2ndライブへの気合十分! メンバーが感じる“使命感”
――ROF-MAO 2nd LIVE - Limitlessの開催が間近に迫ってまいりました。剣持さん、甲斐田さん、まず今の率直なお気持ちを伺えますか?
剣持刀也(以下、剣持):「楽しみ」という気持ちが一番大きいですね。メンバーそれぞれが個人の配信でファンの皆さんと交流していますが、ROF-MAOとしての活動は「木10!ろふまお塾」のような動画を公開していくスタイルなので、皆さんの“声”は時間差でいただくことが多くて。だからこそ、リアルタイムで反応をいただけたり、意思の疎通ができたりすることのよさは、ROF-MAOはライブでこそ味わえるのかなと思っています。今の僕たちを見てくれる方々とコミュニケーションが取れる場として、ライブは毎回楽しみにしていますね。
甲斐田晴(以下、甲斐田):そうですね。僕らはもちろん、自分たちが顔を合わせて話しているときの雰囲気に慣れているんですけど、ファンの皆さんにそこを生で見ていただく機会は少ないですよね。そういう、僕たちのリアルな空気感を感じてもらえたら皆さんにも喜んでいただけると思いますし、ライブという空間でしか味わえない雰囲気やワクワク感を味わってもらえたらすごくうれしいです。そんな思いを込めて、今準備をがんばっています。
――今回の舞台となる神奈川・Kアリーナ横浜は、ROF-MAO 1st LIVE - New street, New worldが開催された大阪城ホールよりも規模が大きい会場となりますが、このことに対する緊張のようなものはありますか?
剣持:ないです!
甲斐田:僕もないですね。舞台の大きさに対する緊張よりは、「皆さんの期待を裏切りたくない」という気持ちと「1stライブよりもレベルアップしたところをお見せしないと」という使命感のようなものを感じています。そういった思いは僕も含めておそらくメンバー全員の中にあると思うんですよ。ありがたいことに1stライブはたくさんの方に喜んでいただけたので、僕個人としては「2ndライブはなんだかクオリティが下がったな」と感じさせたくない、と思っています。
ROF-MAO 1st LIVE - New street, New worldキービジュアル
剣持:でも僕たちって例えば誰かがステージの上でトチッても別のメンバーがニッコニコでイジるような関係性なので、そういう意味では失敗なんてないと思っています。むしろイジりたいから「誰か失敗しないかな(笑)」と思いながらやっているところもあるので。
甲斐田:(笑)
剣持:なので、ステージにおいては“負けがない戦い”なのかな、なんて思ってます。
甲斐田:あと我々って、失敗とかトラブルに対する対応力が割と高い方だと思っているので……(笑)。当日への心配はそんなにないかもしれませんね。
――信頼で結ばれたチームなんだな、と感じます。先ほど甲斐田さんが「1stライブからレベルアップしたところをお見せしないと」、とおっしゃっていましたが、昨年「レベルアップさせたい=課題だと感じた部分」があったんでしょうか?
剣持:甲斐田くんからどうぞ。
甲斐田:(笑)。1stライブのときには、当時の自分たちができることを最高水準ですべて出しきったという感覚が強かったんです。もちろん「こうすればもっと素晴らしいものをお見せできたかも」と思える反省点もありつつ、そのときに持っていた“武器”をかなり投入して「ROF-MAOが今作れる一番いいものはこれだ!」というフルコースのようなライブにできたと思っていて。だからこそ、2ndライブではもっと違った角度のものを見せなきゃいけない、ということが課題になったのかなと。
ROF-MAO 大阪城ホール LIVEレポート【舞台裏公開】
――なるほど。新しいROF-MAOを見せる必要が出てきたということですね。剣持さんはいかがでしたか?
