VOLTACTIONを支えるチームスタッフたち
VOLTACTION
──まず史さん、野﨑さんのお仕事内容について教えてください。普段はどのようにVOLTACTIONの皆さんと関わっているのでしょうか?
プロデューサー・史(以下、史):私はVOLTACTIONのプロデューサーとプロジェクトマネージャーを兼任しています。まずプロデューサーとしては現在から数年後の未来まで、VOLTACTIONがどんなことをやっていくのか、というユニットとしての方針を決めるのが大きな仕事になりますね。ほかにもVOLTACTIONに関わるあらゆるクリエイティブの監修であったり、企画の最終判断を担当しています。
もう1つのプロジェクトマネージャーは、プロデューサーとして大枠を決めたことの中身を詳しく考えることが主な仕事になりますね。VOLTACTIONチームには自分だけでなく、野﨑さんのようなコンテンツディレクターであったり、楽曲チームや映像チームなどさまざまなスタッフがいるのですが、決まった方針に対して今動いている案件はなんなのか、ちゃんとスケジュール通り進んでいるのか、何かトラブルはないか、という全体の進捗管理もやっています。
これに加え、現場にはなるべく顔を出すようにしていて、社内の確認事項を現場で話したり、VOLTACTIONの皆さんの相談ごとに乗ったりといったこともさせていただいていますね。
コンテンツディレクター・野﨑(以下、野﨑):自分はコンテンツディレクターとして、VOLTACTIONの振り付けやライブ演出、ダンスレッスンのスケジュール調整などを担当しています。特に今は1stライブ「Dynamic VOLT」に向けていろいろと準備をしている最中で、関係各所とメンバーの皆さんと連携を取って進めさせていただいています。
──ありがとうございます。風楽さんはおふたりのご印象はいかがですか?
風楽奏斗
風楽奏斗(以下、風楽):おふたりとは頻繁にミーティングをしていますし、毎回レッスンにも来ていただけるので、週3日以上は顔を合わせています。VOLTACTIONのことだけを考えて動いてくれて、いつも僕らに対して親身になってくれているので、何をやるにしてもすごく助かっていますね。
VOLTACTIONメンバーは実は少し人見知りなところがあるんですが、最近はチームの皆さんと打ち解けてきて、一緒に活動できるのが楽しいんです。これだけ頻繁に顔を合わせているので、自然と距離も縮まってきたのかなと(笑)。
VOLTACTIONは「がんばることをグループ全員が楽しめる」
──史さんと野﨑さんはVOLTACTIONの長所はどのようなところにあると思いますか? ほかの男性VTuberユニットと異なる点などがあればお伺いしたいです。
史:まずダンス力は圧倒的ですよね。もちろんメンバーも我々も、今はまだ発展途上という認識ではあるのですが、ほかのにじさんじユニットと比べても現時点のダンス力はピカイチだと思っています。
【Dance Performance】インレイド -Dance Remix- #VOLTACTION
史:そこに加えて個人的に感じているのが、とにかくエネルギッシュだということです。普段から私がやったら絶対に体を壊すであろうハードなレッスンをこなしている彼らですが、6時間配信をした後にこのレッスンを受けて、その後には案件もある。しかもその案件の後にまた配信をしている、というようなこともよくあってあまりにもパワフルだなと(笑)。
そんなハードなスケジュールをこなす彼らですが、翌日またレッスンで会った際に「もう動けない……」みたいになってるかというと、全然そんなことはなくてすごく集中して打ち込んでいるんです。そのエネルギッシュさはほかのユニットでもなかなか見ないような特筆すべき点だと思いますし、プロだなと感じるところですね。
風楽:メンバー全員に共通していることだと思うんですけど、配信もレッスンも楽しんでやっているんですよね。もちろん忙しいと感じることもあるんですけど、なぜかみんな忙しいときの方が元気なんです(笑)。
何かやることがあって、それに向けてがんばることをグループ全員が楽しめるのはいいことだなと思います。このメンバーでよかったなって。
【激辛王】 #VOLTACTION で一番辛さに強いのは誰だ!?
野﨑:私はVOLTACTIONを見ていて、メンバー同士の絆を感じます。「150days」でも感じられたと思いますが、風楽さんはリーダーとして全体を引っ張っていましたし、セラフさんはダンスレッスンでほかのメンバーが遅れているときにフォローをしていましたよね。
それぞれが自分にできることを最大限こなしながら、同時に思いやりを持って周りと接していて、それがVOLTACTIONの魅力につながっていると思います。さらにその魅力を楽曲やダンスを通して見せることができたら、もっと皆さんにいいものを届けられると思っていて。そこの部分は自分も一緒になって、どんどんがんばっていきたいと考えていますね。
プロデューサーが感じた「VOLTACTIONを任せられる責任の重大さ」
──「150days」に収められていたようなメンバーが目標に向けてひたむきにがんばっている姿を、おふたりはどのように見られていましたか?
