ほかにはない、唯一無二の大事な場所
──2021年10月の無人島企画からこれまでを振り返って、ROF-MAOとしての活動3年間は皆さんにとってどのようなものでしたか?
加賀美ハヤト(以下、加賀美):ROF-MAOの活動は、普段の配信や公式番組への出演とは本質的に違うことをしている実感があって、今までのライバー活動では経験できないようなことがたくさんありました。
今まで自分が見せていたと思っていたけど見せられていなかった一面を出せるいいきっかけになったと思っています。普段は出てこないもう1人の自分、ROF-MAOとしての加賀美ハヤトが表に出てきた、みたいな感じです(笑)。
「【知られざる奮闘の記録】ROF-MAO農業始めました。」より。
「【ご褒美】綺麗な海に美味しいご飯!みんなで最高の旅行をしよう!!#ろふまお一攫千金旅」より。
剣持刀也(以下、剣持):僕にとってのROF-MAOは、部活みたいなものです。普段の配信も部活的な側面はあるんですが、配信って僕対視聴者、1対多なので1人でやってる感覚が強いんです。
当然視聴者さんは生きてるからリアクションもあるけど、やっぱり瞬間瞬間は文字なので、実際にライブやイベントで視聴者さんに会うと「わ、本当に生きてたんだ!」って感覚になるくらいには、1人の活動という感覚が強い。
配信が部員1名の部活だとしたら、ROF-MAOはほかのメンバーやスタッフさんのいるしっかりとした部活。だからライブや大きなイベントの前は、大会前みたいな空気で「目標に向かって練習するぞ!」という活力や引力を感じられる場だなと思います。
自分に経験を積ませてくれる場所という感覚なので、運動部みたいですよね。なんで仕事じゃなくて部活なのかっていうのが自分でも不思議なんですけど、それはよくも悪くも型にハマらず自分たちで作り変えられるからなのかもしれない。なんだか青春感がありますね。
加賀美:運動部感は確かにある(笑)。
剣持:そう、特にバク転のときは本当に運動部だった(笑)。
──不破さんはいかがですか?
不破湊(以下、不破):無人島企画からこれまでを振り返って、ROF-MAOの活動が僕にとってどんなものかってことですよね?
剣持:そうだね(笑)。間違いないよ(笑)。
加賀美:音読するとそうですよ(笑)。
不破:僕にとっては学びの活動期間だったかなと思っております。3年もやっているのに、まだ学んでるのかって話ですけど(笑)。僕1人だったら得ることのできない刺激をメンバーやスタッフさんから受けていて、まだまだ学ばせていただいている最中です。
「この人たちはこんなにがんばれるんだ」「僕はまだがんばり足りてないな」みたいにいろいろと感じることがありまして、それが個人の活動でも活きています。ほかにも技術的な部分など、本当にたくさんのことを学ばせていただきました。
甲斐田晴(以下、甲斐田):僕にとっても、もちろん成長させてくれるという一面はありますね。ほかにもいろいろあるとは思うんですが、そういったものをすべてひっくるめて、自分に自信をつけさせてくれる場だなって思います。
それはデビュー当初、先輩たちになんとかしてついていこうという意識があった中で、ほかの3人が対等にROF-MAOメンバーとして扱ってくれたところが大きいかもしれません。
ほかのみんなに引っぱられて成長できる場所でもありつつ、対等なメンバーとして一緒にやれたので「自分もやればできるな」「ほかの3人と同じ目線で一緒にものを作れている」と感じられることで、自分に自信がつきましたし、誇らしい気持ちにもなりました。自己肯定感が上がるというよりは、自分が熱量をもって取り組める場という感覚ですね。
もちろん大変なこと、辛いこともあるんですが、それらは越えるべきハードルとして、みんなと乗り越えていけると思っています。一緒に成長できる場、挑むべきチャレンジの場という要素がすごく多いユニットなんです。
「【祝!】ROF-MAO 登録者100万人達成!」
ROF-MAOという3年間が自分に与えてくれたもの
──不破さんや甲斐田さんもおっしゃっていましたが、この3年間のユニット活動を通して得られた経験や成長、学びにはどんなものがありましたか? それらがご自身にどういった良い影響を与えたのか、というところも踏まえてぜひ教えてください。