剣持:去年の時点で課題だと感じていたというよりは、2ndライブをするうえで見えた課題として、ライブで披露する楽曲の性質の変化というのはあると思います。1stライブのときは1st FULL ALBUM『Overflow』の曲が主になっていて、今回は2nd Mini Album『MOMENTUM』の曲が中心になりそうなんですが、そこの差に現れているのかなと。
『Overflow』では自己紹介も兼ねて、我々の得意分野でもある「気持ちの熱さを感じさせるような楽曲」がたくさん収録されていたんですよ。でも『MOMENTUM』ではまた違ったアーティスティックな面を強調した曲も多く収録されているので、今までのように勢いの強さを押し出すだけではない演出も必要だなと感じたんです。
つまり熱量とか「カッコいい大人を目指す男らしさ」のような、ROF-MAOの得意分野で付与される“バフ”がない状態でファンを満足させないといけない曲にトライしているんですよ。そのうえで演出の方法や、メンバー各々のレベルアップなどが2ndライブの課題になってくるのかな、と思いました。
――なるほど。2ndライブは、甲斐田さんがおっしゃっていたように1stライブからの1年で得た「新しいROF-MAO」をファンの皆さんに見ていただける場にもなりそうですが、主に変化したポイントとしては「音楽性の幅が広がった」というところでしょうか。
甲斐田:それもありますし、あとはメンバー同士でアドバイスし合うことが増えたなと思っています。もともとROF-MAOは、僕らライバーやスタッフさんとの間でけっこう密に相談をするチームなんですが、この1年でメンバー間だけでも相談し合う機会が増えたように感じていますね。
例えば「ろふまお塾」の収録で「今回はこういう企画だから、こうしたいよね」って話したり、歌い方や振り付けに「こうしたらいいんじゃない?」って提案してみたり。そういうことを以前よりもお互いに相談しています。
剣持:そうだね、各々の歌い方にもいい意味で口を出せるようになったよね。時間や関係を重ねたことで、お互いに言いたいことをなんでも言えるような仲にいつの間にかなっていたので。そうやって時間を経て経験値も得たことで、ROF-MAOとして世に出すものをよりよくするために、お互いにもう一歩踏み込みながら話し合おうという空気ができていると思います。
「1stライブを超える体験を」2ndライブはROF-MAOの新しい表現をぶつける場に
――お次はNさん向けのご質問なのですが、2ndライブのテーマのようなものがありましたらお聞きしたいです。
プロデューサー・マネージャー N:明確に「これがテーマです」というものを決めているわけではないのですが、ライバーの皆さんやROF-MAOスタッフチームの中に、やはり「ファンの方々に1stライブを超える体験をお届けしないといけない」という意識がありますね。先ほど甲斐田さんもおっしゃっていましたが、去年のライブではいい意味でROF-MAOの持っていた手札を出し切ったという感覚があります。だからこそ同じことをやるのではなく、去年の発想を超えるアプローチの仕方を模索しています。
――剣持さんが『MOMENTUM』の楽曲について「いつものROF-MAOと違った方向性」とおっしゃっていましたが、ライブのキービジュアルもこれまでのROF-MAOよりもぐっと大人っぽく雰囲気を変えていますよね。印象を変える、という意識もあるんでしょうか?
プロデューサー・マネージャー N:いつも親しんでいただいているROF-MAOの姿をご覧いただきたい、という気持ちもありますが、別の角度からの彼らをお見せできるような工夫ができないかなと思っています。印象を変えるというよりも新鮮な側面を見せる、というのもテーマの1つです。
ROF-MAO 2nd LIVE - Limitlessキービジュアル
――なるほど。ではNさんの目線で、「2ndライブでライバーさんのこういう一面を見てみたい」と期待する部分は何かありますか?
プロデューサー・マネージャー N:そうですね……おそらくROF-MAOのプロデューサーとしてこうしてインタビューをお受けするのは今回が初めてですので、自分が何をしているのかをまずご説明させてください(笑)。プロデューサーって聞くともしかしたらすごく偉そうなイメージがあるのかもしれない、と思うのですが、自分の場合全然そんなことはないんです。ライバーさんとANYCOLORが二人三脚でROF-MAOというユニットを作るために、私は会社側で物事をいろいろ整理してまとめるポジションをやっているという感じです。
ですから、自分が上から目線で「こういうふうに成長してほしいんだよね」ということよりも、今回のライブでどういう姿を見せていただけるのかな、かつそのためにスタッフはどうサポートできるのかなと常に考えておりまして。むしろライバーさんが今回のライブに向けてどういうお気持ちなのか、お聞きしてみたいです!
――剣持さん、甲斐田さん、いかがでしょうか?
