KZHCUP RUMBLE in STREET FIGHTER 6 レポート
「ストリートファイター6」で競う今回の「KZHCUP」は、にじさんじライバーたちが3名1組でチームを組み、全8チームが参加する大型イベントとして開催。各チームコーチおよび個人コーチとともに練習を重ね、2025年12月21日に行われた予選大会を経て、決勝へ進む3チームが決定した。
予選1位はチーム「BOしたら坊主」。先鋒・小柳ロウ、中堅・神田笑一、大将・伊波ライ、コーチ・立川のメンバーで、にじスト6部部長・伊波を中心に圧倒的な実力で予選を堂々と勝ち抜いた。予選2位はチーム「サンダーファイアーパンダータツヤー」。先鋒・榊ネス、中堅・笹木咲、大将・叢雲カゲツ、コーチ・ハイタニのメンバーで、予選の個人戦を全勝した叢雲擁する強豪チーム。予選3位は「さんたっち」。先鋒・風楽奏斗、中堅・長尾景、大将・オリバー・エバンス、コーチ・どぐらのメンバーで、決勝での巻き返しを狙う。
初のリアルイベントながら満員御礼となった会場に、開演前の諸注意がアナウンスされる。こういったいわゆる“影ナレ”は出演ライバーが務めるのがお決まりとなっていたが、今回はなんと「ストリートファイター6」のキャラクター・ルークが担当。いきなりのサプライズが、本番へ向けて会場のテンションを一気に高めてくれた。
すっかり温まった会場に葛葉が登場すると、大歓声と拍手が巻き起こる。葛葉は会場に詰めかけたファンに感謝を述べ、改めて大会のルールを説明した。「KZHCUP RUMBLE in STREET FIGHTER 6」の決勝は総当たり戦で行われ、各マッチはBO3(2ラウンド先取の3本勝負)、チームの勝利数や個人でのポイント数などで順位が決まる。影ナレに引き続きルークの呼び込みで各チームもステージに登場し、それぞれ意気込みを語る中、長尾は「俺は今日伝説を作りにきた!」と叫んで覚悟の強さを示した。
葛葉が予選でも大会を盛り上げた実況・大和周平を呼び込み、ともに実況席に着くと、MATCH1は「サンダーファイアーパンダータツヤー」vs「さんたっち」からスタート。先鋒戦は「先鋒さえうまくいけば……」とチームメイトからプレッシャーをかけられていた榊のダルシムと、葛葉も「仕上がりがいい」と認める風楽のヴァイパーが対戦。ラウンド1から大会のレベルの高さがうかがえる大熱戦が繰り広げられると、緊張感のある攻防の末、風楽がゲーム1を制す。勢いそのままに風楽が連勝となるかと思いきや、今度は榊が接戦をものにした。しかし、風楽は落ち着いた立ち回りでゲーム2を連取、先鋒戦は風楽が勝利した。
中堅戦は笹木のJPと長尾のザンギエフのマッチアップ。キャラの相性的に長尾が不利なだけでなく、笹木は予選大会MVPという絶好調っぷりで、圧倒的窮地に長尾がどう挑むかという構図になっていたが、ゲーム1は長尾のJP対策が功を奏し、ギリギリで勝利。「見ているか、こばやん!」と個人コーチのこばやんへ熱きメッセージを届け、次戦へ挑む。しかし、驚異の成長速度を見せる笹木がすぐに初戦の反省点を修正し、ゲーム2を奪取。そして緊張のゲーム3ではファイナルラウンドまでもつれ込む接戦になるも、実況陣が「完璧」と口を揃える圧巻のプレイングで、笹木が勝利をもぎ取った。
流れに乗り切れず肩を落とした長尾をグッと抱きしめる心優しき智将・オリバーが、最強の呼び声高い叢雲へ挑む大将戦が開幕。圧倒的攻撃力の代わりに操作難度が高いブランカを操る叢雲の鋭い攻めで、オリバーのベガが即座に窮地に追い込まれる。叢雲が目にも留まらぬ猛攻でラウンドを連取しゲーム1を制すと、ゲーム2は打って変わってオリバーが攻め込む。「攻撃は最大の防御」と言わんばかりの攻勢で、今度はオリバーがゲーム2を獲り、いよいよ最終戦へ。大将戦にふさわしいハイレベルな攻防が繰り広げられるが、だからこそ1つのミスが勝負を分ける結果となり、わずかな隙を見逃さなかった叢雲がチームに勝利をもたらした。結果的には予選上位チームが強さを見せつけた形になったが、初戦から全ゲーム見応えたっぷりの激戦で早くもイベントの熱気は最高潮を迎える。
