あっという間の7年間「にじさんじが続いてくれてうれしい」
――デビュー7周年おめでとうございます! まず、ライバー活動を7年間続けてきたことに対する率直なお気持ちをお聞きしたいです。
伏見ガク(以下、伏見):「あっという間」という言葉が一番最初に出てくるっすね! 日常生活でもイベントがある日って時間が経つのが早く感じるじゃないですか? ライバー活動を始めてからは、毎日何かしらのイベントが起きているような感覚があって、いつの間にか7年間も経ったんだなっていう驚きがありますね。ちょっと前まで5周年だったのに、気付いたら「あれからもう2年も経ってるの!?」みたいな(笑)。
――一般的に7年というとかなり長い期間だと思いますが、それでも伏見さんの感想としては「あっという間」という言葉が一番に出てくるんですね。
伏見:いやあ〜、そうっすね〜! 一緒にデビューした元2期生とも、「もう7年も経ってるの!」っていう話をすることが多くて(笑)。同期のみんなもそれぐらいあっという間に感じているみたいっす。
そしてにじさんじが無事に続いてくれていることが何よりもうれしいですね。もともとベンチャー企業として始まったので、何が起こるかわからないという気持ちで入ったライバーも多かったと思うんです。それでも今も盤石に活動を続けられていることが、本当にうれしいです。
今日でYouTube活動7周年です!!ファンメイドゲームを2つやる!!!!!!【にじさんじ / 伏見ガク】
――デビュー時はここまで長く活動を続けられていると想像できていなかった部分もあったんですね。
伏見:オレたち元2期生は元1期生のセンパイたちを見てデビューさせてもらっているので、「にじさんじの一員として一緒に活動していきたい」っていう気持ちはありましたけど、この先もずっと活動を続けられる、という確信があったわけではないですね。
でも、にじさんじが続くかどうかとは別として、実際にデビューしてからはプレッシャーがすごくて……! オレ自身がずっと続けられるのかって自問自答したことはあったっすね(笑)。楽しいこともたくさんある中で、想像以上に大変な部分もあって不安になっちゃったんです。「もうだめかも」と自信がなくなる時期もあったんですが、この活動が好きだったのでここまで続けてこられたんだと思います!
――我々には想像もできないようなプレッシャーがあったのではないかと思います。これだけ長い間活動を続けられたということは、プレッシャーを感じなくなったり、乗り越えられたりしたきっかけがあったのでしょうか?
伏見:1つひとつ受け止めながら乗り越えていくということに尽きると思うっすね! デビュー時はいろんな人に見られることに対するプレッシャーがあったんですけど、それでも「負けないぞ!」という気持ちで活動を続けた結果、どうにかなったところはあるかもしれないっすね。
あとホラーゲーム配信を始めた頃から、少しずつ自信を持てるようになったかもしれません。思い切ってお休みをいただいたことがあるんですけど、そこで自分を見つめ直して、自分の好きなことをする配信スタイルに舵を切り始めたんです。今までは人にどう見られているかを気にしていたんですけど、ホラゲ配信の評判がよかったこともあって、自分の好きなことをやるのが一番喜んでもらえるってことに気付けたんです。
【切り抜き】英語つよつよホラゲ【帰り道】【にじさんじ/伏見ガク】
変わらぬ朝の習慣「おはガク!」の一体感
――7年間活動を続ける中で変わったこと、変わらなかったことはなんでしょうか? まずは変わったことから教えてください。
伏見:先ほどお話させていただいた通り、メンタルが強くなったっていうのは確実にありますね。例えばなんですが、筋肉=メンタルとするじゃないですか(笑)。その筋肉を使い続けていると筋肉痛……痛みも伴いますけど、自然と乗り越えてどんどん硬く強くなっていくんです。そうやって自分の知らない部分を知ることができて、さらに強くなれたのは貴重な経験だったと思ってるっすね!
