさんの様子を見て、「ヘッドホンから聞こえるオケや歌声の音量はちょうどいいかな」「歌い出し前に流すオケは長すぎないかな」と考えながらオペレーションしています。また、スピード感も意識していて、ライバーさんやディレクターさんを待たせない、迅速なオペレーションを心がけていますね。
音楽ディレクター I:レコーディングエンジニアさんは収録中、ライバーさんやディレクターが求めていることを先回りして準備してくれるので、すごく助かっています。エンジニアさんがスピーディーに対応してくれるおかげで、収録がテンポよく進められていると感じていますね。
――頼もしいです! 音楽ディレクターのおふたりにも収録中に意識されていることを伺いたいです。いかがでしょうか?
音楽ディレクター I:ライバーさんに自信を持って歌っていただきたいので、ポジティブな気持ちになれる空気作りを心がけています。そのため、収録中は「今のテイクすごくよかったです!」「今の感じをキープしていきましょう!」など、感想やフィードバックを積極的にお伝えしているんです。歌はその時々の気持ちや心身のコンディションが表れやすいものなので、ライバーさんが自信を持って、方向性に迷いのない状態でマイクに向かえるようサポートさせていただいています。
音楽ディレクター Y:僕もIさんがお話しした「ライバーさんに気持ちよく歌っていただく」ということを意識しつつ、ご自身がやりたいことを追求することを大事にしています。ディレクター側から提案させていただくこともありますが、「歌ってみた」動画の場合はライバーさん自身がプロデューサーとも言えるので、基本的にはご自身が表現したいことに沿って歌を仕上げていくことが大切だと考えているんです。そのために収録前には、「どんなふうに歌いたいですか?」「どんな仕上がりをイメージしていますか?」など、さまざまなことをヒアリングしています。
音楽ディレクター I:やりたいことのヒアリングは、ライバーさんがポジティブな気持ちになれる空気作りにも必要だと思います。ライバーさんが収録中に「なんか違うな」と感じたり、歌い方に迷ってしまったりしないように、しっかりと同じ方向を向いて進めるようにしているんです。
――全員の目線を合わせてからスタートするんですね。「歌ってみた」動画の制作をするうえで気を付けていることやオリジナル曲と異なる点はどんなところでしょうか?
音楽ディレクター I:気を付けているのは原曲を大事にすることです。だからこそ、準備段階ではできる限り正確に採譜するようにしています。「歌ってみた」動画を観る方々の中には、原曲に思い入れのある方もいらっしゃいますから、すべての方にとって違和感がない仕上がりにするよう気を付けていますね。
音楽ディレクター Y:僕も原曲を尊重することが一番大切だと思っているので、原曲の文脈を拾い上げ、その意図が聴く人に伝わるような表現を考えるようにしています。そのために、事前のヒアリングでは楽曲の選定理由もライバーさんに伺うようにしているんです。例えば、明るく元気なイメージを持つライバーさんがダークな世界観の楽曲を選び、「普段は見せていない自分の思いを表現したい」と答えてくださったとします。その場合は原曲の表現や世界観を尊重し、かつライバーさんの魅力も引き出しながら、ご自身のやりたいことを実現するにはどうしたらいいかを考える、というような感じです。こういった工程は「歌ってみた」動画のボーカル収録ならではかもしれないですね。
音楽ディレクター I:原曲があるからこそ、ライバーさんの個性が加わったときに予想外の化学反応が起きることもあるんです。例えば、ルンルンさんの「スターライト」は意外性が表れている素敵なアレンジだと思っています。原曲は力強い歌声が印象的なんですが、ルンルンさんは明るくて優しい歌い方をされているんです。やっぱりファンの皆さんは、ライバーさんならではの歌を楽しみにされていると思うので、原曲をリスペクトしながら、その方の個性も出す。それが「歌ってみた」動画の難しいところであり、面白いところだと感じています。
レコーディングエンジニア N:エンジニアとしては、「歌ってみた」動画だから気を付けていることはあまりないかなと思います。「歌ってみた」動画もオリジナル曲と同じくオンリーワンのものですから、機材選びから音声編集まですべての工程で可能な限りこだわりたいんです。そんなふうに、ライバーさんとディレクターさんが目指す表現を、エンジニアなりのこだわりでサポートできたらと思っています。
こだわりが交差する「歌ってみた」動画のボーカル収録
――皆さんがこれまでボーカル収録を担当された「歌ってみた」動画の中で、印象に残っているものを教えてください。
音楽ディレクター Y:葉山舞鈴さんと舞元啓介さんの「お返事まだカナ💦❓おじさん構文😁❗️」です。この曲はタイトルの通り「おじさん構文」がモチーフになっていて、メインパートを葉山さん、合いの手として入るセリフパートを舞元さんが歌っています。