MATCH2は「さんたっち」vs「BOしたら坊主」。優勝へ向けてもう負けられない「さんたっち」からは先鋒・風楽のヴァイパーが出陣し、予選1位の勢いのまま駆け上りたい「BOしたら坊主」の先鋒・小柳が操る豪鬼とぶつかる。ともに円陣を組み士気を高めて挑んだゲーム1は、MATCH1の好調さそのままに風楽のヴァイパーが華麗な攻めを披露。チームコーチ・どぐらも「言うことなし」と太鼓判を押す圧倒的な完成度で、ゲーム1を獲得した。視聴者たちと積んできた修行の成果を見せるべく、一段と気合いの入った風楽の猛攻が小柳を襲い、ゲーム2ラウンド1も連勝。だが負けられない理由は小柳にもある。大将・伊波から「小柳かませよ! かましにきたんじゃないの!?」と発破をかけられては燃えないわけにはいかず、豪鬼本来の爆発的攻撃力を見せラウンド2をもぎ取った。ラウンド3はスイッチの入った小柳のコンボが冴えわたり優勢に進む。KOまであと一押し、という勝利へ向けて放たれた豪鬼の波動拳をヴァイパーがハイジャンプでかわすと、会場が揺れんばかりの大歓声が巻き起こった。紙一重のチャンスを掴み、そのままコンボを決め切った風楽が初戦に続き先鋒戦でも勝利。優勝へ向けて望みをつなぐ。
中堅戦は長尾のザンギエフが神田のJPと対戦。MATCH1でも惜しいところまではいったものの、やはりJPの壁は高いのか、緊張の面持ちの長尾に対して会場中から「がんばれー!」と温かい応援が届けられる。リアル開催ならではの熱気に背中を押されて、長尾のザンギエフが再びJPへ挑む。大将戦へつなぐため、勝ちが欲しい神田だったが、その感情に流されることなく、間合い管理と牽制を軸にした冷静な中距離戦を展開する。しかし、細かな攻防を制して、ラウンド1は長尾が勝利。勢いに乗ってラウンド2に挑むが、神田が主導権を渡さない安定した試合運びで、ラウンド2を制す。ラウンド3も神田がそのまま再び中距離戦に持ち込むかと思いきや、逆転へ向け放たれた長尾のドライブインパクトをドライブインパクトで返す見ごたえ抜群の“インパクト返し”で神田が勝利。後がない長尾だったが、ゲーム2では打撃に次ぐ打撃で押し込み、ラウンド1を制す。続くラウンド2では、長尾があと一撃というところまで追い詰められる大ピンチに。しかし、猛攻を耐えきった長尾は大技・ボリショイストームバスターを打ち込み、今度は大逆転勝利を収めた。
最終決戦ゲーム3ではもはやJPへの苦手意識もなくなったのか、一撃もダメージを食らわないパーフェクトKOでラウンド1を勝ち取る長尾。だが勢いそのままとはいかず、ラウンド2は神田が持ち味であるテクニカルな立ち回りと対応力の高さを発揮し、長尾の体力ゲージを丁寧に削り切って、ついに最終ラウンドへ。魂と魂がぶつかり合う熾烈な戦いは、最後まで冷静な判断を崩さなかった神田が意地のパーフェクト返しで勝ち切り、大将戦へバトンをつないだ。両手を突き上げ喜ぶ神田に対し、チャンスを活かしきれず崩れ落ちる長尾。勝者と敗者がハッキリしてしまう真剣勝負がステージ上の明暗を分けるが、たまらずむせぶ長尾を支える風楽とオリバーの姿にチーム戦ならではの熱き友情も見られた。