――もともとメンタルが強いという自覚のあった伏見さんでも大変だったんですね。
伏見:そうですね。嫌なことがあっても寝たら忘れるぐらいのメンタリティだったんですけど、あんまり自分に自信がないのもあって……失敗してしまったときはめちゃめちゃ残りました。それこそ今までの人生で得た「寝たら忘れる」っていうテンプレートが通じないほどに。ただそれをプラスに変えていけるような、そんな活動が今はできてると思っています。転んでもただじゃ転ばない精神みたいな(笑)。
周りがめちゃくちゃ面白いわけですよね。同期も個性豊かですし、センパイも後輩もみんな魅力的な人ばかりで。周りに付いて行けるのかって不安は、活動を続けるうえでどうしてもありましたね。
でも、ライバーだけじゃなくて、前に進めと言ってくれるファンのみんなも生きていくうえで何かと戦ってるわけで、だからこそ地に足つけて「負けちゃいけないな」と思ってたっす!…… という理由を今考えました(笑)。でもそう思っているのは本当ですが!
――伏見さんらしいポジティブさに救われているファンの方も多いと思います。それでは、7年間活動を続ける中で変わらなかったことはありますか?
伏見:初期の頃からやっている「おはガク!」で、みんなと「いただきます」するときの一体感はきっと変わってないですね。みんなと一緒に朝を過ごしたいですし、「おはガク!」がないとなんだか物足りない気持ちになっちゃいます。オレの中でも生活に深く根づいているものなので、「おはガク!」は変わってないですし、外せないっすね!
伏見ガクのおはガク!初ピース配信
伏見:あとは人を好きでい続けることができているっていうのも変わってないですね。人生で関わる人が全員いい人ではない……とはもちろんわかってはいますけど、それでも人が好きで、みんなと交流したいという気持ちでにじさんじに入ったので。そこはずっとブレていないっす。実際にじさんじ関連で会う人会う人、いい人ばっかりっていうのもそう思わせる理由かもしれないですね。
「SYMPHONIA」での経験と成長、これからの伏見ガク
――活動7年間で特に印象に残っている出来事はなんでしょうか?
伏見:記憶に残っていることはたくさんあるんですけど、やっぱり「SYMPHONIA」ですね! 長い間ずっと準備をしてきましたし、あれだけ多くの人の前でパフォーマンスをしたのも、仲間と一緒にステージを作り上げた感覚が強かったのも「SYMPHONIA」でした。共通衣装ライブっていうものすごい舞台に出させてもらったのも、アクター(伏見のファンの総称)のみんなに共通衣装の自分の姿を見せられたのも本当にすごくすごくうれしかったですね!
あと、「SYMPHONIA」を経験したことで、「もっとこだわりたい」という考え方ができるようになったんです。それがNIJISANJI COUNTDOWN LIVE 2024→2025や今回の伏見ガクエストにも活かされていると思うので、経験になったっていう意味でも自分を変え、さらに成長したいと思うきっかけになったので、「SYMPHONIA」はすごく印象に残ってます。
――貴重な経験をされたんですね。それでは7周年を迎えた伏見さんのこれからの活動の目標を教えていただきたいです。
伏見:ずっと長くやっていきたいなという気持ちもあるんですけど、ただずっと活動していくだけじゃなくて、新しいコンテンツを提供し続けたいですね。アクターのみんなに「伏見ガクはこんなことをするんだ」とか、「この人とコラボするんだ」というような目新しさをずっと提供できたらなって思います。
「おはガク!」は自分の活動の軸として続けていくんですけど、それはそれとして新しいことにチャレンジしたいんです。いつかは活動にピリオドをつけなきゃいけないと思うんですが、伏見ガクを振り返ってもらえたときに楽しかったなって思ってもらえるような活動をしていきたいんです。
――伏見さんが新しい体験を提供したいと思うのは、どういった理由からなんでしょうか?