史:まず前提としてVTuberがここまでやるのかっていうところはあると思っていて、正直とてつもないことをやっているなと。今でも週3日ペースでダンスレッスンは続けていますが、テスト前はほぼ毎日練習していましたし、間違いなく一番難しい振り付けの楽曲がテストの課題曲だったので、皆さんの努力は本当に計り知れません。
「150days」の試験当日は、あのスタジオ内に異様な緊張感があったのを憶えています。合否発表を聞くまで、我々スタッフ含め誰も言葉を発そうとしませんでしたし、パフォーマンスが終わって「これは合格なのか? 不合格なのか?」という緊張感の中、あの場にいる全員が先生からの合否を待っていました……。
Documentary of VOLTACTION「150 Days」#VOLTACTION
史:合格が出た瞬間は安っぽい表現かもしれないですが、本当に目頭が熱くなりました。皆さんの感動している姿や喜んでいる表情を見て、改めてVOLTACTIONを任せられることの責任の重大さを感じたのを今も覚えています。
あんなに死ぬ気でがんばったメンバーたちに対して、絶対に我々が中途半端なことはできないなと。皆さんと一緒にやるんだったら、我々も全力でサポートして一緒に上を目指して駆け上がっていきたいと思いました。
野﨑:VOLTACTIONを担当することになってからはまだ日が浅いので、自分はその場にいることができなかったんです。「150days」を拝見して、このような自分の人生をかけた経験ってなかなかできることではないので本当に貴重だなと思いました。
間違いなく楽曲やダンスなどのパフォーマンス力につながっていきますし、この150日を乗り越えたことが、今後の自信にもなっていく。「150days」を見たいち視聴者としての感想になってしまいますが、この先何かがあっても「あのときみんなで乗り越えたから大丈夫だよね」という希望につながるドキュメンタリーだと思いました。
──風楽さんは当時を振り返ってみて、「150days」はどんな思い出になっていますか?
風楽:テスト当日はやっぱりメンバーみんながピリピリしていて、緊張感もあったんですけど、僕は「大丈夫だろう」と思っていたんです。
「150days」の期間も全体のレッスンは週3日とかだったんですが、それ以外でもメンバーで集まったり、それぞれが個人練習をしたりして、実質週5、6日は踊っているダンス漬けの生活をしていていました。とにかくめっちゃ練習したので、「これだけやったんだから絶対大丈夫でしょ」っていう自信もありましたし、僕らならいけるっていうメンバーへの信頼もありましたね。
【150Days】常に前を向いているリーダー 風楽奏斗 【#VOLTACTION 公式切り抜き】
VOLTACTIONの集中力とプロ意識
──これまでVOLTACTIONの皆さんとお仕事をする中で印象的だったエピソードはありますか?
史:直近の話になるんですけど、「にじさんじフェス2025」のリハーサルで「150days」の課題曲でもあった「インレイド -Dance Remix-」をやった際の出来事が印象的でした。
本番に向けたかなり熱の入ったリハーサルだったんですが、準備中は皆さんリラックスして雑談をしながら盛り上がっていたんです。その後、いざアップも終わって「じゃあリハーサルしましょうか!」となったときに、グッとスイッチを切り替えた瞬間を目の当たりにして……あの集中力は目を見張るものがあるなと。
実際に何回か踊ってみた後に、本人たちから立ち位置や歩幅の調整といった細かいところの修正案が出てきて、それを先生と相談した結果「じゃあここはもっとこうしようか」と本人たちの希望通りに変更された箇所がありました。自分たちで見え方やクオリティチェックをしっかりやっていて、本当にプロ意識があるユニットなんだ、というのを感じました。
【Dance Practice】インレイド -Dance Remix- #VOLTACTION
野﨑:自分もそこはすごく感じているところですね。あのリハーサルを経て、よりライブで皆さんに楽しんでもらえるイメージが湧いてきたんです。ちょうどライブの構成や振り付けも出来上がってきているタイミングなので、皆さんに見ていただけるのが本当に楽しみでワクワクしています。
「VTuberの枠を飛び越えて」──VOLTACTIONが目指す場所
──これからのVOLTACTIONが目指している場所・アーティストとしての目標を教えていただけますか?
史:「にじさんじNo.1 のダンスユニット」になるという目標はまったくブレていないのですが、正直すでにこれについては達成できつつあると考えています。なので、これからはファンの皆様によりVOLTACTIONのパフォーマンスを楽しんでもらう機会を増やしたいと思っています。
年末から来年にかけて、「NIJISANJI COUNTDOWN LIVE 24→25」「にじさんじフェス 2025」にも出演しますが、歌やダンスがどんどんレベルアップしていっても、披露する場所がなかったらあまり意味がないですよね。今は「150days」以降にVOLTACTIONの歌やダンスを楽しめるコンテンツを出せていないので、まずはそこをしっかり増やしていきたいです。今いろいろと準備をしている最中なので、そういったコンテンツをどんどん出していって、「VOLTACTIONは歌とダンスがすごいユニットなんだ」というイメージをちゃんとつけていけたらと考えています。
【新ダンス披露!】ここから先は 'NEW VOLTACTION' #VOLTACTION2周年
史:さらにその先に目指しているのは、このダンスと歌というパフォーマンス力を高めて、どこに出しても通用するぐらいのパフォーマンスユニットになっていくことです。
目指す先はまだ遠いですが、VTuberが好きな人だけでなく、その枠を超えた誰が見てもカッコいいパフォーマンスユニットになることが今のVOLTACTIONの目標ですね。これは本人たちともよく話していて、今はチーム一丸となって目標に向かってがんばっています。
──最後に史さんのお話も踏まえて、これからのVOLTACTIONでどんなところに注目してほしいか、どんな姿を応援してほしいか、ファンの皆さんへ風楽さんからお伝えください!
風楽:これからのVOLTACTIONは、やっぱり今よりもっともっとたくさんの人に応援してもらえるようなユニットになっていきたいんです。今もファンの方たちがたくさん応援してくれていると思うんですけど、史さんも言っていたようにVTuberの枠を飛び越えて活動していきたい。なので、皆さんも全力で突き進むVOLTACTIONについてきてもらいたいって思っています!
この記事を読んでいただいたら分かると思うんですけど、VOLTACTIONは僕ら4人だけじゃなくて、たくさんの人が一生懸命作っているものなので、そういったVOLTACTIONチームを楽しんでもらえるとうれしいです。
そして、これからのライブ全部を本気で楽しみにしていてほしいです。本当にそこに尽きるというか……めちゃくちゃがんばるので、皆さんよろしくお願いします!
VOLTACTION