ともにチームメイトの意志を背負う大将戦はオリバーのベガ vs 伊波のケン。ゲーム1から大将戦にふさわしい高度な技の応酬が見られるも、伊波が強気の攻めを通し勝利。ラウンド2もプロ顔負けの正確なコンボでベガを封殺し、勝ち切った。オリバーが予選から課題としていたベガの爆発力を活かす立ち回りをものにし、ゲーム2はお返しとばかりに120点満点のコンボを決めてラウンド1を勝利。続くラウンド2もオリバーが意地で勝利を掴むと、最終ゲームラウンド1でも葛葉が「そんなコンボ見たことねぇよ!」と大興奮の大立ち回りで勝負を制する。ラウンド2は伊波得意の対空でリズムを崩されながらも、最後は大技・アンリミテッドサイコクラッシャーで勝利。エネルギーを出し尽くしたのか、立ち上がれないオリバーに満面の笑みの長尾と風楽が抱き着き、涙と笑顔に溢れる「さんたっち」。一方、悔しさが残る伊波に神田と小柳が「ナイストライ! 大丈夫!」と声をかけていた。たった1戦でがらりと変わる状況、真剣勝負の真髄がここにある。
実況の大和も「これだからストリートファイターはやめられない!」と叫ぶ大熱戦から、いよいよ最終戦MATCH3「サンダーファイアーパンダータツヤー」vs「BOしたら坊主」。勝てばチーム勝利数で文句なしの優勝となる「サンダーファイアーパンダータツヤー」からはバーチャル横浜からの風を受ける榊のダルシムが登場する。対して優勝するにはここで勝つしかない「BOしたら坊主」の先鋒は、小柳の豪鬼だ。ゲーム1は独自の間合いで空中戦を仕掛ける榊が有利にゲームを展開し、2ラウンドを連取する。しかし、作戦タイムでコーチ・立川からの指示を冷静にインプットした小柳は、ゲーム2で動きを修正。浮遊するダルシムをことごとく撃ち落としてラウンド1を勝ち取り、ラウンド2では追い込まれたかと思いきや、カウンターをクールにキメてゲームを取り返す。接近戦をしかけたい豪鬼と距離をとりたいダルシムの構図で進むゲーム3は、読みが冴え渡った小柳がラウンド1を制すると、絶妙な間合いの攻防の中、攻めをねじ込み続けた小柳がそのまま勝利を収めた。
ここにきて初の同キャラ対決となる中堅戦は、笹木と神田によるJP対決。ゲーム1のラウンド1は、ジリジリと詰め合う接戦を神田がものにする。ラウンド2は一瞬の隙を突き笹木が奪取するものの、堅い守りと落ち着いたプレイに定評のある神田が有効打を冷静に積み重ねて、ゲーム1を獲得。続くゲーム2も中距離戦では互角の攻防が繰り広げられるが、瞬間の爆発力を見せる笹木が接戦をものにし、ラウンド1をゲットした。
ラウンド2もそのまま攻め切りたい笹木だったが、攻勢をしのがれエネルギー切れのバーンアウト状態に陥ってしまう。これを好機と神田が攻め入るが、なんとここで笹木のカウンターによって、逆に神田の体力がギリギリまで削られてしまう展開に。一転、大ピンチの神田だったがミラクルはここから始まる。笹木の猛攻を神田が紙一重でかわし続けると、最後は中距離技・トリグラフの打ち合いを華麗に制して、大逆転勝利。リーチをかけてラウンド3へ挑む神田は、勢いそのままに猛攻をしかけ、大量リードを獲得する。そのままタイムアップ勝ちも狙えるかと思われたその瞬間、笹木が一瞬の隙をつき、超大技・ザプリェットをぶち込む。そこから一気に距離を詰めての大逆転返しで、会場は轟くほどの歓声が沸き上がった。
これには葛葉も「すごすぎて白髪になっちゃいました!」と大絶叫だったが、大和が「もとからです!」と的確にツッコむ息の合いっぷりを見せたところで、運命のゲーム3へ。このままでは終わらせないと意地を見せる神田がラウンド1を獲ると、ラウンド2でも猛烈な攻勢を展開。一進一退の攻防が繰り広げられるも、最後は神田が打ち合いを制し、勝利を収めた。
ベストバウト級の激戦だったが、勝ち切れなかった笹木は顔を上げられず、チームメイトたちへ謝罪の言葉を口にする。「勝ってきたらいいんでしょ?」とクールにこぼした一言の裏に万感の思いを込めて、大将・叢雲カゲツが出陣。対するは、先ほど悔しい敗戦を喫した伊波ライ。チームの勝利は決まったが、だからといって負けていいわけがない。チームメイトたちと顔を見合わせ「勝つわ!」と言い放ち、最強へ挑む。
