三者三様の学生時代、ANYCOLORに入社を決めた理由
──本日は皆さんに「新卒座談会」というテーマでお集まりいただきました。最初にお伺いしたいのですが、皆さんそれぞれ面識はございましたか?
マネジメント担当・N(以下、N):おふたりとももちろん知ってはいるんですが、寺本さんとはチャットツールでのやりとりが多かったですよね。こうしてちゃんとお会いして話をするのは初めてかもしれません。
グッズプランナー・寺本(以下、寺本):直接の面識はなかったですね。
N:チャットツールのアイコンのイメージが強いです(笑)。
イベントプランナー・山本(以下、山本):分かります、あのアイコンですよね(笑)。僕はNさんも寺本さんも知ってますね! 寺本さんは最初、監修チームにいらっしゃったんですよね?
寺本:いました!
──入社された年が皆さん異なると思うのですが、1番最初に入社されたのはどなたですか?
山本:これけっこう複雑だと思うんですよね(笑)。Nさんがインターンで入ったのが1番最初だと思うんですけど、終了された後に僕が入社した記憶です。そのすぐ後ぐらいにNさんが新卒入社してっていう流れだったと思うんですが合ってるかな?
N:合ってます! 山本さんは2020年入社ですよね。自分は2018年にインターンとして半年間だけ在籍していたんですが、社員として正式に入社したのは2021年です。
寺本:私もはじめはインターンとして入社しました。2021年10月にインターン入社後、2024年卒で、正式に入社しました。
──皆さん学生時代はどのようなことを学ばれていましたか? また、ANYCOLORに志望を決めた理由はなんだったのでしょうか?
Nさん
N:学生時代は法学部だったので特にエンタメには直接関係ない勉強をしていました。しかし当時からエンタメ業界で仕事をしたいということは思っていたので、出版社やゲーム会社の採用も受けていたんですが、いろいろやってみた結果、1番フィットしたのが元々インターンをしていたANYCOLOR(当時の社名は「いちから」)だったという感じですね。
まずインターンを始めたきっかけがVTuberっていうコンテンツの新しさとこれからムーブメントとして広がっていく予感に魅力を感じたっていうのがあって、それが自分が就活生になった際にも変わらずに残っていたことが志望した大きな理由ですね。
これから日本の新しいエンタメの柱になっていくような将来性や世界中に日本発のものが広がっていく可能性を感じていたので、そういう最先端のことをやっている会社に行きたいっていう気持ちが強かったのかなと思っています。
寺本:私は学生時代は文学部に通っていました。Nさんと一緒でインターンからの入社だったのですが、応募したきっかけは大学2年生で進路をそろそろ考え始めるタイミングで、自分が好きなことを仕事にしたらどんな感じだろう、という興味からでした。
いざインターンとして入ってみると、イベントでお客さんが笑顔で喜んでいる姿を見て、自分もこういった体験を提供する側になりたいという思いが生まれ、入社したいと思うようになりました。
寺本さん
山本:僕は2人とは違ってインターンはせず、新卒入社しました。大学の頃は情報理工学部でいわゆるプログラマーやエンジニアになるための勉強をしていました。そんな僕が、なぜANYCOLORでイベントプランナーをしているかというと、実は学生時代にサークル活動にお熱になってしまいまして(笑)。
そのサークルが大学に声優さんを呼んでイベントをする、いわゆるイベントサークルだったんですよ。大学側は箱を貸してくれるぐらいで、自分たちで企画書を用意して、事務所にアタックをかけて出演交渉して、実際にお客さんを呼ぶためのチケッティングもして、みたいな……。そんなイベントをやるために必要なことを全部自分たちでやるサークルに入っていたのですが、それがもうとんでもなく楽しかったんです。
その時点で当時の僕は理系を捨てて、エンタメ業界に就職しようというと決めていたんですが、そのタイミングでVTuberというものが流行り始めたんです。元々そんなサークルにいるくらいオタク系の素養があったので、当然VTuberにもハマっていきました(笑)。
当時いちからは新卒採用をやってなかったんですけれども、インターンの募集をしていたので申し込みをしたところ、僕が当時地方に住んでいたこともあり、インターンは難しいけど1回面接してみない? っていう話をありがたいことにいただいて。そこで面接を受けて入社する、というちょっと変則的な流れでした。
山本さん
寺本:私も同じようなサークルに入っていました。やってることがまったく一緒なので、同じ大学なのかなとか思っちゃいました(笑)。
N:自分はサークルはほとんど続けてなくって、大学時代はゼミに複数所属していてっていう真面目系の学生でした。
山本 :僕は研究室でずっとスマブラしてましたよ!