加賀美:自分だけかもしれないですけど、配信がやりやすくなりましたね。例えば、ROF-MAOの文脈を意識して「こんなゲーム選ぼうかな」とか思ったり、毎週木曜22時はROF-MAOの動画が投稿されるからそれに合わせて「22時半からこれやろう」とか思ったりします。
あとは、結果的にですけど自分のしゃべりを聞き返す機会が週1回訪れるので、意識的に自分のしゃべりを確認するんですよ。自分の配信アーカイブを見返すってなかなかやらないんですけど、そういう機会が自然と生まれるので、自分の配信に活かされています。配信でのしゃべりや構成とか、「ここがキリいいかな」っていうところの見つけ方とか……(笑)。そういうちょっとしたところを含めて、少しずつ普段の配信がやりやすくなった、楽になったっていうのはありますね。
「【フォーエバーブルー ルミナス】ダイバー 加賀美【にじさんじ/加賀美ハヤト】」より。
加賀美:あとこれはひょっとしたら誰かが言いたかったことかもしれないんですけど……言っていいですか?(笑)
剣持:言っていいよ(笑)。
加賀美:変な話かもしれないんですけど、公式配信とかPRのコラボ配信とかのとき、ROF-MAOのメンバーがいると非常にやりやすくなりました(笑)。
不破:あー、それはめっちゃわかるな。
甲斐田:お互いに欲しい球がわかるよね。
加賀美:甲斐田さんがすっごい裏回ししてるときあるんですよ、たまに。
甲斐田:ここヘルプ欲しいな、のタイミングとか(笑)。
加賀美:そんなに気回さなくていいよ、ってくらい裏回しでぐーって来てくれるときがあるんですよね(笑)。でもそういうとき、ROF-MAO同士は阿吽の呼吸でやれているんだな、みたいなことがわかってちょっと面白いです(笑)。
──剣持さんは、どのような経験や成長を感じられましたか?
剣持:そうだなー、成長か……。僕だけ電気耐性得られてないしな……。
不破:あはは(笑)。
加賀美:成長なのかそれ?(笑)
甲斐田:別にそれ学びでもないしな。
剣持:僕は本来の配信活動のスタイルが高頻度じゃないので、「週に一度必ずコンテンツがある」っていうこと自体なかったんですよ。完全に自分が出力したいタイミングでコンテンツを出力する、という活動をしてきたんです。だから純粋に、僕の活動の頻度が上がったことになるので、日常の中でも活動のことを考える機会が増えましたね。
元々は、もちろんにじさんじが大好きですけど、配信とか活動してないときはにじさんじのことを全然考えてないタイプだったんですよ。でもやっぱり週1で活動していると、日常の中でも何かあったときに「あ、これ配信とか収録に活かせるな」とか考えるようになったんです。
ほかの企画で僕が台本を組むことがあるんですけど、それこそ「これドッキリに使えるな」みたいな意識が増えて、見える画の解像度が昔よりずっと高くなりました。企画を作るにあたって、内容の手直しをするにはひな型の状態から逆算して考える必要があるんです。
ほかにも企画を作るところだけじゃなくて、撮影するまでの動きがすごくやりやすくなって、結果的に台本も書きやすくなった……という成長を感じますね。
「【剣持プレゼンツ】緊張感が足りてない?3人はウソ企画を見抜けるのか?」
剣持:あと個人的に助かっている部分で言えば、コミュニケーションの面ですね。僕は男子校の剣道部でずっと体育会系なので、年上の男性とのコミュニケーションというだけで肩肘張っちゃう節があったんです。加えて僕はにじさんじの中でデビューが早かったこともあり、変に敬われて、ほかの人よりも先輩感が出てしまうという唯一の親しみにくさがあったんですよ(笑)。
でもそれが解消されましたね。ROF-MAOでは僕以外みんな年上のメンツですし、スタッフさんもみんなおじさんですし(笑)。ROF-MAOの活動を通して、仲良くなりにくい人が世界から消えました。これはありがたい。
──コミュニケーションの点においては、部活色よりもサークル的な色が強いのかもしれませんね。続いて不破さんはいかがでしょうか?