剣持:「ろふまお塾」という番組のイメージもあって、僕の中でROF-MAOってエンターテイメント性が強い団体だと認識しているんです。そんな中『MOMENTUM』ではアーティスティックな一面に舵を切っていますし、今まで得意としていた勢いと熱さだけでは表現しきれないものをお見せするために、今回は“カッコいい”に振り切ってやってみようと思っています。今まではそれこそエンタメの方向性で、わちゃわちゃしたお祭り騒ぎのような演出を選択することが多かった中、今回は“カッコいい”から逃げずにまっすぐ向き合ってみるのもいいかなと思ったんです。
プロデューサー・マネージャー N:剣持さんがおっしゃっていたようにROF-MAOはバラエティ的な側面が強いですが、今回のライブで「もともと持っているROF-MAOの強みを抑えるというわけではないが、新たな一面を見せていきたい」というアプローチはスタッフ側からご提案していたんですよ。ですから、剣持さんがそこをポジティブに捉えていただいているのはとてもうれしいです。
剣持:でも、ですよ? もし一線を超えるような“媚び”を感じたら、途端にエンタメ方向に振り切ってすべてをぶち壊し始めるつもりなので。ですから、スタッフの方々が僕のそのラインを守りながらご提案をくださっているところに、ライバーと会社が二人三脚で活動できている空気を感じます。
プロデューサー・マネージャー N:ありがとうございます(笑)。
――今回のライブは、剣持さんにとってカッコよさに振る加減の指標のようなものになるかもしれないですね。
剣持:(笑)。でももし3回目のライブが開催されて、めちゃくちゃふざけまくる内容になっていたら“そういうこと”かもしれません。「Limit」っていうタイトルになっているかもしれない。
――(笑)。甲斐田さんの目線では、2ndのアピールポイントはどういう点になりそうですか?
甲斐田:まず前提として、ROF-MAOは各々のやりたいことの方向性が少し違うけどユニットとして向いてる方向は一緒なんです。僕は音楽方面に比較的こだわりが強い人間なので、その視点からお話しさせていただくと、VTuberの音楽ってどうしても世間にまだ根付いてないと感じているんです。「ああ、VTuberの音楽でしょう?」という見方をされてしまいがちなのかなと。VTuberを好きな方々はいいものとして評価してくださるんですが、どうしてもアニメのキャラクターソングのようなイメージが強くなってしまうのかなと思います。もちろんキャラクターソングも素晴らしいものであるという前提ですが。
ですから今回のライブで、僕たちが音楽性を持って伝えたいことがちゃんとあって、いいライブをしているんだ、と感じていただけたらいいなあと思っています。僕たちも音楽にしっかり向き合っているという自負を持って本番に臨むつもりですので、こういうところからVTuberの音楽シーンが国内外に根付いていってくれるといいな、という思いです。
プロデューサー・マネージャー N:確かに音楽性という点では、昨年発表した『Overflow』には詰め込みきれなかった表現がまだあって、それはおそらくVTuberの音楽のよさをまだ知らない人にもっと伝えられるものなんじゃないかと思うんです。2ndライブはその表現をぶつける場になるだろうと、我々も懸けている部分があります。
あふれ出て、周りを巻き込んでいく 『MOMENTUM』に託された意味
――本日は、『Overflow』『MOMENTUM』収録曲の制作に携わったA&RのTさんにもご同席いただいております。Tさん、『MOMENTUM』はROF-MAOの新たな表現に注力したとのことですが、具体的にどういう方針だったか教えていただけますか?
A&R T:自分は『Overflow』の途中から『MOMENTUM』までROF-MAOチームに携わらせていただいたんですが、特に『MOMENTUM』では甲斐田さんがおっしゃった通り「キャラクターソングではない」ということを意識はしていました。ROF-MAOのことを知っているから楽しめる曲ではなくて、ROF-MAOのことを知らなくても響く曲にしたいと思っていたんです。「音楽を入口にしてROF-MAOの魅力をより知ってもらいたい」というのは、常に変わらず持ち続けている考えですね。
1stライブに直接関わったわけではなく、逆に1歩引いた視点でROF-MAOの皆さんのパフォーマンスを見たとき、「皆さんならこんなこともできそうだ」という可能性を感じたんです。そのためより一層、『MOMENTUM』では楽曲の幅が広く表現が豊かになっていったんだと思います。
『MOMENTUM』初回限定盤Aジャケット
――具体的なテーマは何かありましたか?
