“お試し企画”から生まれた人気シリーズ「にじぱぺっと」「にじぬい」誕生秘話
――まず最初におふたりの基本的な業務内容、「にじぱぺっと」シリーズや「にじさんじ ぬいストア」における担当業務について教えてください。
IPマーケティング本部 MD企画部 部長・横田(以下、横田):IPマーケティング本部 MD企画部で部長をしています。主な業務としては、年間のグッズ企画の立案、現場のマネジメントなどですね。「にじぱぺっと」は私が企画したもので、「にじぬい」は部下が立ち上げた企画です。
IPマーケティング本部 MD製造販売部 部長・小坂(以下、小坂):IPマーケティング本部 MD製造販売部で部長をしています。私の部署では、企画部が立案した商品企画の製造から販売までの工程を担当しています。具体的には、にじさんじオフィシャルストアでの販売や卸売業者さんの対応、ポップアップストアなどの催事企画の実施・進行などです。今回の「にじさんじ ぬいストア」に関しては企画立案の段階から関わり、全体のディレクションや方向性を考えてきました。実際の進行はチームメンバーが進めています。
――2022年2月に発売され、大ヒット商品となった「にじぱぺっと」ですが、企画の発端はどのようなものだったのでしょうか?
横田:もともと、にじさんじでぬいぐるみを作りたいという思いがあったんです。ただ、当社ではそういった小型のぬいぐるみの制作経験がほとんどなく、どんなものが受け入れられるかもわからない状態でした……。当時、販売実績のあったぬいぐるみは、でびでび・でびるさんや叶さんのマスコットキャラクター・ロトのぬいぐるみくらいでしたね。
いきなり本格的なぬいぐるみを作るのはリスクがあるなと思っていたところ、たまたまメーカーさんから小さいサイズのパペットを提案いただいたんです。サイズ的にも持ち歩くのにちょうどよくて、上に紐が付いている点もいいなと。
そのフォーマットをベースに、にじさんじらしくデザインを調整して販売しよう、というのが企画の発端でしたね。フォーマット自体はメーカーさんに提案いただいたものでしたが、社内で検討を重ねてアレンジを加えた結果、現在のような形になりました。
「【ROF-MAO】にじぱぺっと」
「【ChroNoiR-Luxury Style-】にじぱぺっと」
――その後、「にじぬい」が発売されましたが、「にじぱぺっと」とはどのような差別化を図ったのでしょうか? 企画意図を教えてください。
横田:先ほどお話ししたように、「にじぱぺっと」はある種のお試し企画のような側面がありました。「これくらいのサイズのぬいぐるみをにじさんじで出したらどうなるだろう?」という反応を見る意図もありましたね。
その結果、手応えを感じられたので、次はもっと本格的なぬいぐるみシリーズを作ろうと考えました。そこで、「にじぱぺっと」とはサイズもデザインも完全に切り離した新シリーズとして「にじぬい」を企画してもらったんです。
また、「にじぬい」では衣装へのこだわりを実現したかったという点も大きかったですね。「にじぱぺっと」はサイズが小さいため、衣装の細かいディテールは基本的に印刷で表現し、一部のパーツを別付けします。しかし、にじさんじライバーは衣装のデザインが凝っている方が非常に多いので、その魅力をぬいぐるみでもっと表現したい、かわいさを追求したいという思いから「にじぬい」が生まれたんです。
「にじぬいグッズ」発売時の告知ビジュアル。
――一番最初に発売されたでびでび・でびるさんのぬいぐるみは、「にじぬい」とはまた別の企画だったんですか?
横田:あれは単体の企画ですね! でびでび・でびるさんは見た目が非常に愛らしいので、ぬいぐるみを作りたいという声が上がり、企画がスタートしました。ただ、当時社内にはぬいぐるみ制作のノウハウが全然なく、メーカーさんと何度も試行錯誤を重ねました。サンプルも10回近く作り直して、ようやくあの形にたどり着いた、という経緯があります。
――10回も! 通常、サンプルのやり取りは何回くらいなのでしょうか?
横田:うまくいけば2回程度で終わることもありますが、平均すると3~4回くらいが多いかと思います。
試行錯誤を重ねて開発されたでびでび・でびるのぬいぐるみ。
――「にじぱぺっと」は持ち運び、「にじぬい」はお家で、といった住み分けもあったのでしょうか?
横田:「にじぬい」もお家に飾っていただくのはもちろんですが、ギリギリ外に持ち出すこともできるようなサイズ感を目指しました。カバンにも入れられるくらいの大きさですね。
――ほかにもターゲット層の違いなどもあったんでしょうか?
