「ずっと変わらない」「ギャップを感じた」マネージャーが3SKMに抱いているイメージは?
――今回は3SKMのデビュー1年目をサポートされたマネージャーの皆さんにお話を伺っていきます。すでに担当から外れた方もいらっしゃいますが、ライバーさんとの思い出をお教えいただけましたら。では皆さんそれぞれどなたをご担当されていたのか、ライバーさんの第一印象と合わせて教えていただけますでしょうか。
マネージャー М(以下、M):北見さんを担当していました。第一印象としては本当に元気な少年という感じでしたね。その印象は今もあまり変わっていなくて、ずっと元気でまっすぐな方だと感じています。
3SKMストーリーPV - 北見遊征編
マネージャー HK(以下、HK):自分は魁星さんを担当していました。魁星さんってけっこう怪しい風貌なんですが、きちんと礼儀正しくてコミュニケーションもしっかりされている方ですね。これはご本人もお話していることなんですけど、社会人経験もあったからか、やりとりがすごくスムーズな方だと思っています。
マネージャー HY(以下、HY):榊さんを担当しています。榊さんって見た目がすごくシュッとしているので凛としたタイプなのかなって思ってたんですけど、いざ話してみたらすごく元気なお調子者なのでギャップを感じましたね。今後3SKMメンバーは僕を含め数人のスタッフがサポートしていきます。
――それぞれご担当されていたライバーさんについて、マネージャーの視点で感じる強みを教えていただけますか?
HY:榊さんは、間違いなく歌ですね。デビューする前の榊さんの歌を聴く機会があったんです。その日は僕が榊さんを初めて目にした日でもありますね。スタジオでオケ音源を流してマイクなしで歌っていたんですが、もちろん技術的なところもあるんですけどそれ以上に心に響く歌というか。うまいだけじゃなくて、心に刺さる歌が歌える人だなと感じました。歌がうまいライバーさんはにじさんじにはたくさんいますけど、どことなく今っぽくない歌い方というか、いい意味で時代に逆行してるような感じのうまさがあって僕はすごく好きだなって思いました。
HK:ベタ褒めですね。
HY:ここでだけ、かもしれないです。
HK:(笑)。魁星さんはそんなに明確に「ここ!」という感じではないんですが、お話しているとファン目線で物事を見られる方だと思っていますね。視聴者さんの目線でどうしたら喜んでもらえるか、みたいなのは考えながら活動されているんじゃないかなって。
あとたまに、ものすごい瞬間風速出すんですよね。この前の「新春!にじさんじ麻雀杯」のために3SKMで麻雀練習配信をしていたんですけど、北見さんの牌をロンして“高速詠唱”で煽ったりとか……(笑)。にじさんじGTAの「ぜってぇ助けてやるからな」もよかったですよね。語感がよくて思わず口に出したくなる。だからそうやってご本人が爪痕を残そうと思って活動されているのはいいことだと思います。
「【雀魂】見た目は雀士、頭脳は初心者 w/遊征、ネス【魁星/にじさんじ】」。ロンした魁星の“高速詠唱”は2:32:25ごろから。
――確かに耳に残りますね。Mさん、北見さんについてはどうですか?
M:すごく素直なところですかね。わからないことはちゃんと聞いてくださいますし、わからないことをわからないって言える素直さみたいなところが、北見さんが愛される一番の理由かなと思ってます。「これはこうやりたい」とか「これはこういう理由があるからできません」みたいにはっきり説明してくださるので、根っこがまっすぐなんだなと思わされる場面がありますね。あと少しおバカな一面と歌声のいいギャップというところも、ファンの皆さんに刺さるポイントなんじゃないでしょうか。
初配信でてんやわんや、サムネに驚愕…ライバーとの思い出を語る
――皆さんそれぞれご担当のライバーさんとの思い出をお聞きしたいのですが、どんな場面が一番印象に残っていますか?