伏見:オレはずっと続いていくコンテンツも好きなのでそういう活動もしたいなって思っているんですけど、ただ新しいものに出会ったときって今までなかった発見や刺激を得られると思うんです。オレもそうですけど、見てるみんなもそれは同じだと思うんです!
新しい活動を見せることができたらアクター同士でも話が盛り上がって、もっと配信を見るのが楽しくなってもらえるだろうなって想像ができますし、見てくれたみんなが刺激を受けて自分でも何かしたいって思ってくれたらもっとうれしいですよね。新しい活動を始めたことで成長してる自分をみんなに見てもらいたいっすね!
――伏見さんの活動はご自身のためのものでもあるし、アクターの皆さんのためでもあるんですね。
伏見:うわ! まとめていただくとなんだかめちゃめちゃカッコいいこと言ってるのかもしれません(笑)。「みんなのためにやってます!」って部分を強調しておいてほしいです(笑)。
「進捗ばっちりです!」伏見ガク、待望のソロイベントを開催
――ではいよいよ伏見ガクエストについてお伺いしていきたいと思います。突如スタジオに集められ、ソロイベントの開催を知らされるというドッキリ企画での発表となりましたが、一番最初に報告を受けたときはどんな気持ちでしたか?
伏見:渡された封筒を開けてみたら「ソロイベント決定!」って文字が書いてあって……見た瞬間に頭の中が「えー!?」でいっぱいになりました(笑)。「本当にそんなことがあるわけない」と思ったのが率直な気持ちっすね。
ちょっと前にマネさんから「ソロイベントって興味ありますか?」って聞かれてはいたんですけど、聞かれていただけでまさか本当に開催できるとは……(笑)。もちろんうれしい気持ちが大きかったんですが、同時に「どうしたらみんなに喜んでもらえるんだろう」みたいな思いもありましたね。
【伏見ガクソロイベント】#伏見ガクエスト 序章動画「Quest1 仲間集め」
――活動を続ける中で、ソロイベントの開催はいつか挑戦してみたい目標だったんですか?
伏見:いつかはできたらいいなと思ってはいたんですが、でも「今なのか? もっと後だと自分に経験値たまってもっといいパフォーマンスできるんじゃ!?」という感じでした(笑)。でも、実際に準備を進める中で、今やれて本当によかったなと思えるぐらいには、ものすごいイベントにできるという実感が得られました。絶対面白くなるって心から言えるので、今は本当に素敵なタイミングで声かけてくださってありがとうございますという気持ちっす!
――それは非常に楽しみです! 今はライブの準備期間中かと思いますが、進捗はいかがでしょうか?
伏見:進捗はばっちりです! 冒険の準備も万端ですし、歌に関してもものすごくいいものをお届けできるんじゃないかっていうふうに思っているので、来てくれる人たちには「本当に楽しみにしててくださいよ!」とお伝えしたいです。
――初めてのソロイベントとなりますが、先ほどお話しに上がった「SYMPHONIA」やNIJISANJI COUNTDOWN LIVE 2024→2025などこれまで参加されてきたイベントと比べて、ワクワク感や緊張などで違いはありましたか?
伏見:全部1人でやらないといけないっていうのは、3Dお披露目のときの感覚と似てるところがあるかもしれないっすね! ただ1つ違うのは、今回のイベントではイベントプランナーさんやシナリオライターさんが付いてくださっていて、「こういうのはどうですか?」っていろいろと提示してくださるんです。それがすごく進めやすかったので、ソロイベントなんですけど、その辺りに関しての緊張や不安はほぼないですね!