葉山さんのパートでは「曲中に登場する“おじさん”を軽妙にいなしつつ、素っ気なくなりすぎない表現」を目指して、感情の高まりや変化が伝わるように歌い方を調整しました。そのうえで、ご本人のかわいらしさや無邪気さ、透明感のある歌声を活かしているのですが、原曲のニュアンスも大切にしたかったため、アクセントやキメとなるフレーズはあどけない雰囲気で歌っていただいています。
また、セリフ調のフレーズでは、実際にその言葉を発したときの表情や気持ちを想像し、「頭に浮かんだイメージを歌声としてどう表現するか」をご本人と相談しました。このプロセスがあったからこそ、葉山さんの感情をより鮮明に描くことができたと感じています。
舞元さんのパートでは、“おじさん”の人物像とそのキャラクター性をどの程度落とし込むかをテーマに、舞元さんと話し合いながら進めました。原曲の歌い方や表現を尊重しつつ、ご本人の魅力が最も際立つ“おじさん”を一緒に作り上げられたのではないかと思います。原曲の世界観やストーリーを大切にしながら、葉山さんと舞元さんの声質や個性が最大限活きるよう意識した結果、作品とおふたりの魅力が詰まった「歌ってみた」動画になりました。
レコーディングエンジニア N:自分が印象に残っているのは、Idiosの「Connecting」ですね。デビューから半年後くらいに投稿された「歌ってみた」動画だったのもあり、まだ歌声を披露していない方もいて。どのような歌声なのか手探りな状態の中で音響機器を選ぶのは難しかったんですが、メンバー全員の声のバランスを予想しながら、一番いい音が作れる機材の組み合わせを考えました。用意していた機材が功を奏したのと皆さん歌がお上手なのもあり、結果として収録がスムーズに進みましたし、すごくいいものに仕上がったと思っています。
音楽ディレクター I:おふたりがお話ししていた「複数人が参加する『歌ってみた』動画」の場合には、統一感を持たせる部分と歌声の個性を生かす部分の選別が重要になります。その視点で考えたときに印象に残っているのが、にじさんじダンス部(山神カルタ、長尾景、東堂コハク、レイン・パターソン、セラフ・ダズルガーデン、倉持めるとによるダンスユニット)の「仮死化」です。
この楽曲を収録するにあたって、事前にライバーさん側から「サビは長尾さんを中心にしつつ、メインパートとハモリの担当はいい組み合わせを探りたい」とご要望をいただきました。ただ、収録中に最適解を見つけるのは難しいと感じたので、メンバーの皆さんにメインとハモリのパートを複数パターン歌っていただき、録音後に組み合わせを試して決めることにしたんです。そこで、長尾さんの力強くも情感のある歌声を軸にしつつ、フレーズごとに楽曲の一体感を重視する部分と歌声の魅力を際立たせる部分を判断し、組み合わせを決めました。
さらに、「仮死化」は物語性の強い曲なので、ストーリー展開に沿った演出も意識し、固定の組み合わせにするのではなくフレーズごとにメインとハモリの担当を切り替えています。そうした細かい調整によって、メンバーそれぞれの個性の融合と美しいハーモニーが楽しめる作品になりました。
音楽ディレクター I:また、ライバーさんの個性を存分に落とし込めたと感じているのが、矢車りねさんの「オトノケ」です。個人的に、矢車さんは子供のような無邪気さとワイルドな一面を併せ持っており、その2つを行き来することでミステリアスな雰囲気が生まれていると感じていて。そうした個性すべてを楽曲の中で見せられたらと思い、パートごとに歌い方を変えるプランを提案してみたところ、矢車さんが賛同してくださったんです。結果的に、矢車さんの魅力が詰まったカッコいい「歌ってみた」動画に仕上がったと感じています。
喜びが循環する「いい楽曲」を目指して
――今回は音楽のプロフェッショナルにお集まりいただいていますから、皆さんが普段どんな音楽を聴かれているのかをお伺いしたいです。
レコーディングエンジニア N:普段よく聴くのはロックやポップス、ダンスミュージックです。特に歌とダンスがセットになっている楽曲が好きで、日本の楽曲はもちろん、K-POPなども聴きます。自分が好きなジャンルの楽曲の場合はライバーさんやディレクターさんのイメージを具体化しやすく、アイデアも浮かびやすいので、音声編集やミックス作業がスムーズに進むんです。
音楽ディレクター I:僕は海外のクラブミュージックやヒップホップ系の楽曲をよく聴いているので、リズムの捉え方に関してはかなりシビアな感覚を持っているほうだと思います。例えば、本当にわずかなズレに気付いたり、「アタック感」と呼ばれるフレーズやオケに合わせた音の出だしの強さを細かく指定できたり。普段聴いているからこそ見極めができているなと感じることが多いです。