HY:榊さんは初配信のリハが思い出に残ってますね。ちょっといろいろあって。
M:そうだ、言ってましたね。
HY:初配信に向けて話していく中で、本人が「僕やれます!」みたいな空気をすごく感じさせてくれるので、当日の流れも事前によく考えていたし僕自身あんまり心配をしてなかったんです。でもいざリハになったらトラブルだらけで。「バラライカ」を歌ったんですけど、リハのときにはオケも流れずアカペラで歌うことになって、なんなら最初はマイクも入ってなくててんやわんやで。
【初配信】ご挨拶をさせていただきます【榊ネス/にじさんじ】
――それって大きな原因はなんだったんでしょうか。
HY:技術ミスということもありますけど、ご本人の緊張が大きかったと思います。どっしり構えてるかと思いきや、意外と人間らしいところがあるなと思った場面です。榊さんとはそれが一番の思い出ですね。あと僕、北見さんにすごくいいな!と思ったできごとがあって。
M:なんでしたっけ?
HY:このポストなんですけど、「これぞ北見遊征!」っていう要素が詰まってますよね。
北見遊征のある日のポスト。
M:(笑)。HYさん、社内でも「このポスト最高だ!」って言ってましたよね(笑)。
HK:確かにいいですね(笑)。
HY:これ見た瞬間自分もすごく元気が出て「いいなあ」と思ったんですよ。これ本当に好きなんですよね。
――ファンの皆さんもすごく元気がもらえたと思います。HKさん、魁星さんとの一番の思い出は何かありますか?
HK:初配信でいうと、魁星さんも実はトラブルがあって。当初予定していた場所から初配信をすると音声にノイズが乗ったり、映像が切れてしまったりと難しくなってしまったので場所を移して初配信しましたね。当日は自分のほかにMさんとHYさん、さらに上司にも来てもらって、みんなで魁星さんの初配信と歌ってみたの投稿を見守っていたのが今ではいい思い出になってます。
M:おふたりが初配信の思い出を挙げているので、北見さんは初めての歌枠のお話にしようかと思います。スタジオで配信したんですけど、歌う曲でかなり迷ってたんですよね。そのときにここいるおふたりにも来てもらってみんなでああだこうだ相談しながら、曲目を決めていったんです。「これはどう?」とか「これも合いそうだよね」って提案して、いろいろ曲の案を出しているうちに北見さんも「ちょっとワンフレーズ歌ってきます!」って言うから、「(配信前に歌い過ぎると)声枯れちゃうよ!」みたいな。
HY:そうだ、思い出した。本当にギリギリまでやってましたよね。
M:本当に配信の直前まで話し合っていたので、そのときの体当たり感を覚えていますね。ドキドキはしましたけど、面白かったなあって。ファンの皆さんもよかったって言ってくださってうれしかったです。その歌枠の振り返り配信のサムネイルも思い出深いです……。
――どういうものだったんですか?
M:ファンアートを真ん中に置いて、最終的に使ったものは縦書きで順に読みやすいものになってるのですが……。
【振り返り】収益化記念配信の話とスパチャ読み!!【北見遊征/にじさんじ】
M:最初に「これどうですか?」って送られてきたものがこちらで……。横書きで上下に「振り」「返り」って配置してるから、「りり振返」と読めてしまい……(笑)。「なんだこれ!?」ってびっくりしました。
歌枠振り返り配信のボツサムネイル。
HY:そうだ、これあったね。
HK:すごいな、本当にすごい。
――このサムネイルはデビューしてそこまで日が経ってない頃に作られたもの、という理由もありそうですが、パッと見はびっくりしますね。サムネイルは基本的にはご自身で制作されているんでしょうか?
M:クリエイターさんにお願いする場面もありますが、基本的にはご自身ががんばって作ってらっしゃると思います。
――魁星さんと榊さんも同様ですか?
