全員の記憶が食い違う……オカルト研究部の“あやふや”な結成秘話
――皆さんはオカルト研究部(以下、オカ研)としてインタビューをお受けになったことはあるのでしょうか?
赤羽葉子(以下、赤羽):いや、たぶん初めてだと思います。
伏見ガク(以下、伏見):初めてですね。
ギルザレンⅢ世(以下、ギルザレン):オフィシャルなのはね、ないよね。
赤羽:オフィシャルなのは? ……アンオフィシャルなのはあるってこと?
ギルザレン:アンオフィシャルなのはね、ヴァンパイアが常々受けているけど。
赤羽:何勝手にやってるの!
伏見:ザレンさん(ギルザレンⅢ世)は最近どんなインタビューを受けたんすか?
ギルザレン:え、最近? ヴァンパイアは最近「ライバーとは?」みたいなテーマのインタビューを受けたんじゃなかったかな?
伏見:そもそもオカ研についてのインタビューじゃなかった(笑)。それも受けたかどうかすら怪しいですけど……。
ギルザレン:あれ? オカ研の括りかと思ってたけど違うんだ。じゃあ、違ったかもしれない。失敬失敬。
森中花咲(以下、森中):そんなの知らない! 初めてですね。
伏見:ザレンさんの中では「オカ研=ライバー活動」って一緒になってるからね。
ギルザレン:そう。オカ研のヴァンパイアみたいになってるから今。
伏見:オカ研かROF-MAOか、みたいなところあるもんね(※)。
※ギルザレンⅢ世は非公式に「ROF-MAOの5人目」「ROF-MAOの公式お兄ちゃん」を名乗っている。
ギルザレン:そうそう。
赤羽:そろそろいいんじゃない? インタビュアーさんがかわいそうだよ(笑)。
――配慮いただきありがとうございます(笑)。インタビューとは言いつつ、座談会形式ですので、皆さんいつも通りに発言いただけてうれしく思っています。
ギルザレン:ほれ、見ろー!
森中:でもインタビュアーさんの入る隙なくなっちゃうよ?
ギルザレン:それは困るね。
――とはいえ時間の都合もありますので、さっそく本題に移っていければと思います(笑)。赤羽さんによって立ち上げられたオカ研ですが、この3名に声をかけられた理由はなんだったのでしょうか? また、森中さん、伏見さん、ギルザレンさんはお声がかかった際の印象など覚えていらっしゃいますか?
赤羽:もうかなり昔の話になるので、だいぶ記憶もおぼろげなんですけど……。オカ研が始まったのはあたしが「ホラーゲームを大人数でやりたいな!」って思ったのがきっかけで、最初は1回きりのコラボの予定だったんです。なので、こんなに長く活動が続くとは思ってもいませんでした(笑)。
森中:そうだったんだ〜。
伏見:いや、そうだったよ?(笑)。 一番最初はバネちゃん(赤羽)に「『Phasmophobia(ファズモフォビア)』をやろう」って誘ってもらったところから始まったんですよね。
【Phasmophobia】プロの幽霊調査バイト!【赤羽視点】
ギルザレン:そうそう、初めは赤羽くんとヴァンパイアの2人のコラボみたいな感じでね。でも、我々だけだとゲームがうまくプレイできなかったから伏見くんと森中くんを呼んだ、みたいな流れじゃなかったかな? 赤羽くんにあんまり友達がいないから、呼びやすそうな人呼ぼうみたいな流れになって。
赤羽:違う違う(笑)。あたしの記憶の中では一番最初に声をかけたのが花咲で! それで「花咲が仲のいい人は誰だろう?」っていう流れで集まっていったと思う。あたしの記憶が間違っていなければ!
ギルザレン:あえ? そうなの?
赤羽:え、そうだよ(笑)。ちなみに「オカルト研究部」って部活の名前を付けたのも花咲なんだよ。
森中:え、そうだっけ?
赤羽:そうだよ、なんで覚えてないんだよ! 本人が!
森中:もう最初に誘われたことも覚えてなかった(笑)。
伏見:かざさん(森中)が名前を付けてくれなかったら、今こうやってインタビューを受けていなかったかもしれないってことですよね。ザレンさんはどうやってオカ研が結成されたと思ってたの?(笑)。
ギルザレン:え、ヴァンパイアは赤羽くんに「2人でコラボしよう」って言われた気がしたんだけど、そもそも我々のいる“ヴァース”が違うのかもな。
森中:最初に選ばれたのは、かざだったんだってば!
ギルザレン:あれ、オカ研ってヴァンパイアと伏見くんが初期メンバーでいて、そこに赤羽くんと森中くんが入ってきたんじゃなかった? あれ?
伏見:いや、オレは最初から1人だったよ! そこからどんどん仲間を集めていって……。
赤羽:なんかみんな言ってること違うな?(笑)。これってオカルトじゃないですか?