同期ヒーロー対決となった大将戦は、ゲーム1から目まぐるしく攻守が切り替わるハイレベルな1戦に。僅差でラウンド1を獲得した叢雲がラウンド2も連取し、伊波へプレッシャーをかける。ゲーム2では一転、叢雲のお株を奪う怒涛の攻めで伊波がラウンド1を獲ると、冷静沈着に叢雲がラウンドを取り返すシーソーゲームに。しかし、最終ラウンドは超高難度コンボを成功させた伊波が勝利し、最終決戦へもつれ込む。ジワジワと削り合うラウンド1はわずかな隙を見逃さなかった叢雲が先制するが、一切臆さない伊波が叢雲の猛攻をしのいでラウンドを取り返す。今日一番の大歓声が巻き起こる中、ファイナルラウンドは大舞台の圧力をものともせず、冷静に仕事を完遂した叢雲が圧巻の立ち回りで完全勝利。予選から通じて個人戦全勝という伝説を「KZHCUP」の歴史に刻み込んだ。
全試合が終わった時点でなんと全チーム1勝1敗で並ぶという結果に。だが最終的には得失点差のポイントにより、「さんたっち」が優勝の栄冠を手にした。大将・オリバーはチームメイトやファンたちを含め全方位への感謝を述べると、「これからも『ストリートファイター6』をもっと楽しみたいと思います!」と宣誓し、チームメイトたちと喜びを分かち合う。ドラマチックな激戦を勝ち抜いた3人がともにトロフィーを掲げ、ライバルやファンたちが温かい拍手を送る様子が本イベントの成功を証明していた。
個人賞としてのMVP(Most Valuable Player)は、葛葉が「みんなヴァリュアブルすぎるんだよな~」と頭を悩ませながらも叢雲に贈られた。そして「にじさんじはドラマ生まれますね、マジで!」と激闘を振り返って、決勝戦は閉幕。だが祭りはまだまだ終わらない。
再びルークの呼び込みでTeam KUZUHAの不破湊、イブラヒム、叶、宇佐美リト、葛葉とTeam STREAMERのk4sen、らいじん、Zerost、Sasatikk、SHAKAが入場し、エキシビションマッチへ。エキシビションマッチは団体戦と勝ち抜き戦の2ルールで行われ、2連勝すると賞品として「季節のフルーツ」が贈呈される。初のリアルイベントでの勝利という栄光と何より欠かせない「季節のフルーツ」をかけ、決戦の火ぶたが切って落とされる。
先鋒戦は不破のリュウ vs k4senのディージェイ。「前しか見ていない」と前傾姿勢の不破を「上見て」とイブラヒムが冷静になだめる。大舞台でも緊張は一切ないようだ。だが開幕からテンションマックスで襲い掛かるk4senの猛攻を止められず、ラウンド1を落とす不破。誰よりフルーツに強い執着を見せるk4senの攻勢に不破が押し切られ、そのままゲーム1はk4senが勝利した。
葛葉から不破へ「技当てよう!」とコーチングが飛ぶも、k4senの思い切った攻めが通り、勢いそのままにTeam STREAMERが先鋒戦をものにする。「勝っちゃったよ!」と諸手を上げて大喜びのk4senたちに対し本気で悔しがる葛葉たちといったように、先ほどの真剣勝負とは違った和気あいあいとしたやり取りが見られた。
次鋒戦はイブラヒムのジュリとらいじんの豪鬼が対戦。最後まで見ごたえあるギリギリの展開となったラウンド1をらいじんが勝ち取ると、らいじんは勢いそのままにラウンド2をパーフェクトで勝利し、ゲーム1を奪取。もう負けられないイブラヒムが気炎を上げるも、らいじんのテクニックが上回り、ゲーム2のラウンド1も先制されてしまう。だが背水の陣のイブラヒムは大きな声援によって会場を味方につけてラウンド2で逆転勝利を収める。リズムを掴んで最終ラウンドも勝ち切りたかったが、最後はらいじんが次鋒戦を勝ち取った。