HY:そうですね。
HK:魁星さんも大きいコラボのときとか誰かをお呼びする企画のときは、外部クリエイターさんにお願いしたりしますけど、基本ご自身で制作されていますね。ご自身のサムネイルも外部クリエイターさん制作のものに引けを取らないぐらい出来栄えがよくて、センスがあるなあって思います。僕は北見さんのサムネイルが好きなので、カッコよくなってくると少しさみしい気持ちもあるんですが……。
M:難しいところです……。以前、「今日のサムネイルいいですね! 北見さんが作ったんですか?」って聞いたら、「僕が作ったと思いますか?」って。
HK:本当に正直な人ですよね……。
3人の魅力は「バランスの良さ」、2年目を迎える彼らへのエール
――先日3SKMの皆さんにインタビューをさせていただいたんですが、終始非常にいい雰囲気で取材を終えることができました。メンバー同士すごく仲がいいですが、ライバーさんたちの関係性ってスタッフである皆さんの視点ではどのように映っていますか? 例えば議論を引っ張っていくのはこの人、フォローが上手なのはこの人、といったように。
M:意外と北見さんが空気を中和している場面をよく見ますね。みんな活動については自分の中でしっかりと意見があるので、意見が食い違ってしまったときに、北見さんが場を和ませて調整してくれているイメージがあります。
――皆さんそれぞれ活動に対してストイックな部分があるなと感じたので、確かにそういう場面も時々あるのかもしれませんね。
HK:あと、タイミングによって“弟”になるメンバーが変わりますね。たとえば魁星さんがご自分では歌が苦手だと感じているので、榊さんや北見さんにアドバイスをもらったり、逆にデザインとかサムネイルの分野になってくると魁星さんが得意なジャンルなので北見さんたちに「こうした方がもっとよくなるよ」ってサポートしたり。実際の配信上では榊さんが弟分みたいに2人にイジられる場面がありますよね。
――3人ともそれぞれ得意分野がはっきりわかれているので、アドバイスしたり・されたりっていう平等な関係性ができあがっているんですね。
HY:そうですね、関係性に決まった形がないのが僕も一番いいなと思っていて。2対1でいい感じにうまく回るのがいいですよね。いろんな得意分野ごとに補えて、配信の中でときには魁星さんが2人に叩かれたり榊さんがイジられたり北見さんがからかわれたりと、それぞれが殴り合える関係でいるっていうのがちょうどいい関係性だと思っています。
――バランスのよさっていうのも魅力の要因なのかな、とお話を伺っていて思いました。さて今回の取材ですが、あえてご本人たちを呼ばずマネージャーさんたちのみでセッティングしています。そのため、ここでしか出せない話題をお聞きしたいなと思いまして。例えばこの機会にご本人に直してほしい癖、みたいなものって何かありますでしょうか。
全員:うーん……。
HY:僕は3人とも「もっとバカになっていいんじゃないか」って思っているんですよね。ずっとどこかブレーキを踏んでる気がするんです。こういう業界なので100発撃って1発当たればそれでいいと思ってるところはあるので、もっとバカになって、もっと楽しんでほしいなって思ってます。なんだか真面目な回答になってしまったんですけど。
HK:なるほど。あと、連絡ごとへの返事が少し遅くなってきたような……と思っています(笑)。
M:(笑)。今は北見さん担当ではないので担当していた時期の話ですと、提出物がけっこうギリギリかなと……。例えば12時までに出してくださいって言ったら11時55分に届く、というか。1回配信中に提出物を書いているときがありましたね。配信始めちゃったけど提出がまだ終わらないから最初の10分ぐらいで「今、提出物書いてる!」と言ってて。
HK・HY:(爆笑)
M:その提出物って手書きのコメントをもらうものだったんですが、いざ届いたらちょっと間違っていたので「直してください」ってお願いしたら、配信上で「ごめん、ちょっともう1回書く!」って。
HK:HYさんの「もっとバカになっていい」っていう気持ちもわかるけど、そういうところはちゃんとしたほうがいいかもしれませんね(笑)。
――そうですね……。それでは最後に、MさんとHKさんはすでにご担当を離れているということなんですが、デビュー1周年を迎えた3SKMの皆さんに激励のメッセージをお願いいたします。
M:デビュー1周年を迎えて、活動当初から皆さんがやりたいとおっしゃっていたライブのようなイベントも、おそらくそろそろ実現に向けて動き出せる時期になってくるのかなと思います。3人がステージに立ってる姿をぜひ見たいなと思っているので、これからもがんばってください!
HK:3人がいつチャンネル登録者数100万人を迎えるのか楽しみですね。皆さんがたくさんのファンの方々に愛されている様子を見るのは、一緒に仕事をしていた僕らとしても、我が子を見るような目線ではないですが少し近いような目線で見ていてすごくうれしいので、これからも皆さんのご活躍を楽しみにしております。あとはHYさん、よろしくお願いします!
HY:がんばります!
――ありがとうございます。それではHYさんからは今後もメンバーの皆さんをサポートしていくマネージャーの視点から、3人にメッセージをいただけますでしょうか。
HY:僕からは「まだまだだよ」と。僕は3SKMにもっと可能性を感じているので、2年目を迎えますがまだまだ満足せず、先輩・後輩に負けずに一緒に走っていきましょう。