伏見:今チャットの履歴を見返してみたら、2021年12月24日に「一緒に『Phasmophobia』やりませんか?」って部長(赤羽)が誘ってくれてました。クリスマス・イブにみんなを誘ってたっていう(笑)。ここからオカ研が始まったわけですよね。
赤羽:クリスマス・イブに〜!? やべえやつじゃん(笑)。
ギルザレン:クリスマスに声かけて引っかかりそうなやつを呼んだってこと? 解散だね、うん。
赤羽:そういうことかもしれない。みんな予定なかったんだ……。
森中:なるほど〜。
伏見:これで解散なんですか?(笑)。
ギルザレン:今年のクリスマスに解散しよう。
伏見:いや、でもクリスマスにみんなで手術のゲーム(「Surgeon Simulator 2」)をやったこともあるから、クリスマスはオカ研にとって特別な日だったのかもしれませんよね!
【SurgeonSimulator2】クリスマス裏に繰り広げられたとんでもない手術現場がこちら【#にじさんじオカルト研究部】【にじさんじ / 公式切り抜き / VTuber 】
森中:確かにオカ研の活動ってクリスマスのイメージがあるかも。
ギルザレン:じゃあ、この部活はクリスマスに予定があるやつから徐々に抜けていくんだね。最終的に誰が残るのかっていう戦いだよね、うん。
赤羽:嫌すぎる……。
ラジオ企画の発起人・森中花咲が語る、オカ研への“激重な感情”
――最初はゲームのコラボをメインに活動していたオカ研ですが、2022年からは不定期のラジオ番組「マヨナカ放送オカルト便~2434Mhz存在しない周波数~」を開始するなど活動を本格化させていきます。こちらは森中さんが中心となって、台本等を制作されたとのことですが、本企画を立ち上げられた理由などをお伺いできますか?
赤羽:どうですか? 森中さん。
ギルザレン:ラジオと言えば、森中だからな〜。
森中:活動本格化……したかな?
伏見:定期的に続いてるから、そういうことになるんじゃない?
ギルザレン:ただ徐々にね。頻度が隔月になり、隔年になり、隔世紀になりって間が空いていってるよね。
赤羽:なんで花咲は「ラジオをやりたい」って言ってくれたんだっけ?
森中:もともとラジオが好きだからやりたいなって思ってたんだけど、1人でやるのはあんまり気が進まなくて。あと、何かコンセプトのあるラジオをやりたいっていう気持ちもあったから、「あ、オカ研でラジオをやればいいか!」って思ったんだよね。
📻 マヨナカ放送オカルト便 ~2434Mhz -存在しない周波数-~ #1【にじさんじオカルト研究部】
赤羽:ああ、なるほど。それでホラーがコンセプトになったんだね。
森中:そうそう。あと、かざが入ってるグループがオカ研しかなかったから……。
ギルザレン:ヴァンパイア以外、みんな友達いないんじゃない? 困ったね。
伏見:ハハハ……(笑)。
ギルザレン:なんだ? なんの笑いだ、伏見くん。
森中:だからオカ研のことを大切にしたくて、ラジオを始めたっていう部分もありますね。
伏見:えー! そんなにオレたちのことを思ってくれていたんですか?
森中:いや〜、オカ研にはだいぶ激重な感情を抱いてるよ。
伏見:一般部員風情が! オレたち役職持ちだけど、お前だけ一般部員だからな!
ギルザレン:本当だよ。ヒラ風情が……生意気なこと言いやがって!
赤羽:態度がいきなり豹変した(笑)。
森中:えーん……。
赤羽:(笑)。でも花咲が作ってくれるラジオの台本のクオリティが毎回高くて、すごいなって思ってる。でも、1つだけお願いがあるんだけど……ラジオの配信時間を朝か夕方にしてほしいなって。深夜放送ってつらいんだよ! よい子だから真夜中は眠くなっちゃうの。
伏見:ホラー好きなやつがなんでそんなこと言えるんだよ(笑)。丑三つ時とかが一番いいんじゃないの?
赤羽:……そうだよね。真夜中じゃないと格好つかないもんね。
森中:あと、朝方だとじいじ(ギルザレンIII世)がしんどいと思うから。
ギルザレン:ヴァンパイアは朝無理だよ。伏見くんも「朝ガク!」あるしね。ダブルブッキングになっちゃうから。
伏見:「朝ガク!」じゃなくて、お・は・ガ・ク! もう一緒にやっちゃってもいいですけどね。「おはガク!放送 オカルト便」みたいに。
ギルザレン:「今日のオカ研」みたいにする?「ギルザレンが散歩に来てるよ」「今日もギルザレンはとってもかわいいね〜」みたいに。
伏見:「あー、日光に当たって灰になっちゃった! 残念だねえ!」
赤羽・森中:(笑)
「たまに帰る田舎の実家」オカ研がゆるく長く続く理由
――その後も精力的に活動を続け、「にじさんじ歌謡祭」「にじフェス」への出演、ボイスドラマやロケ企画などどんどん活躍の場を広げていきます。皆さんはここまでオカ研が大きくなったことについて、何か特別な思いなどはありますか? 皆さんにとって「オカルト研究部」とはどんな存在・場所でしょうか?
赤羽:オカ研っていろんな活動をしてきたけど、実は頻繁に集まっているわけではないんですよね。でも、せっかくここまで長く続けてきたので、このまま細く長く、「にじさんじが終わっても続けていけたらいいな」って思っています。
ギルザレン:え、にじさんじって終わるの?