N:学生生活も三者三様かもですね(笑)。
──ANYCOLORに入社された皆さんですが、元々エンタメ業界に対する興味は強かったんですね。
N:特定のジャンルのエンタメに強く影響を受けたっていうのはないんですけど、高校生のときはバンドをやっていたり、アニメも好きでいろいろと見ていました。エンタメが持つ、人の考え方をいい方向に変えてくれる力が好きで、そういう体験を自分も提供したいって思ってこの業界を選びましたね。
寺本:私もアニメや漫画が好きで、ジャンプ系の作品とかはよく見ていましたね。展示会やイベントにも参加していろいろと趣味を謳歌しているような学生でした。学生時代によくYouTubeを見ていて、VTuberにも興味を持つようになりました。
山本:僕もいわゆるサブカルコンテンツ全般が好きでカードゲームやアニメ、フィギュア、プラモデルまでなんでもかんでも手を出してますね。とりあえずエンタメというものが大好きです。
仕事をする中で感じた喜びややりがい「あの瞬間が1番楽しい」
──皆さんは入社から現在まで、どのような仕事に携わってこられたのでしょうか?
N:インターンを始めた当時はにじさんじも1年目だったので、とにかくなんでもお手伝いしていました。YouTubeの収録からAbemaTVさんの番組まで、いろんな現場にも行きましたし、今のマネジメントの仕事に近いこともやらせていただきました。
新卒入社後はマネジメント部に配属されたのでライバーさんのマネジメント業務を担当させていただきました。特に、結成時から携わっているROF-MAOでは、いろいろな経験をさせていただきました。
Nさん
寺本:私の所属しているIPマーケティング本部は大きく言ったらグッズ回りの仕事がメインになるんですけど、その中でも私が所属してるのは販売チームになります。他社さんとやり取りをさせていただくことが多くて、グッズ企画の企画進行だったり、ポップアップストア、卸先での催事の進行などを担当させていただいてますね。
寺本さん
山本:僕はイベントプランナーとして入社しまして、イベントの企画から制作進行までを担当しております。自分がこれまで担当したイベントで言うと、初めて担当させていただいたのが剣持(刀也)さんのソロイベント「虚空集会」ですね。そこからいろいろとイベントを作らせてもらって、最近だと三枝(明那)さんのソロライブ「Unity(Saegusa Akina 1st Solo LIVE 'Unity')」と、「にじさんじフェス2025」の「7th Anniversary LIVE 『OVERTURE』」を担当しました。
山本さん
──これまでお仕事をする中で、やりがいや喜びを感じた瞬間があれば教えていただきたいです。
N:本当にいろいろあるんですけど、VTuberのマネジメントをしていて面白いなと思ったのは、いろんなジャンルのエンタメと関わることができるところですね。
山本さんのようなイベントプランナーとか、寺本さんのようなグッズ担当の方を始め、音楽や書籍、ROF-MAOだとバラエティー番組のスタッフさんともお仕事をしてきました。本当にいろんなプロフェッショナルの方と仕事を通して関わることができたっていうのが、ほかのエンタメ会社でもなかなか得られなかった経験なのかなと思っています。
山本:イベントプランナーのやりがいは、やっぱりイベントをお客さんに届けた瞬間にすべてが詰まっていると思っていますね。イベントの終了後にお客さんが満足そうな表情で帰っていくのをいつも眺めてるんですけど、あの時間が仕事をしていて1番楽しい瞬間です。
ライバーさんと一緒に作りあげたものを提供して、それがお客さんに受け入れてもらえて、ライバーさんの今後の活動につながっていく、そういうところがやりがいとして1番強く感じる部分ですね。
寺本:私も山本さんと似たようなものですが、自分が携わったポップアップストアに実際にファンの皆さんが足を運んでくれて、その会場の展示や装飾について好意的な反応をSNSに上げてくれるのを見るとすごくうれしくなります。自分やチームのこだわりがお客さんに伝わったんだって。
寺本さん
それぞれが大切にしている姿勢「最終的に目指しているゴールは一緒」
──逆にこれまでお仕事をしている中で大変だったことなどもお伺いしたいです。
寺本:特にこれが大変というものはないんですけど、何か企画の進行をしている際に費用感や納品スケジュール、取引先やライバーさんの監修などといろいろと折り合いを付けなければならないことがあると仕事の難しさみたいなものを感じます。
N:たしかに寺本さんの部署は特に気を遣わないといけないところが多くて大変だと思うんですが、何か決断を下すときに大事にしていることってありますか?