A&R T:アルバムのテーマを考えるときは音楽性だけではなく、「このアルバムを発表することで次のROF-MAOはどうしていきたいか?」ということもチーム全体で相談していたんです。その結果、「Overflow」は“あふれ出る”という意味を持つ言葉でしたけど、そこからもう1歩踏み込んで「自分たちが周りを巻き込んでいく」「多くの人を動かしていく」という意味を「MOMENTUM(=勢い)」という単語に込めました。よりたくさんの人にROF-MAOの音楽を届けよう、という目標を掲げて作ったアルバムでしたね。
――なるほど。先ほどからお話に出ている通り、『MOMENTUM』ではこれまでのROF-MAOの印象が変わるようなしっとりしたバラードやミディアムテンポの曲も多数収録されていますが、この楽曲の幅広さもその目的を踏まえて選択されたんでしょうか。
A&R T:そうですね。「皆さんならこういうこともできると思います」というご相談をいろいろとさせていただきました。ライバーの皆さんからもいろんなフィードバックをいただき、形にしていきました。
プロデューサー・マネージャー N:「こういう曲をROF-MAOが歌ってもいいのか?」という反応をライバーの皆さんからもいただいたんですが、新しい側面を見せられることの可能性にライバーさんたちも前向きに協力いただいた印象です。
A&R T:そうでしたね。そして『Overflow』のときはある程度できあがったものに皆さんからご意見をいただく、というスタイルで生まれた楽曲が多かったんですけど、今回は作る前からライバーさんにもご参加いただいて、楽曲提供をしてくださる作家さんと話していただいてました。ですので、作り方も明確に変わりましたね。
甲斐田:僕個人としては、すでにできあがった曲を歌唱するだけではなく制作にきちんと携わることが、「魂を持って音楽に向き合う」という姿勢だと思っていますし、音楽って人と一緒に作ることによってよりよいものになっていくと感じているんです。僕らと作家さんとROF-MAOチームがみんなで作っていくことで説得力も増すし、人に響く音楽になると思ったので、「制作の仕方をこうしていきませんか」というアプローチをさせていただきました。
――ライバーの皆さんがより制作の上流から携わるようになったということですね。剣持さんは制作を振り返っていかがでしたか?
剣持:今回は今までやってないこともしていますが、その「これまでやってないことをする」ことや「幅を広げる」ということ自体が目的にならないように気を付けていました。ROF-MAOとして伝えたいことを音楽で伝えるという最終目標を目指していろんなアプローチを模索した結果、その手段としてこれまでトライしたことがないことをやった、という形に落ち着いたと感じています。
また、いわゆる“バズる”という方向に思い切って舵を切ることもできると思うんですよ。でもその方向だけに走っても大切なことを見失ってしまうし、我々としてもバズることをゴールにするのは違うと思っていました。そこはROF-MAOのスタッフも同じ考えであるということを定期的に伝えてくれていたので、僕たちも安心して作れたなと感じています。
ROF-MAOのチャレンジを表した「今日みたいに」、未来の自由度を上げた「布袋尊」
――『MOMENTUM』収録曲の中で印象深い1曲を、剣持さんと甲斐田さんから伺えますでしょうか。加えて、NさんとTさんのほうでそれぞれの楽曲にまつわるエピソードなどありましたらぜひお願いいたします。
甲斐田:チャレンジした、という意味では「今日みたいに」は僕らが今まであまりやってこなかったバラードなので印象深いですね。チープな表現になってしまうかもしれませんが、“エモさ”を押し出した曲なので、Nさんもおっしゃっていましたが「ROF-MAOがバラードを歌ってもいいんですか…!?」という気持ちはありましたね。自分はバラードが割と得意なんですけど、ROF-MAOの曲は泥臭くて勢いのあるロックが多かったので、本当に新しいことにトライするんだなあ、と実感した1曲です。
A&R T:これまでミドルテンポの曲は「知っている手紙」がありましたが、ROF-MAOの音楽性の幅を広げていけば「今日みたいに」のような曲も歌っていただけるんじゃないかと思ったんです。さらにこの曲はサビがライバーさんそれぞれのソロなんです。今までサビは2人もしくは4人で力強く歌う曲が多かったんですが、皆さんの表現力がとても豊かになってきているので、ROF-MAOメンバーはソロでも歌で思いを伝えられるようになっていると思い、ご提案しました。
――Nさんは、Tさんから「今日みたいに」の制作をご提案されたときどのようなお気持ちでしたか?