早くも追い込まれたTeam KUZUHAは中堅戦に叶のアキを送り込む。「勝たなきゃ終わりなんだけど、全然大丈夫」と葛葉流のエールを送られ、叶も静かに闘志を燃やす。Team STREAMERからは、Zerostの舞が登場。テクニカルなキャラ同士の対決となった中堅戦は、ハイレベルな攻防が展開される。ラウンド1は負けたら終わりのプレッシャーをものともせず、叶が勝利。しかし、叶の立ち回りに順応したZerostが猛攻をしかけ、ラウンドを連取しゲーム1を奪取する。流れに乗ったZerostがゲーム2もラウンド1を先取するも、ラウンド2では叶が意地を見せて逆転勝利。最終ラウンドは落ち着いて中距離戦を展開し、叶がもう一歩というところまでZerostを追い込んだが、逆転勝利を許してしまい、なんとTeam STREAMERが3連勝を果たした。
早々にチームとしての勝ちを決められてしまったが、ここで引くわけにはいかない。「やっちゃっていいっすか!」と声を上げ、意気揚々と宇佐美がリングイン。対するSasatikkも高い実力の持ち主であるため、副将戦も激戦は必至だ。攻めるSasatikkのサガットと耐える宇佐美のザンギエフという見ごたえある対決は、ゲーム1から接戦が繰り広げられる。ラウンド1を辛勝した宇佐美の勢いをとがめ、ラウンド2はSasatikkが取り返す。しかし、攻めのバリエーションを見せた宇佐美がゲーム1を奪取。ここで流れが変わったか、ゲーム2も華麗なコンボを決めきって宇佐美が制し、大将戦へ勢いをつなぐ。
満を持しての大将戦は、葛葉の豪鬼 vs SHAKAのマノン。対面し穏やかに視線を交わす2名だったが、k4senの「どっちが強いの?」という言葉で一気に両者に火が着き、チームの勝敗も気にせず意地のぶつかり合いが始まる。初戦ラウンド1はSHAKAが堅い守りからの堅実なゲーム運びで勝利を呼び込むが、ラウンド2は豪鬼本来の強気の攻めを通して葛葉が獲り返した。そしてラウンド3は葛葉がパーフェクト勝利で飾り、大将としての威厳を示す。
余裕ができた葛葉が冷静にゲームを展開するが、持ち直したSHAKAがラウンド1を奪取。k4senからの野次に意識を割かれたか、葛葉はそのままゲームを落としてしまう。「わざとだし! 盛り上げるためだし!」と言い放ち最終決戦へ。もう本当に負けられない葛葉がなんとかラウンド1を勝ち取るが、SHAKAの前ではわずかな隙も許されず、そこからラウンドを連取されてしまい、大将戦はSHAKAが勝利。エキシビションマッチ団体戦は、Team STREAMERの大勝で終わった。
このままでは終われないTeam KUZUHA。一本勝負の勝ち抜き戦は一番手からなんとリーダー・葛葉を送り出す。「もしなんかあったときは俺たちがいるから!」と叶から背中を押され、意地を見せたい葛葉に対するはSasatikk。いきなりのビッグマッチから最終決戦がスタートした。ラウンド1は多彩な攻めで葛葉の豪鬼が押し切ると、ラウンド2はSasatikkのサガットが取り返す形に。だがエンジンのかかった葛葉を止められず、そのままTeam KUZUHAが先勝。続いてはZerostの舞が襲い掛かるが、アグレッシブな攻め合いを葛葉が制する。互角に展開したラウンド2だったが、カウンター合戦をZerostがものにすると、そのままラウンド3も押し切りZerostが勝利した。