寺本:お客さんを喜ばせたいっていうのは1番なんですけど、お客さんが喜んでくれている様子を見てライバーさんのモチベーションにもなれたらいいなっていうことは常々考えています。お客さんだけでなく、ライバーさんにも喜んでもらえるように、ライバーさんの意見に対してなるべく寄り添う姿勢を心がけています。
山本:難しいですよね。イベントの場合は、イベントとしてお客さんに提供するうえでの面白さとライバーさんが考える面白さで、ギャップが生まれてしまうこともあると思っていて……そうなってしまった際には僕はライバーさんと対話をするように心がけています。
ライバーさんの考えてることを深掘りさせていただいたうえで、ライバーさんにとってもお客さんにとっても最善な形って実はこうなんじゃないかっていうところを探って、最終的に物事を決めていくという感じですね。 Nさんはどうですか?
N:これはマネジメントするうえでの持論ではあるんですけど、関わるセクションがすごく多いので、どれだけ担当ライバーの視点に立って、ほかの方々とコミュニケーションを取れるかっていうところが大事だなと感じています。もちろん最終的にはライバーさんに意見を伺って物事を進行するのですが、もう1人のライバー本人として考えて行動すると、いろいろとうまくいくことが多かったなと思いますね。
Nさん
──それぞれのお立場の中で、大事にされてることも違うんだなということを感じました。
山本:そうですね。立ち位置や担当している仕事の性質によって、ライバーさんとの関わり方や接し方で違ってくるところもあると思います。
N:でもライバーさんも含めて、最後は見てくれる人にいい体験を届けたいっていうところは共通している部分だと思うので、何か意見が行き違ったときこそ各々がそこに戻ることを意識したいですよね。
山本:そうですね。最終的に我々全員が目指しているゴール地点は一緒なので、そこまでどう辿り着くかということですよね。
新卒スタッフから見たANYCOLOR、社内の雰囲気・働きやすさは?
──皆さんから見て、社内の雰囲気・働きやすさはどうですか?
山本:僕ら新卒って最初はビビリながら会社に飛び込んでいくんですけど、想像してたより皆さん優しく受け入れてくれました。ANYCOLORって中途入社の方が大部分を占めているんですけど、いろいろな経験をされてるからこそ新卒のことも受け止めてくれるってことが多くて、チャレンジしやすい環境だと常々思っています。
新卒でもこんなにいろんな仕事をやらせてくれるんだって言うのは入社して1番に思ったことでした。就活のときによく聞く言葉で言うと「裁量が大きい」という感じでしょうか。
N:そこはすごく同意ですね。自分も最初から稼働量が多いライバーさんのマネジメントを担当させてもらったんですが、信じて思い切って任せてもらえたんだなと感じました。逆にいい意味で新卒扱いしてもらえないというか、会社のメンバーとして高いレベルを求められるということでもあると思います。
自分の上長や先輩にあたる方も、若いからといって下に見ず、むしろ「最近の若い子は何を見てるか教えてほしい」といろいろと話しかけてくれたりしていますね。IPチームはどうですか?
新卒スタッフの1日のスケジュール
寺本:私の場合は上長の方に案件を振っていただくことが多いんですが、その担当した案件の中で、こういうことがやりたいという提案が受け入れられたことがありました。与えられた仕事の中でも、積極性が評価される雰囲気はあると思います。
山本:新卒でもいろいろと提案しやすい環境にあるのは、実はすごいことなのかもしれないと思いますね。それこそ三枝さんのイベントを立ち上げるときも僕が企画書を書いて、こういうイベントやりたいですっていう話をしたんですけど、ちゃんと話を聞いたうえで、丁寧に実現に向けたアドバイスをくれました。僕は1社目ですけど 、実はこの環境ってすごく幸せなのかもと思いますね。
寺本:提案した企画が通らなかったときも、ただ断られるだけじゃなくて、なぜだめなのか、こうした方がいいんじゃないっていうアドバイスをきちんとしてくれます。
山本:そうですよね。その向き合い方という意味では新卒・中途みたいな隔たりがない。 だからこそ、1つひとつの話に真剣に向き合ってくれるなと感じます。最近、取締役と2人でごはんに行っていろいろとお話させていただいたんですけど、役員クラスの方でもご飯に誘ったら普通に来てくれるのはすごいことなのかも。
N:部長・役員の方でも、それこそ雑談のような話からキャリアのことまで相談できる環境だと思います。先輩にあたる社員も若い方が多いので頼りやすいですし、アドバイスもいただけますね。
──ANYCOLORで働く中で、ご自身の成長を感じたことはありましたか? 印象的な出来事やエピソードがあれば教えて下さい。
N:まず会社や業界自体のスピードが速いですし、あらゆる領域でエンタメをするためのスキルを持った人たちが集まっています。自分はROF-MAOという、番組あり・音楽ありのユニットを担当しているので、その掛け算で生まれたすべてが自分を通り抜けていくことによって得られた経験値は、かなり大きいと感じますね。