音楽ディレクター Y:僕はYouTubeやネットシーン発のJ-POP、ボーカロイド楽曲が好きですね。特に、こういった楽曲には映像も含めて繊細なストーリーが描かれていたり、さまざまな背景や思いが込められていたりすることも多いんです。だからカバーをするときには、1つひとつの要素を解きほぐして分析し、どんな歌い方をすれば楽曲の意図を表現できるのか考える必要がある。そこで普段聴いている楽曲が活きてきますし、知識の引き出しがあることでディレクションもスムーズにできると感じています。
――教えていただきありがとうございます。ここからは、「歌ってみた」動画を含めたボーカル収録全般についてお話をお聞きします。皆さんが感じるボーカル収録のやりがいや面白さも教えてください。
音楽ディレクター I:楽曲をよくするための要素を1つの楽曲にどれだけ取り入れられるか考える作業が面白いです。そしてその試行錯誤によって楽曲がいいものに仕上がったときにやりがいを感じます。
音楽ディレクター Y:僕はライバーさんがやりたいこととディレクターの提案をかけ合わせることで、お互いが思っていた以上にいい歌に仕上がったり、想像していなかった素敵な表現が生まれたりしたときですね。それがボーカル収録の楽しさであり、面白さだと思います。
レコーディングエンジニア N:自分は常に「最高の音を目指す」という気持ちで取り組んでいるので、完成した楽曲を聴いたライバーさんやディレクターさんから「すごくいい音ですね」と言ってもらえた瞬間にやりがいを感じます。収録を終えたライバーさんが「めっちゃ楽しかったです!」と言ってくださるときもすごくうれしいです。
――こだわり抜いて、いいものが生まれた瞬間にやりがいを感じるんですね。先日エニマガで公開した音楽チームの記事で、ボイスドラマなどの音声コンテンツは「『違和感で減点せず、演出で加点する』が音の原則」というお言葉がありました。音楽の観点で考えたときの音の原則とはどんなものでしょうか?
音楽ディレクター I:歌は基本的に加点評価なのではないかと思っています。歌には明確な正解がない一方で、「これを取り入れるとさらによくなる」という歌い方や表現が無数にあるんですよね。
音楽ディレクター Y:特に「歌ってみた」動画の場合は、すでに形があるものをより魅力的にするにはどうすればいいかという考え方になるので、Iさんのおっしゃる通り加点評価だと思います。
レコーディングエンジニア N:自分も同じく加点評価かなと思います。
音楽ディレクター I:ただ、レコーディングエンジニアの場合、加点の要素が音楽ディレクターとは異なりますよね。楽曲と歌声がよりマッチしているといい、とか。
レコーディングエンジニア N:そうですね。一番いいのは、音声編集の必要がないくらい、歌声と楽曲にマッチしている音質で録音できることだと思います。
――最後に、皆さんそれぞれが思う“理想の仕上がり”を教えてください。
音楽ディレクター I:完成した楽曲を聴いたライバーさんや「歌ってみた」動画を観たファンの皆さんが喜んでくれると「本当によかったな」と思いますし、それが自分の考える理想の仕上がりだと思います。また、ライバーさんやディレクターがこだわった部分にファンの方が気付いてくれて、「ここの歌い方がすごくかわいい」「ここの表現がすごくカッコいい」とコメントしてくださっているとうれしいです。
レコーディングエンジニア N:これは音楽以外のコンテンツにも言えますが、好みや解釈は人それぞれ異なるので、すべての人の100点を目指すのは難しいと思うんですよね。だからライバーさんにとっての100点が、自分にとっての理想の仕上がりなのかな、と。
音楽ディレクター I:でも、きっとライバーさんがやりたいことの中には「ファンの皆さんに喜んでもらいたい」という気持ちが含まれていると思うんです。そのため、ライバーさんに喜んでいただけるものを追求することは、ファンの皆さんの喜びにもつながりますし、ファンの皆さんの喜びがまたライバーさんの喜びになるのではないかと思います。
レコーディングエンジニア N:そうですね。今後もディレクターさんとコミュニケーションを取りながら、ライバーさんに喜んでいただける音作りを追求していきたいです。
音楽ディレクター Y:ANYCOLORの音楽ディレクターはおそらく全員が「ライバーさんとともにいい作品をつくる」をゴールにしていると思うんです。具体的なアプローチや表現の取り入れ方は人によって異なりますが、見据えている方向は同じで、そこに近づけるために思考を巡らせ、ライバーさん側としっかりコミュニケーションを取る。それがディレクターの仕事だと考えているので、今後も「ライバーさんとともにいい作品をつくる」というゴールを目指して、1つひとつの仕事に向き合っていきたいと思います。