森中:え、終わっちゃうの?
赤羽:いや、終わらないよ!
伏見: にじさんじが終わったら、ANYCOLOR本社の窓ガラスを割ってやる! 「マヨナカ放送オカルト便」の時間帯に走り回ってやるよ!
ギルザレン:あーあー、やめて。窓ガラス割るのやめて。それ「マヨナカ放送オカルト便」のノリね。場所、間違えてるよ。
伏見:ごめんなさい、別のヴァースのオレが出てしまいました。
赤羽:オカ研ってこういう雑さがあるからいいんだよね(笑)。本当に脈絡がなくて、マジでみんな自由にしゃべってるだけっていう。
ギルザレン:そうそう。我々に内容とか流れとかないですからね。カオス。
赤羽:たまに帰る田舎の実家みたいな安心感がある。「おい、なんでお茶出してくれないんだよ!」って、つい気楽に甘えちゃうみたいな(笑)。気を使わなくても許されるっていう安心感があるよね。
ギルザレン:でも義務感でやっているよりは、「やるか〜」みたいにゆるくできるのはいいところかもね。
赤羽:いつも誰かが「最近活動してないし、ちょっと集まらない?」って言って遊ぶ流れになるんだよね。そこからまた次に集まるまでに、数ヶ月は空いちゃうんだけど(笑)。でも、そのゆるさがここまで長く続けられている理由でもあるからいいかなって思ってる。
伏見:うんうん。でも、がっつり気合いを入れるタイミングもあって、それこそかざさんが企画してくれたロケ企画はちゃんとやった記憶がある。
【ロケ番組】📺 マヨナカch ヨノナカ探検 ~殺人鬼編~【にじさんじオカルト研究部】
森中:あ〜。
赤羽:いやあ〜、大変だったね。
ギルザレン:あれはもう……大変だった! 収録は1日で終わったけど編集が大変だったね。
伏見:全員に「ああしたい、こうしたい」ってこだわりがある中で、相談しながら凝って作った動画だよね。
ギルザレン:あの企画も、またやりたいですけどね〜。
森中:ロケ企画したいね。
赤羽:まだ続きあるからみんなでロケ行きたい!
伏見:次に行くならどういうところがいいですか?
ギルザレン:次はハワイじゃない?
伏見:ハワイの幽霊、見てみたいな。やっぱりアロハシャツとか着てるのかな。
森中:え! エジプト、エジプト、エジプト!
伏見:エジプトに行ったら、本当に呪われそう。
赤羽:ガチの“モノ”を持って帰ってきちゃいそうだよね。
ギルザレン:あと、大変だったことで言ったら、エイプリルフールの「にじさんじオカルトバスター部」も大変だったよ。
【#にじさんじオカルトバスター部】カミングアウトするぞ..【GILKO視点】
森中:大変だった!
赤羽:あったねー! 大変だった。
ギルザレン:あれなんてほとんどヴァンパイアと森中が準備したんだから。編集とか泣きながらやってるんだから。ヴァンパイアはそれについて、もっと言及していきたいけどね。
森中:え、でもこのがんばりってさ、あんまり公(こう)に出したら美しくないんじゃない?
赤羽:努力しているところは見せないタイプだからね。花咲はね。
ギルザレン:「こう」に……? 「おおやけ」のことを今「こう」って言った?
赤羽:そこ突っ込まないであげて……。
森中:うー……。
ギルザレン:そっか、そっか(爆笑)。
伏見:小学生だから!
ギルザレン:あ、そうだよね。「こう」で行こう、「こう」で。「こう」に出しちゃだめだよね、そうだよね(笑)。
森中:えーん(泣)。
伏見:あーあ、泣いちゃった。
ギルザレン:まあね。エイプリルフール企画はほぼ全部、森中がやってくれたみたいなところがありますから。
赤羽:イベントごとの企画はね、花咲がよく考えてくれてるよね!
伏見:そうそう。「にじフェス」で出したドリンクのこととか、バイノーラルボイスドラマ(「オカ研バイノーラルボイスドラマ-調査File_01_市松人形の怪-」)の台本も考えてくれましたよね!
「オカ研バイノーラルボイスドラマ-調査File_01_市松人形の怪-」
ギルザレン:あれ、じゃあ全部森中じゃない? これもしかして“森中研”じゃない?
赤羽:オカ研の実質的な支配者は花咲ってこと!?
森中:でも、やりたいことをやっているだけだから!
伏見:カッコいいじゃん!
赤羽:おお〜!
ギルザレン:やりたいことをやっているだけだよね。「こう」にね。
森中:うるさいよ!
赤羽:隙を見せたら、無限に擦られるからね(笑)。かわいそうに……。
ギルザレン:3年ぐらい擦っていくから。楽しいね。
伏見:と、まあこんな感じですか?(笑)。
赤羽:ま、みんなあんまり特別な思いはないと!
森中:実家だね、実家。
オカルト研究部座談会の前編はここまで。後編では、メンバーによるホラー談義、ハロウィンの計画、そして今後の野望を語っています。