横田:当時は、どちらも若い女性をメインターゲットとして設定していましたが、先日開催された「にじさんじフェス2025」では、男性のファンの方もたくさん買って身に付けてくださっているのを見かけました。今は性別問わず楽しんでいただけるグッズとして定着してくれて、本当によかったなと感じています!
小坂:私は最初の企画段階では入社前だったのですが、現在の状況を見ると、店舗やイベント会場で「にじぱぺっと」や「にじぬい」を楽しんでくださっている方は本当に多いですね。男性がパペット用のポーチを下げて、好きなライバーさんのパペットを入れていたり、大きめのバッグに「にじぬい」を詰めて持ってきていたり。老若男女問わず、受け入れられているグッズになっているなと実感しています。
卸先の店舗さんでも、企画によっては一番人気になるほどの売れ行きだと聞いていますね。本当にいいグッズだと思います!
「にじぱぺっと」「にじぬい」デザインの狙いと“開けたくない”パッケージ
――「にじぱぺっと」「にじぬい」それぞれのこだわりポイントを教えてください。絶妙な頭身バランスやデフォルメ具合が愛らしいですが、特にデザイン面でこだわった点はありますか?
横田:「にじぱぺっと」で言うと、顔のデザインですね。最初にメーカーさんからいただいたデザイン案は、今のものとは少し違うタイプのお顔でした。「にじさんじ」のファンの方は性別問わず、年齢が幅広いのもあり、あまりにかわい過ぎるデザインは少し違うかな、という思いと、個人的な好みもあって、“虚無感”のあるような、持っていても気恥ずかしくならないデザインを目指しました。お顔には特にこだわりましたね!
「にじぱぺっとシリーズ vol.1」
――確かに、あの独特の表情がとても魅力的ですよね。
横田:あとはパッケージもこだわりました。入れものもかわいくしたいという思いがあったので、お菓子の袋のようなイメージで、店舗に並んでいるだけでもかわいいと思えるものを目指して開発していただきました。こだわった部分だったので、お客様に「開けたくない」と言っていただけるのは、本当にありがたい限りですね。
「にじぬい」に関しては、私は直接の開発担当ではないのですが、やはり先ほどお話しした「衣装へのこだわり」が一番強いポイントだと思います。印刷で省略されがちな部分も、別パーツで再現できないか、ボリュームを出せないかなどを細かく検討しています。髪やマントで隠れてしまう部分も、めくられる前提でデザインをしていますね。
――一体一体、髪型も表情も衣装も細かく作られていますよね。監修やこだわりを詰め込むのが大変そうです。
横田:ライバーさんの衣装の三面図を元に社内で監修を行っております。あとは表情についてなんですけど、目は基本的に固定のデザインですが、眉毛と口の形はある程度変更可能です。ライバーさんの個性に合わせて、口を開けてみたり、少し「むっ」とした表情にしてみたりと、こだわって細かく調整しています。
また、初期のデザインが上がってきた段階でライバーさんにも共有して、ご希望があれば仕様上可能な範囲でお応えさせていただいています。
――ほかにも「にじぱぺっと」を制作するうえで苦労したことはありましたか?
横田:今年のにじさんじ7周年記念で発売した共通衣装の「にじぱぺっと」は50種類以上を一気に制作したので、監修が本当に大変でした……。一点一点、設定と違いがないか、おかしな点はないか、細かくチェックしていきましたね。「にじぱぺっと」は顔のバリエーションがそこまで多くないですが、やはり衣装のパーツが多いデザインは大変になりがちです。共通衣装とは言いつつ、実際は皆さんそれぞれデザインが異なりますし、髪型もデフォルト衣装よりも細かい調整が必要になることも多かったですね。
「【にじぱぺっと共通衣装シリーズ】グループA」
小坂:共通衣装の「にじぱぺっと」は商品点数が50以上もあった関係で、発売までに製造できる数に限りがありました。事前に「これは絶対に足りなくなるだろう」と予測できたので、事前に5月お届け分も用意しました。購入できなかったとしても、少しお待ちいただければお届けできる、という体制を整えたんです。
横田:なるべくお客様がストレスなく購入できるよう、事前に調整するように心がけています。
人気ゆえの悩みも 「にじぱぺっと」シリーズ製造の裏側
――1体作るのに、どれくらいの時間や工数がかかるのでしょうか?
横田:デザインに1カ月~1カ月半、そこから監修と修正に約2カ月で形状がFIXします。その後、サンプル作成に1カ月、さらに校正に2カ月半ほど。そして量産に3カ月と考えると、「にじぱぺっと」が生まれるのにトータルで8〜9カ月くらいはかかりますね。
――かなり長期のプロジェクトですね。小坂さんは製造過程でどのように関わっていますか?