不破:僕が得たものでいうと、こだわるということ……ですかね。もちろん僕も元々こだわりはあるし、みんなあるものだと思うんですけど、このメンバーは何に対してもこだわり方が尋常じゃないなっていつも思っています。僕はどちらかというと、大人がそう言ってるならそれが正しいだろうなっていう部分があって、楽曲のレコーディングのときや番組の収録のときは、その場のディレクションに従う派だったんです。
でもメンバーのみんなを見て、自分がやりたいことがあったら、ちゃんと言っていいんだなというのを思い出して、こだわりを出していくようになりました。自分で何かを制作するときにも、割と自我を出してやるようになったので、いい刺激を受けさせていただいたなと思っています。
「【MV】エンデバー / 不破湊」より。
──最後に甲斐田さんの経験や成長、お聞かせください。
甲斐田:根性とか体力とか、あとは胆力みたいなものがすごく付いたような気がしますね。よくも悪くも「逃げるわけにはいかない……!」みたいな場面が非常に多かったので(笑)。本当はちょっとやりたくないけどやるしかねぇ、がんばろう、みたいな、先送りにしないというか、その場で向き合うっていうメンタルを持つようになりました。
あとはシンプルにイレギュラーに動じなくなったと思います。「ちょっとこれ……どうしよう?」みたいなことが起こっても、なんだかんだなんとかできるというか、その場を乗り切るみたいな能力が付いたような気はしてますね。
それともう1つ大きなものがあるとすると、その場その場における自分の役割みたいなものをすごく意識して考えるようになりました。ROF-MAOの活動中に「みんなが今こういうことをしてくれてるから、自分はこうしてみよう」と考えることが増えたことで、にじさんじ全体の公式番組や企画のゲストなどの各現場でも、自分の役割ってこれかな~って意識しながら動けるようになりました。なので、ROF-MAOの活動はかなり活きていますし、まあ根性もこれからもっと付いてくる部分でもあるかなと思うので、まだまだ得るものはたくさんあります。
今あるもの、これまで得てきたものを大事にしていきたい。それが新しい道に繋がると信じて
──皆さんのお話から、これまでのROF-MAOの活動がライバーとして、1人の人間としての経験、成長にもつながっていることが伺えました。ROF-MAOが大きなものになっていく中で、皆さんの経験や成長を今後どのようにつなげていきたい・大事にしていきたいか、お聞かせください。
甲斐田:大阪城ホールのライブはVTuberのライブを知らない人たちにも「あっ、VTuberのライブってこんなすごいんだ!」って思ってもらえたみたいで、新たな層に興味を持ってもらえた実感がありました。
VTuberという枠組みを超えて、VTuberを知らない人たちにも楽しんでもらえるものを作りだそう、クオリティを上げていこうと突き詰めた結果、そういう層にも届きうるクオリティを持ったものを出力できたんじゃないかって。なので、これからはVTuberという枠組みを超えて新しい層に届くような未来を追求していきたいですね。
「【ライブ本編】ROF-MAO 1st LIVE - New street, New world / 無料パート」
加賀美:自分の感触としては、自分たちの追求や希望ももちろんあった方がいいんですけど、どちらかというと今それを大人たち(スタッフ)が探してるかなっていう印象があるんですよね。それこそ大阪城ホールのライブが終わってから、テレビに出させてもらったりとか、自分と甲斐田さんに関してはラジオも出させていただいたりして。
甲斐田:うん、いろいろやらせていただいているね。VTuberじゃないみたいな感じ(笑)。
加賀美:そうそう、いろんな出方ができるようになったんですよ。今までにやっていないメディアの露出の仕方をしてる、って言ったら変な話なんですけど……「それVTuberとしては初挑戦じゃない?」みたいなことが多くて。大阪城ホールの反響を経て、今ROF-MAOはどういう場所にどうやって出すのがいいんだろうか、っていうラインを大人たちが探ってくれているんだろうなって感じていました(笑)。
甲斐田:VTuberの中のROF-MAOみたいな感じじゃないんだよね。先行するものがVTuberじゃなくてROF-MAOっていう感じ。そういうROF-MAOの認知が先行する未来を、社長が言う通り大人たちが模索している段階でありつつ、そういう形で受け入れてもらえているような雰囲気にもなってきたような気がしています。
加賀美:ひょっとしたらこれは、ちゃんと持っておくべきなのかもしれないんですけど、メンバーの内から湧き出るものとして「このステージ目指してます!」みたいなマインドは誰も今持ってないんじゃないかな。目指すべき次の、全く新しいステージっていうのは想定してないというか。
むしろ今やっていること、これまでやってきたことを、もっと面白く楽しくやっていきたいっていうのが一番大事にしてることかもしれません。まだそこが活動の軸かもしれないし、ある意味まだそれで精一杯になっている部分もあります。
「ROF-MAO - Bring it on」より。
──不破さん、剣持さんのお考えはいかがですか?
不破:そのような感じですねー。
加賀美・甲斐田:あはは!(笑)
剣持:音楽系になると黙る2人(笑)。
加賀美:音楽じゃなくても全然いいんだけど(笑)。
甲斐田:バラエティにしてもね。
加賀美:それで言うと、そろそろ1つか2つくらい、メンバーで面白い企画とかを考えて、ネタ増やしておかないとな!みたいな感じはある(笑)。
甲斐田:焦り?