寺本:初めは教えられた通りにその仕事をこなしていくことに注力していたんですが、進行の流れが把握できるようになってきてからは、プラスアルファで何かできないか、ということを考えられるようになってきたのは成長かなと思います。
例えばグッズの販売店舗さんとの取り組みの「オンリーショップ」で、グッズデザインを元に装飾の色を考えることがノルマだとします。そこでグッズプランナーさんが作成したグッズの販促動画を流したらグッズの魅力がより伝わるんじゃないかとか、装飾の一環としてにじぱぺっとをおけるスペースを設けたらお客さんが見るだけじゃなくて撮影もしてくれるんじゃないかとか……。仕事をやっていくうちにこういうこともできるかもっていう感覚が掴めてきて、もうちょっと工夫してみようって思えるようになってきたのは成長かもしれません。
山本:自分の場合は上司に言われたことなんですけど、入社したときよりも自分のやりたいことだけじゃなくて、会社としてやるべきことだったり、ライバーさんのブランディングを高めるうえでやるべきことを考えられるようになってきたね、と言われたのは最近自分が成長できたと感じたエピソードの1つかなと思います。
自分のやりたいことって、いわゆるエゴになりやすいんですけど、会社を成長させるために必要なことやライバーさんの今後の活動のつながるようなものを作っていこうっていうマインドになれてきました。そういうところまでちゃんと考えられるようになるっていうのは、今後も目標の1つとして掲げていくべきことだと思ってますね。
山本さん
ANYCOLORへの入社を考えている就活生へメッセージ
──これまで皆さんのお仕事についてのお話を中心に伺ってきましたが、お休みの日は何をされてますか?
山本:土日でも現場に入ることもあるんですけど、休みの日は大体秋葉原にいて遊び呆けてます。TCG(トレーディングカードゲーム)が好きなのでカードの大会に出たりとか、ゲーセンで遊んだりとか。Nさんはどうですか?
N:好きなことを仕事にしているタイプなので、趣味と勉強を兼ねて休日にライブやイベントを見に行くことはありますね。反対に、仕事で配信に立ち会っているときに、ふと家でテレビを見てるより楽しんでいて、仕事してる感ないなって思っちゃうこともあったりします(笑)。VTuberやエンタメが好きな人はあんまり仕事とプライベートとの切り替えを気にしなくていいという意味でもいい職場だと思います。
ただこれは絶対言っておくべきだと思うんですが、自分みたいなスタイルを選んでる人もいますし、完全に仕事とプライベートを切り分けてご自身のためやご家族との時間に使おうって方もたくさんいらっしゃるので、そこは本当に自由な感じです。
寺本:自分も好きなことを仕事にしているので、仕事とプライベートの切り替えみたいな意識はあんまりないかもしれません。休日にイベントや展示会に足を運んでも、ここの展示の仕方が仕事で使えるかも、みたいに考えながら鑑賞しちゃいます。
山本:Nさんも寺本さんもすごいですね。趣味が仕事につながってるというか、休日もインプットの場になってるみたいな感じなんですね。
N:職業病じゃないですけど、どんなエンタメに触れても何かしらは仕事につなげて考えちゃうようになってしまったんですよね(笑)。
山本:でも、自然とそうなっちゃうのは分かります。裏を返すと、どんな娯楽でも仕事につながる可能性があるのは面白いことかもしれませんよね。ライバーさんもエンタメが好きな人はたくさんいますし、企画を考えたりするときに趣味で使ってるようなエンタメの知識があると役に立つことは多いです。
──仕事に対するお話をたくさんお伺いできたところで、最後にANYCOLORへの入社を考えている就活生へメッセージをお願いします。
山本:エンタメ業界で就職を考えている方で、「もうとにかく楽しいことをやってやりたい」「俺が世界を切り開いてやりたい」って思ってる人は絶対うちに入ってほしいです。そういう方と仕事ができるとうれしく思います!……いいのかこれで?(笑)
僕の周りはアグレッシブな方が多いので、毎日刺激を受けながら仕事をしていますし、そういう環境で仕事をしていきたいという方はすごく合っているんだろうなと思いますね。
寺本:私は自分の志望動機になってしまうんですけど、人を喜ばせたり笑顔にできることが好きで、ANYCOLORでやりたいたいことがある人は、ぜひ挑戦いただけたらと思います!
N:ANYCOLORって日本の中でもトップクラスにいろんなエンタメをやるための機能が備わっている会社だと思います。VTuber業界は始まってまだ10年も経っていないですが、本当に冗談抜きで世界一のエンタメ企業になれる可能性があるし、そのためのチャレンジを今現在進行系でしているなと思っています。
そういうドデカいことをしたいっていう人には入社してほしいですし、自分みたいに人の心を動かすエンタメの力に魅力を感じている人にとって、ANYCOLORの「魔法のような、新体験を。」というミッションはすごくワクワクするものだと思うので、ぜひ一緒に働きたいなと思ってます。