小坂:製造チームは私の部署の管轄なので、再生産などの調整は我々が行うことが多いです。おかげさまで「にじぱぺっと」「にじぬい」ともに大人気でして、どうしても品切れが多く発生してしまう状況もあります。現在は製造ラインの調整などを進めていますが、オフィシャルストアや「にじさんじ ぬいストア」に行けば、いつでも全商品が手に入る状態が理想だと思うので、そこを目指したいと考えています。
横田:そうですよね。これだけ作れば安心だろうと思っていたら、いつの間にか売り切れてしまうこともよくあります。
小坂:どうしても企画は8カ月ほど前から動き出すので、特に新人ライバーさんの場合、デビュー前に企画が進行していることもあり、予測が非常に難しいんです。
横田:初動の数が読みにくい、というのはありますよね。
小坂:ただ、もし購入できない方が出てしまった場合でも、すぐに在庫追加ができないか調整するなど、できる限りの対応を心がけています。「これだけあれば大丈夫だろう」と思っていても、予想を上回る反響をいただくこともあり、なかなか難しいんです。
楽しみ方は無限大! 関連グッズとファンの反応
――着ぐるみやポンチョ、コスチューム、ポーチなど、「にじぱぺっと」「にじぬい」には本体以外に関連グッズも多く発売されていますが、これらはどのような意図で企画されたのでしょうか?
横田:実は最初からこういった関連グッズの発売を構想していたわけではありませんでした。「にじぱぺっと」発売当初は、売れ行きも見えていなかったので、「ゆくゆくは全ライバーさん分の『にじぱぺっと』を出せたらいいな」くらいの漠然とした考えしかなかったんです。
しかし発売後、イベントなどに持ってきてくださるファンの方が増える中で、より楽しんでもらうためのアタッチメントとして何か作れないかな、と考え始めました。「にじぱぺっと」は少し特殊なサイズ感で、市販のぬいぐるみ用衣装が合わないことが多いんです。それなら「専用のものを作ってしまおう!」という話から関連グッズの展開がスタートしました。
小坂:加えて、ライバーさんの中には、ご自身のマスコット的なキャラクターをお持ちの方もけっこういらっしゃいます。例えば、レオス・ヴィンセントさんのまめねこや、叶さんのロトのようなものですね。
これまでそういったライバーさんのマスコットの公式グッズはあまり多くない中で、あるとき、ファンの方々が手作りでそういったマスコットを作って楽しんでくださっているのを見たんです。そこから「誰でも簡単に作れるわけではないので、公式で出してみよう!」ということになって、本格的に企画が動き始めました。こちらの関連グッズも初動から非常に人気が高かった商品ですね!
「【にじぱぺっとグッズ2】ポンチョシリーズ」
――ファンの方が自作されているのを見て、ニーズを感じられたのですね。実際に関連グッズを発売してみて、ファンの皆さんの反応はいかがでしたか?
横田:反応は非常によかったです。特に、最近はプロモーション用のグッズ実物写真に力を入れているのですが、「実際に着せるとこんな感じになる」というイメージを具体的にお伝えするようにしています。お客様には「自分のぱぺにも着せたい!」と思っていただけているようで、やってよかった企画かなと感じています。
小坂:「にじぱぺっと」は持ち運びしやすいサイズなので、外に連れて行って写真を撮ってくれる方も多いと思うんです。関連グッズは、その写真撮影をより楽しくするアイテムになっていると思いますね。SNSなどを見ていても、たくさんの方が写真を投稿してくださっています。
――関連グッズも種類が豊富ですよね。定番アイテムもありつつ、新しい試みも多いように感じます。
横田:新しい試みが多いので、確信を持って「売れる!」と思えるものもあれば、「お客さんの反応が気になるね」というものもあります。基本的には、「自分たちが欲しいもの」や「ファンの方が欲しいだろうな」というものを想像しながら作っている側面が大きいですね。
待望の常設店「にじさんじ ぬいストア」がオープン!
――4月25日に横浜ビブレに「にじさんじ ぬいストア」がオープンします。こちらはどのような経緯でオープンが決まったのでしょうか?
小坂:これまで、ANYCOLORとしては「にじさんじ百貨店」や「にじさんじ 7th Anniversary store」など、ポップアップストアを定期的に実施してきました。しかし、ポップアップストアは期間が限られているのと、会場のキャパシティの問題もあり、来たいと思ってくださるすべての方にご来場いただくのが難しい状況でした。
この課題をどうにか解決できないかと考えていたタイミングで、横浜ビブレさんでの出店のお話をいただいたんです。ちょうど我々としても常設店の展開を検討していた時期だったので、気軽に立ち寄れる常設店をオープンしよう、というのが最初のきっかけですね!