プロデューサー・マネージャー N:そうですね……。この曲をライバーさんたちに打診することはプレッシャーをかけることになるかもしれない、と少し迷いました。自分もTさんと同じで、今のROF-MAOの実力であればしっかりとファンの皆さんに届けられる曲になるだろうとは思っていたんです。その一方で、もしかしたら「まだ歌いこなせない」と感じさせてしまうかもしれないという悩みもありました。案の定、先ほどの通り「本当にこの曲を歌ってもいいのか?」という話はライバーさんからもあり。そういう話があったことで、ライバーの皆さんが音楽活動に真摯に向き合っているんだと改めて実感し、逆に「今日みたいに」を進めることに自信が持てましたね。
今日みたいに
――メンバーの皆さんを案じる場面もあったそうですが、結果的にすごく素敵な1曲になりましたから、不安も払拭されたんじゃないかなと思います。では、剣持さんはどの曲が印象に残っていらっしゃいますか?
剣持:甲斐田くんが音楽性の幅に注目していたので、僕は歌詞に目を向けた結果、「布袋尊」が印象深いですね。今までは“ROF-MAO”を伝えるテイストの歌詞が多い中、この曲って本当にひたすら七福神の布袋について歌っているんです。布袋は笑門来福の神様なので、最終的にそのイメージにROF-MAOを重ねるという意味はあれど、何かを介してROF-MAOを表現することは今までなかったので。歌詞の自由度がさらに広がって、今後もっともっといろんな歌が生まれるんだろうなという未来の広がりを感じた曲でした。
A&R T:まさに今回「布袋尊」をご提供してくださったケンモチヒデフミさんがそうなんですが、他の作家の皆さんもアーティストとして活動されている方が多くて。そういう方々の視点でROF-MAOメンバーを表現するということ自体もチャレンジの1つだったと思っています。その色が特に濃く出たのが「布袋尊」だったと感じていて、『MOMENTUM』のトップを飾るにふさわしい1曲ができあがりました。
プロデューサー・マネージャー N:そうですね。剣持さんが「歌詞にも幅が出た」とおっしゃっていましたが、我々スタッフもそこを活かせないかなと思って、いろんなことに取り組んだ曲です。МVには我々が“布袋尊くん”と呼んでいる3Dキャラクターを登場させてもらいました。また、メンバーの皆さんがいろんな歌い方をしているなと感じたので、映像も負けないように数歩先を攻めるような演出をお願いしました。画面がグルグル展開するので、見づらいかな……?と思ったんですが、無事好評をいただいてます。そのように、楽曲のよさと皆さんの歌にいい影響を受けたと思っています。
ROF-MAO - 布袋尊
――なるほど、今のお話を踏まえてМVを見返すのも面白いかもしれませんね。それでは最後に、2ndライブへの意気込みを剣持さんと甲斐田さんにお聞きしてインタビューを終えたいと思います。よろしくお願いいたします!
剣持:甲斐田くんも話していた通り、1stライブは我々が出せるものを出し切ったという自負がありまして、経験値も熱量も最高潮の状態だった昔の自分が今のライバルになるわけですね。そのうえで過去を超えていかないといけないという、まさしく“Limitless”を感じながら日々練習を積んでいます。我々が最終的にどんなものをお見せするのか、そしてどう限界を超えるのか、本番をぜひお楽しみにしていてください。よろしくお願いします。
甲斐田:1stライブからおよそ1年活動を続けてきて、チームとしても結束力もスキルも向上したと感じています。そこからさらに、それぞれ個人として活動した実績も4人分ありますから、チームと個人が積み重ねてきたステップアップの結果のようなものがライブにもきっと組み込まれていくと思います。ぜひそこも楽しみにしていただけたら!