47都道府県ロケで見せた“意外と熱血”な一面
――おふたりはデビュー前に撮影された47都道府県を巡るロケ企画から、すぷれあのサポートを担当されていると伺いました。1年以上前の記憶になると思いますが、すぷれあのメンバーに対する第一印象はどういうものでしたか?
マネージャー Y:ありきたりな印象かもしれませんが、第一印象は「若いな」でした。特に最年少の城瀬(いすみ)さんは話していてジェネレーションギャップを感じることもあります。会話をしながら、こっそり手元のスマホで検索をして話についていっているときもあるくらいですね(笑)。
マネージャー O:若さはもちろん、メンバー4人の個性がバラバラで似ていないというのも最初に感じました。性格はもちろん、声の聞き分けもしやすくて「あれ、今誰が発言したんだろう」ということが、はじめましてのときからないんですよね。
マネージャー Y:あと、これは少し接してから感じたことですが、皆さん“熱血系”ですよね。
マネージャー O:確かに。皆さん前のめりというか、「こういうことをやりませんか?」と提案して、嫌な顔をされたことは一度もありませんね。
マネージャー Y:「やります!」という前向きな返事しか返ってこない。例えば長丁場のロケで「少し休みますか?」と聞いたら、だいたい「いや、次のシーンも撮りましょう!」と言ってくれますね。それくらい、熱意のあるメンバーが揃っています。
――すぷれあの特徴の1つとして、47都道府県ロケのような大規模な企画をデビュー前から準備していたことが挙げられると思います。まだデビューが発表される前のロケ企画で、何か印象に残っていることはありますか?
マネージャー Y:こういうとき真っ先に思い出すのは、花籠(つばさ)さんがロケのときに本音を打ち明けてくれたことですね。移動中、皆さんそれぞれと話す機会が多かったんですが、花籠さんがデビュー前にもかかわらず「やっぱりこの4人でよかった」と熱く語ってくれたのが非常に印象的でした。今の花籠さんを見てもらえればわかると思いますが、メンバーの前ではあまりそういう真面目なテンションで語らない方なんですよ。
マネージャー O:花籠さんの性格が出てますね(笑)。デビューから1年経っても、4人の配信ではそういうことは話しませんから。でも先生と一緒のときや、1人の配信のときにメンバーに対する思いを語ってくれる。
マネージャー Y:ロケみたいに長時間行動をともにすることがなかったら、こういう熱い思いを聞くまで時間がかかったかもしれないので、我々としても最初にロケがあってよかったと思いますね。
マネージャー O:47都道府県ロケ企画で最初に撮影した日のこともよく覚えています。このロケ企画ではメンバーそれぞれ違う地域に足を運んでいるのですが、撮影スケジュールの中で一番手が篠宮(ゆの)さんだったんです。篠宮さんがもともとアイドルに精通していることもあり、神社で描く絵馬をサービス精神たっぷりに仕上げてくれて。ファンの皆さんを楽しませる遊び心や工夫をを率先して見せてくれたおかげで、3人が感化されてそれぞれ工夫するようになったのも印象的でした。
マネージャー Y:では順番に、次は城瀬さんのことを話しますね。ロケを回る中で城瀬さんに対して感じたのは、“すごく純粋無垢な都会っ子”なんだなということ。これは本人も配信などで話しているので明かしますが、田園風景や山が連なっている景色を目にするのが初めてのようで、いろんなことが新鮮だったみたいです。ロケ先で変わったものを目にするたびに感動していたのが、僕らにとって新鮮でした。ロケ中はメンバー同士で通話をつないでいることも多くて、城瀬さんが「あれ何?」みたいにビデオ通話を回しながら4人で和気あいあいと話していることもよく見かけた光景ですね。
マネージャー O:デビュー前のロケの頃から4人は本当に仲がよくて。次の日にロケ先で撮影があるのに明け方まで4人で通話していたこともあったみたいです。「どんなことを話していたんですか?」と聞いてみたら、特に緊急性のない話題で盛り上がっていたみたいで(笑)。ゲームなどをしながら話しているでもなく、本当に通話だけでずっと楽しそうにしてますよね。
マネージャー Y:最後に皇(れお)さんですね。皇さんとのロケで印象的だったのは、最後の北海道ロケで締めのひと言をお願いしたとき。帰りの空港で、みんなでつないできた長いロケの大トリの挨拶をお願いしたら、即興なのにエモーショナルでしっかりしたコメントをくださって。
マネージャー O:普段はちょっと抜けたところをファンの方々にお見せしがちな皇さんですが、締めるところはちゃんと締めるので「やっぱりリーダーなんだな」と感心しました。内に秘めるリーダーとしての資質や責任感は、しっかり持っている方だと思います。
マネージャー Y:ロケを回っているときは、僕らも必死だったから気付いていませんでしたが、今動画を観返すとロケ中に彼らがメキメキ成長しているのがわかるんですよ。初回よりも2本目、2本目よりも3本目のほうがコメント力が上がっている。そういう楽しみ方もできる動画になっていると思います。
かわいいに全力な姿がカッコいい
――おふたりがマネージャーとしてメンバーと接する中で、「やっぱりすぷれあはアイドルなんだな」と感じる瞬間はありますか?