【#伏見ガク3D】3Dお披露目!踏み出すぜ、最高のピース【にじさんじ / 伏見ガク】
――ゲストがいるとはいえ、初のソロイベントとなると緊張もしてしまうものかと思ったのですが、さすが伏見さんです。
伏見:今はそんなに緊張もしないんですけど、どんどんイベントが近づくにつれて緊張は膨れ上がっていくかもしれないっすね。ソロイベントの構成を考えるのってボイスの台本作りに似てるところがあると思っていて……オレはボイスの台本を自分で書いてるんすけど、アクターのことを考えながら作っているんです。でも、このライブに関してはアクターじゃない方も来てくださるかもしれないので、どうやってバランスを取るかがちょっと難しいなとは思っています。「アクター以外の方にもどれだけ受け入れてもらえるかな」という緊張はまだ少しありますね。
「今のオレの集大成」信頼する仲間たちと最高の冒険へ
――今回のイベントには伏見さんのほかにイベントプランナーやシナリオライターが入って制作されているとのことでしたが、どのようにイベント制作が進んでいったのでしょうか?
伏見:今回オレは“伝説の調理器具(ピース)”を求めて冒険をするんですけど、実は最初、オレが仲間を集めて成長していく、という設定をプランナーさんからご提案いただいてたんです。そこから改めて、オレから自分のやりたいことのイメージをお伝えさせていただいて、イベントプランナーさんやシナリオチームの方とたくさん相談する中で、実際にイベントのタイトルにもなった「伏見ガクエスト」っていうすごくいいアイデアが生まれたんです。そこからさらにどんどん膨らませていって、イベントのイメージが出来上がっていったという経緯です。
――そうだったんですね。ゲストの方は伏見さんが中心となって呼びかけられたんですか?
伏見:そうですね。もっとたくさんのゲストに来ていただきたかったんですが、よく遊んだり、一緒にカードゲームをしたりするメンバーに集まってもらうことにしました。仲がいいのはもちろんなんすけど、一緒に冒険をする中で道を切り拓いてくれるようなライバーという視点で考えたときに、この4人のことが頭に浮かんだっす!
【伏見ガクソロイベント】#伏見ガクエスト 序章動画「Quest2 剣士」
――どんな冒険になるのかワクワクします。ではセットリストはいかがでしょうか? セットリストもご自身で考えられたんですか?
伏見:そうですね……本当に「こ・こ・だ・け!」の話なんですが! もしかしたら、もしかしたらですよ? ゲストライバー1人ひとりと一緒に歌う機会があるかもしれないっす! 本当にもしそういう機会があった場合には、 選曲に関してはオレがその人とめちゃくちゃ歌いたい曲を選んでいるので、予想しながら楽しみにしていただけたらうれしいっす! あくまでも、もしかしたらですけどね(笑)。
あと、さらにもしかしたら!みんなと一緒に盛り上がれる曲があるかもなんで、もし知ってる人は一緒に歌ってくれたらうれしいですね〜。
最後にこれはもう確定事項として言います! 一番最初にある曲をソロで歌うんですけど、気合い入れて冒険に対する思いを込めて歌います! とだけお伝えさせていただきますね!
――お話を聞いてイベントがさらに楽しみになりました! ソロイベントではファンの方にどんな姿を見せたいですか?
伏見:これまで「SYMPHONIA」、NIJISANJI COUNTDOWN LIVE 2024→2025とイベントに出演させていただいたんですけど、その経験を武器に! 今回のソロイベント・伏見ガクエストは今のオレの集大成っす! 特にアクターの方には伏見ガクを好いていてよかったなと思ってもらえるようなカッコいい姿を見せたいっすね! もしよかったら細部まで見て楽しんでいただきたいです。
――それでは最後にライブを楽しみにされている方に向けて、メッセージをお願いします!
伏見:めちゃめちゃ楽しんでもらえるように、そして自分の中で最高のものをお見せできるようにたくさん準備しています! 素敵な仲間と冒険に向かうんですが、もしかしたらその中で屈してしまうことがあるかもしれません……そのときはもしよかったら全力で応援してください。一緒に冒険してる気持ちで見てもらえたらうれしいっす!