「にじさんじ ぬいストア」のオープン告知ビジュアル。
――数あるグッズシリーズの中で、なぜ「にじぱぺっと」「にじぬい」といったぬいぐるみ商品に特化したストアになったのでしょうか?
小坂:理由はいくつかあります。まず1つ目は、これまでにじさんじで発売してきた全グッズを並べようとすると、物理的にスペースが足りず、どうしても商品を絞る必要があったということですね。常設店というからには、いろんなライバーさんのファンの方に来ていただきたいという思いがあったので、一番多くのライバーさんで展開しているぬいぐるみシリーズに特化しようと考えました。
2つ目の理由は、ぬいぐるみという商品の特性ですね。製造の都合上、どうしても顔のふっくら具合や細さなどに個体差が生じてしまうのですが、ファンの方にとっては実際に商品を見て、お気に入りの1体を選ぶという体験も楽しみの1つだと思うんです。現在、卸先の店舗さんでも取り扱っていただいていますが、全種類の「にじぱぺっと」「にじぬい」を揃えている店舗はたぶんないと思います。そこで、最大限多くの種類を実際に見て選べる場として、ぬいぐるみに特化したストアをオープンすることにしました。
横田:個体差はどうしても発生してしまうものですね。ファンの方にとっては、自分で選んだ、という体験そのものが価値として付随してくると思っています。もちろん、どんな子でも愛してくれるファンの方はたくさんいらっしゃいますが、ECサイトでの購入は、家に到着した箱を開けたときがぬいぐるみとの出会いになります。小坂さんが言うように、店舗で実際に見て選んでいただくという体験の選択肢を増やしたいという思いはありますね!
また、ファッションビルに実店舗を出店することで、にじさんじをまだ知らない方が「何これ、かわいい!」と手に取ってくださるきっかけになるかもしれません。ぬいぐるみからにじさんじに興味を持っていただく、という流れも作れるのではないかと思っています。よりライトな層に、にじさんじを知ってもらうという意味でも、店舗でぬいぐるみを展開する意義はあると考えていますね。
小坂:来店から購入までの過程も楽しんでいただけるようにしたいと考えています。実はストアのエントランスには、今回のために特別に制作した「にじぱぺっと」を設置する予定です。通常の「にじぱぺっと」をそのまま大きくすると、バランス的にかわいくなくなってしまうため、かなり苦戦しましたがなんとか形になりました。
にじさんじをあんまり知らない方でも、「なんだこれ?」と興味を持って入ってみたら、ものすごい数のライバーさんのぬいぐるみが並んでいて、「こんなにたくさんいるんだ」「このライバーさん、かわいいな」と顔と名前を覚えてもらうきっかけになったり……そんなふうに楽しんでもらえる場所にしたいですね!
――これまでも「にじさんじ ぬいストア」の魅力をお伝えいただきましたが、ほかにも注目ポイントがあれば教えてください。
小坂:「にじぱぺっと」も「にじぬい」もオリジナルのサイズなので、商品を置く陳列棚もオーダーメイドで制作しました。ぬいぐるみを置くことに特化した棚なので、非常にきれいに陳列できています。300種以上のぬいぐるみがずらっと並ぶ光景は壮観だと思います。
あとはやっぱり先ほどお話しした特別な「にじぱぺっと」です。ぜひ実物を見ていただきたいです!
――ちなみに「にじさんじ ぬいストア」以外の出店のアイデアはあったんでしょうか?
小坂:運営元のツリービレッジさんからは「にじさんじで何か出店しませんか?」という大枠での打診だったので、ほかにも候補がありました。体験型のコンテンツも候補にはあったんですが、まずは最も主力となっているぬいぐるみ系の商材を扱う店舗から始めよう、という結論になりました。反響があれば、また別の展開もあるかもしれません!
――それでは「にじさんじ ぬいストア」の今後の展望を教えていただけますか?
小坂:常設店とは言っても、まだ関東圏に1店舗だけなので、ほかの地域にお住まいの方にも何かしらの形でお届けしたい、とは考えています。全国を巡回するような企画なども、将来的にはやってみたいですね。
常設店の運営自体が初めてなので、まずは横浜店の運営をがんばりつつ、余裕ができたタイミングで地方への展開も検討していきたいです。「にじぱぺっと、にじぬいと一緒にお客様のところに行きますよ」というようなことができれば理想ですね。
「にじぱぺっと」「にじぬい」の未来図
――「にじぱぺっと」「にじぬい」シリーズの今後の展望について、お話しいただける範囲内でお伺いできますか?