宣言通り、葛葉の後を務めるのは叶だ。中堅戦のリベンジを成功させるべく、ラウンド1から葛葉が「朝は何食べたの?」とZerostに声をかける盤外戦術を展開。だがゾーンに入ったZerostには通じず、叶のアキによる猛攻をさばき切って2連勝を挙げた。勢いが止まらないZerostを倒すため、イブラヒムが送り出される。イブラヒムは縦横無尽な攻めでラウンドを先制するが、Zerostの勢いは激しく、ラウンド2は獲り返されてしまう。ラウンド3もZerostの果敢な攻めによって、あと一撃というところまで追い込まれてしまうイブラヒムだったが、ちょっとした相手の隙を見逃さず攻撃を叩き込み、逆転勝利を収めた。
続いてイブラヒムはらいじんの豪鬼との対戦。猛烈な攻め合いとなったラウンド1はらいじんが攻め勝つと、らいじんはそのままイブラヒムとの息もつかせぬ攻防を制し、不破のリュウとの対決へ。悔しい結果に終わった先ほどの雪辱を果たすかの如く、華麗な立ち回りで不破がラウンドを先制すると、葛葉から「あの頃のふわっちを取り戻せ!」と声がかかる。そのまま一気に勝ち切りたかったが、僅差でラウンド2はらいじんが勝利。最終ラウンドはらいじんが強烈なコンボを通して勝利を収め、流れは再びTeam STREAMERに。
イブラヒムから「本物のヒーローになれ」と背中を押されたのは宇佐美リトだ。ここまでチームメイトたちを苦しめたらいじんの猛攻を耐えきると、ラウンドを連取し、らいじんの豪鬼を撃退。その後、「全国100万人のファンキーを背負って!」と意気込んで乗り込んできたk4senのディージェイだったが、ファンキー度合いでは宇佐美も負けない。怒涛の攻めで再びラウンド連取でなんと2連勝、SHAKAとの最終決戦へ臨む。
キャラ相性としてはSHAKAのマノンのほうが有利なマッチアップだが、ここまできたらもう意地のぶつかり合い。グランドファイナルにふさわしい一進一退の攻防を制し、ラウンド1は宇佐美が勝ち取る。最後の見せ場は自分のものとばかりにそのままSHAKAマノンを退けた宇佐美は、負けなしの3連勝でTeam KUZUHAに勝利をもたらす。
1勝同士となったため、賞品の「季節のフルーツ」は仲良く山分けすることに。煽り合い、野次も飛ばし合ったが、終わってしまえばノーサイド。同じゲームを愛する仲間として、友情を深め合った10名の笑顔に会場から万雷の拍手が送られた。
目が離せない真剣勝負から笑顔溢れるフレンドリーマッチまで、見どころ満載で展開された「KZHCUP RUMBLE in STREET FIGHTER 6」。葛葉も大満足の様子で、「またこういったイベントができればと思います」と明るい展望を語った。最後は葛葉からプレイヤーたちや関係者、そしてファンへの感謝が届けられると、「またお会いしましょう!」と告げて、イベントを締めくくった。
文:オグマフミヤ 監修:ANYCOLOR MAGAZINE編集部
イベントを終えた葛葉からコメントが到着
――イベントが終わった今の率直なお気持ちをお聞かせください。
葛葉
すべてが想像を超えてた。お客さんの盛り上がりも、実際の試合も。やれてよかった! 主催側だけど俺もめっちゃ楽しんだ!
――イベント本番の中で、葛葉さんが特に印象に残っている瞬間はどこですか?
葛葉
試合内容はマジでどれも印象的だったなぁ。でも、オリバーさんの勝ちはやっぱり劇的に残ってる。予選で苦しんでた分、あの場で勝ったっていうのがすごかった。すべての条件が揃ったときに現れる極上の勝ちだった。
――最後にイベントに参加・視聴いただいたみなさんへのメッセージをお願いします。
葛葉
本当にお客さんの歓声がめっちゃよかった! 最後まで衰えることなくて、逆にどんどん盛り上がっていってすごく楽しかった。このイベントの盛り上がりはお客さんのおかげもあったなって。オフラインでのゲームイベントっていう割と初の試みで心配してたんだけど現地もネットも盛り上がってくれててうれしかったし、こっちの気持ちも盛り上がったよ、ありがとー。