加賀美:焦り(笑)。
甲斐田:まあでも、焦りみたいなところを解消しようとがむしゃらにもがいていたら、気付けば新しいチャンスが巡ってきた……みたいな形であればいいかなと思ったりはしますね。前のめりに新しいことへ挑戦するというよりは、今あるものを大事にしながら一生懸命作っていたら、新しく興味を持ってくれる人が現れた……っていう構図になればいいなって思いながら、日々制作をしている感じです(笑)。
ROF-MAOは、4人のタレントユニットではなく、たくさんの人と一緒に作り上げるプロジェクトチームなのかもしれない
──そういった多様かつ新しい舞台での活躍や挑戦の多いROF-MAOですが、その背景には先ほどおっしゃっていた「大人たち(スタッフ)」の影響が少なからずあると思います。そんなスタッフさんたちと二人三脚だからこそ実現できたなと思える印象的なエピソードがあれば教えてください。
加賀美:正直これに関しては、基本的に「全部それしかない!」ぐらいの気持ちなんですよ。二人三脚だからこそできたということしかない。逆にその「二人三脚の協力があること」がROF-MAOの強みなんですよね。だからあくまでそれを前提として、あえて印象的なものを挙げるとしたら……農業かな(笑)。
甲斐田:だよねー(笑)。
加賀美:農業はちょっとジョーカーなんですけど(笑)。たぶんあまりにもみんなそう思ってるだろうから。
甲斐田:だと思うな(笑)。
「【知られざる奮闘の記録】ROF-MAO農業始めました。#ろふまお農業」
加賀美:あとはグッズでもそういったものがありますね。最近出たトランプモチーフグッズのときがまさにそれで、最初はトランプモチーフじゃなかったんですけど、我々と大人たちでいろいろ話し合った結果、紆余曲折あってトランプになったんですよ。その紆余曲折のやりとりが発生したバックグラウンドに、去年出た四神モチーフグッズの存在が欠かせなくて(笑)。四神グッズ、我々が想定している8倍くらいウケがよかったんですよね。
剣持:そうね(笑)。
甲斐田:なんかウケよかったよね(笑)。
「ROF-MAO 四神モチーフグッズ」のアクリルスタンド。
「ROF-MAO トランプモチーフグッズ」のアクリルスタンド。
加賀美:そう、でもあれはこの4人が考えても、たぶん冗談の中でしか出てこないアイデアで、あの衣装でキービジュアル撮ったりするっていう発想は絶対出てこない。ほかの場で「何か面白い企画考えてください」って言われてやったことはもちろんあるし、農業だって企画の段階で上がりそうな範疇のものだと思うけど、このグッズの発想は我々4人からでは絶対出てこない(笑)。
その一件がすごくよくて、「こういうのがいいんだ!」という成功体験になったからこそ、それ以降のグッズ展開は明確に「こういうグッズはあまり欲しがられないんじゃないか」「これだと喜ばれないから、こういうグッズだったら面白いし出した方がいいんじゃないか」っていう大人たちとの話し合いが発生するようになりましたね。
──ストレートに言えば、自分たちだけでは限界がある分野・領域で、特にスタッフさんたちの恩恵を非常に感じたということなんですね! ほかの皆さんはいかがでしょうか。
不破:大人たちと二人三脚だから実現できたことは、僕の中ではやはり週に一度の活動ですかね。
剣持:さっきと同じじゃねーか(笑)。
一同:あはは(笑)。
不破:でも、僕はやはり一番にこれを感じていますね。たまに生放送があったり、たまに休みがあったりはするんですけど、でも基本的にはちゃんと週1でやっているんです。普通だったら厳しいときは休んでもいいと思うんですけど、そういったことはあんまりなくて。たぶんスタッフと俺らが一緒に、なんとか何もない週がないように抗っているからこそ投稿できてるんだなって思います。
剣持:「二人三脚だから」って言ってるこの質問自体がもう本質を突いているような気がするんですよ。ほかの番組は番組側がものを作って、我々ライバーはそれに参加するっていう形が多いんですね。それは二人三脚と言うよりも、番組を作るスタッフさんがいて、そこに演者が入るっていう構図になりがちなんですけど、ROF-MAOは明確に二人三脚でやっている。
番組・企画作りから「ここはこうだよね」「そこは違うよね」っていうのをお互いに尊重し合って一緒に作っているんです。だから僕らが無理なく、ストレスなく活動できているのは二人三脚だからこそ。
自分たちでも内容を直せるし、自分たちが直したんだから責任を持たないといけないという意識も高まる。良くも悪くも自分たちに返ってくるのがROF-MAOの体制だなって思います。ROF-MAO自体は我々のユニットですけど、スタッフも含めてっていう意味でみんなそう認識しているんじゃないかな。そういう面では、ROF-MAOはほかのユニットや番組と一線を画すと思います。
「【日頃の恨み】くじ引きで決まった食材を使って番組スタッフに美味しい料理を作ろう!」
──最後に甲斐田さんはいかがですか?