横田:今後の展開としては、人型ではないぬいぐるみの開発に力を入れていく予定です。先日3SKMの1st Anniversaryでリリースした「3KUMA」シリーズやVOLTACTIONの「わんにゃくしょん!」シリーズのように、ユニットに紐づいたオリジナルマスコットとしてさまざまな展開ができればと考えています。
ですので、「にじぱぺっと」「にじぬい」での新しい展開はそこまで多くないかもしれないのですが、ファンの方からご要望の多い衣装での「にじぱぺっと」などは、いつか実現できたらいいなとは思っていますね。
「【3SKM 1st Anniversary】フェイスマスコット」
――新しいマスコットシリーズの反響はいかがでしょうか?
横田:非常にいいですね! 先にマスコットのショートアニメーションがYouTubeで公開されていて、その後のグッズ化だったので、発表時にはファンの皆さんに大変喜んでいただくことができました。
小坂:目標は大きく、道行く人が最低1つは「にじぱぺっと」や「にじぬい」を持っている、というくらいまで広がってくれるとうれしいですよね!
――最近はお1人で複数個購入される方も多いですよね?
小坂:そうですね。最近の購入傾向を見ていると、特定のライバーさんのぬいぐるみを1つだけでなく、複数購入される方が増えています。それこそ保存用、観賞用、持ち歩き用といった形ですね。いわゆる“痛バッグ”に缶バッジだけでなく、「にじぱぺっと」をたくさん付けている方もよくお見かけします。
――ファンの方も“小さき命”と言ってかわいがってくれていますよね。最後に「にじぱぺっと」「にじぬい」を楽しんでくださっているファンの皆様へ、制作サイドのおふたりからメッセージをお願いします。
小坂:「にじぱぺっと」「にじぬい」も新しい企画が発表されたタイミングで、「待ってました!」といった喜びの声をいつもたくさんいただけることが、本当に励みになっています。クオリティに関しては企画部の担当なので多くは語れませんが、いいものを作ってファンの皆様にお届けしたいという思いは常に持っています。
「にじさんじ ぬいストア」も、ネットで買うのとはまた違った楽しみ方ができる場所になるよう、細部までこだわって準備を進めてきました。最初は混雑が予想され、予約制になる可能性もあるのですが、見るだけでも楽しめる空間になっていると思いますので、ぜひ足を運んでいただけるとうれしいです。そして何より、購入して終わりではなく外に連れ出して身に付けてくださっている姿を見ると、本当にうれしく、ありがたい気持ちになりますので、この場を借りて感謝をお伝えしたいです。
横田:私からも、まず素直な気持ちとして、本当にありがとうございます、とお伝えしたいです。「にじさんじフェス2025」に行った際、自分が開発した「にじぱぺっと」を、すれ違う方の多くが持ってくださっている光景を見て、本当に感動しました。愛してくれてありがとう、という気持ちでいっぱいですし、私自身も「小さき命はいいぞ!」と常々思っています(笑)。
今年はワールドツアーの開催が発表されましたし、にじさんじ関連のイベントがたくさんあると思います。ぜひ、そういった場所に「にじぱぺっと」や「にじぬい」を連れ回して、一緒に楽しんでいただけたらうれしいです!
「【にじぱぺっとグッズ】にじぱぺポーチ」
――ちなみに現在、ぬいぐるみデザイナーをはじめ、IPマーケ部ではいくつか求人も出されていましたよね?
横田:はい。ぬいぐるみデザイナーの求人に関して言うと、先ほどもお話しさせていただきましたが、今後マスコットキャラクターグッズの開発に力を入れていきたいと考えています。ライバーさんのモチーフを使いつつも、ライバーさんご本人とは異なるマスコットキャラクターを社内で開発して、より魅力的なグッズを生み出せる体制を作りたいという思いもあり、現在ぬいぐるみデザイナーを募集していますね。
小坂:求める人物像としては、実務経験などは求人情報をご確認いただければと思いますが、何より「ぬいぐるみを作るんだ!」という情熱がある方がいいですね。当社は常に新しいことに挑戦していく社風なので、決められたルーティンだけでなく、新しいぬいぐるみ企画を一緒に考え、連携しながら仕事を進めていける方だとうれしいです。
ぬいぐるみデザイナーだけでなく、IPマーケ部では一緒に働いていただけるスタッフを募集しているので、我こそはという方はぜひご応募ください!