甲斐田:ほかの3人と同じ気持ちなのですが、自分たちだけではすべての企画においてスケール感とか方向性とか、全部込み込みでもっとミニマムになっているだろうなっていうのは思います。
規模感を大きくできているのは、スタッフさんたちと二人三脚だからこそだとすごく感じています。例えば、我々がどうしても億劫になってしまう準備をやってくださるとか、それこそ番組収録後には裏で編集とか諸々をがんばって間に合わせてくれているとか。そういうところがあって成り立つ週1更新だと思います。
あとほかにも、企画を考えるときに物怖じしないというか、少しでもやってみようかなって思った企画のタネはとりあえず出しておく、みたいな心持ちになれているのは、やっぱり二人三脚だからこそかなって思います。正確には、ずっと二人三脚してきたからこそかなと。出してみてもいきなり断られることはない、向こう側でまずいったん受け止めて噛み砕いてくれる、っていう信頼があって、意見しやすい環境になっているんです。
だから、さっきのもちさんの言葉にプラスするならば、皆さんにとってROF-MAOと言えば、もしかしたら我々4人のことを思い浮かべるのかもしれないんですけど、我々がROF-MAOって言ったときに頭の中にパッて思い浮かぶのは、企画会議で顔を合わせるスタッフとか番組を撮ってくれてるスタッフとか全部含めた「チームROF-MAO」なんですよ。
少なくとも僕はそう思っていて、「スタッフたちと二人三脚で一緒に作っている」ところが根底にあるからこそ、大阪城ホールのライブも”ライバーっぽいライブ”や”アーティストっぽいライブ”というより、まさに「ROF-MAOのライブ」になっていたと思うんです。ただの音楽ライブじゃなくて、ろふまお塾ありきのライブだったと思う。
それこそ「前向きフェニックス」とか、ろふまお塾がなかったら生まれなかったものだし、ああいうバラエティの側面を持ったクオリティの高いライブになったのは、ROF-MAOをスタッフたちと一緒に作ってきたからこそなので、やっぱり大人たちはROF-MAOのコアな部分に思い切り食い込んできている存在だと思いますね。
これからも前へ前へ進み続け、常に世界を切り拓き続けるROF-MAOをご覧あれ!
──最後に、応援してくれるファンの皆さん、そしてこれから新たにROF-MAOを見てくださる皆さんへ、これからのROF-MAOに期待してほしいことをひと言ずつお願いします!
剣持:我々には二人三脚で共に歩むスタッフもいるので、規模がでっかいことができたりとか、にじさんじやVTuberの最前線に立ってメディアやライブでいろんな新しい表現ができています。とにかくでっかいことや新しいことをどんどんしていく可能性が大いにあるので、我々を見ておけばたくさんの一番すごいが更新されていく様子を見ることができます! 今後も常にそのときの一番すごいを表現できる場所になっていると思いますので、ROF-MAOの可能性にご期待ください。
加賀美:これだけいろいろやってきてもなお、最もハングリーなユニットである、っていうところが自分としてもうれしいところなんですよね。我々ですらまだROF-MAOを食べ飽きてない、我々自身を味わい尽くしてないんです。だから皆さんにも、これからもいろんな味を提供してまいりますので、ぜひとも末永くテーブルについたままで、我々を見ていてほしいという気持ちでございます。
不破:これからも面白いことをします。VTuberというジャンルの中でこの4人は、たぶんいつも一番最初に新しいことをしたい集団だと思うので、「最新のトレンドを追いたい方はぜひROF-MAOを見てください!」と胸を張って言えるようにしたいですね。これからも目新しい活動があると信じて、我々と一緒に刺激的な日々を楽しんでいただきたいです!
甲斐田:これまでもそうだったように、歩くか走るかといった差はあるかもしれないですけど、ROF-MAOはずっと前に進むユニットだという確信はあります。だからまだまだいい意味で終わりは見えないユニットなので、楽しいことを求めているならば我々を見ておけば安心、と思って楽しめるような存在になれるようにがんばります!
「【100万人記念】総数18000通!質問100本ノックリターンズ!!」より。
取材・文:株式会社KADOKAWA 大竹卓 監修:ANYCOLOR MAGAZINE編集部