マネージャー O:とてもありますね。やっぱり「彼らの考える“かわいい”を全力でやる姿勢」だと思います。
マネージャー Y:わかります。僕もそこだと思います。
マネージャー O:ファンの方々に喜んでいただくことを恥ずかしがらずに全力でやる、というのは簡単なことじゃないと思うんですよ。でもすぷれあの皆さんは、まったく照れずに取り組んでくれますね。
マネージャー Y:4人それぞれ違う表現の仕方ではありますが、軸になっているのは「かわいいすぷれあに躊躇しない」ということ。それを目の当たりにしていると「アイドルとしての自覚がしっかりあるんだな」と感じます。グッズの手書きデザイン1つとっても「もっとかわいくできるかもしれない」と誰かが言い始めてみんなで考えて……を繰り返している。すごく時間と手間をかけて作っています。
マネージャー O:チェキ風のグッズを作るときのデコレーションも、みんなで相談しながらかなり描きこんでいたのが印象的でした。ほかのライバーさんも試行錯誤をしてグッズを制作していると思いますが、すぷれあは「どうすればかわいくできるか」を真正面から考えているイメージです。ときにはメンバー同士で意見を出し合いながら、ファンの皆さんにお届けするものとして一生懸命ブラッシュアップしています。そういう真摯な姿勢は、きっとファンの皆さんにも伝わっているんじゃないかなと思います。
マネージャー Y:すぷれあにはかわいい側面も、面白い側面も、もちろんカッコいい側面もありますが、すぷれあの場合は彼らが思う“かわいい”に全力な姿が、どこかカッコいいんですよね。
――今のお話に関連するかもしれませんが、すぷれあを支える中で特徴的なサポート業務はありますか?
マネージャー O:にじさんじにはいろんなライバーさんがいらっしゃるので一概には言えませんが、ここまで個人よりも複数人での活動に重きを置いて活動したり、動画を公開したりしているユニットは珍しいかもしれません。というのも、動画コンテンツや配信を含めて1年間で約300本近くを出していて、その多くがユニットとして撮影したものなんですよ。
マネージャー Y:この間、数えてビックリしましたよね。こんなに撮ったんだって。もちろん全員が出演していない動画もありますが、基本的にはすぷれあ4人のかけ合いやメンバー同士の関係性が魅力的なので、ユニットでの活動をかなり重要視しています。4人集まって撮影をするわけですから、1人で完結する動画よりもメンバーの稼働が増えてしまいますが、「撮影、もうちょっと減らそうか」という話が出たことはまったくない。熱意があるだけじゃなくて、タフでもあるんですよね。
マネージャー O:デビュー当初に本人たちから「たくさん動画を出したいから、編集もやります」と提案されたこともありましたが、ANYCOLORとして皆さんにはライバー活動・アイドル活動に専念してもらいたかったので、編集などのサポート業務は我々がしっかりバックアップしています。我々としても1人でも多くの方にすぷれあのことを見つけてもらいたいので、たくさんの動画を一緒に作り上げてきた1年でした。
濃密な1年で感じる、メンバーの成長は?
――デビュー前のロケ企画からこれまでを振り返って、すぷれあの4人が成長した・変化したと感じるところはありますか?
マネージャー Y:まずは花籠さんの成長から。ロケ企画のときに「この4人でよかった」と僕らに打ち明けてくれたエピソードを先ほど話しましたが、デビュー当初の花籠さんはメンバーを前にすると、けっこうクールな態度だったんですよ。でも最近はすっかりそこが“めくれて”、メンバーでいるときに生き生きとトークをするようになりました。成長というより、変化かな。懐いたというか。
マネージャー O:確かに。デビュー当初と違って、むしろ4人でいるときのほうが目を輝かせるようになりましたね。本人も最初は「3人のことを少し高いところから見守るお兄さん的ポジションだ」と言っていたんですよ(笑)。それが今では率先してボケたり、メンバーを楽しませたりするようになりましたから。
マネージャー Y:でもそこに花籠さんの魅力が詰まっていますよね。そうやって素の状態が出せるようになったのは、彼の成長なのかなと感じています。
マネージャー O:次に城瀬さん。城瀬さんは最年少ということもあり「この1年で大人になったな」と感じることがよくあります。最初の頃は「自分が不甲斐ないせいでみんなに迷惑をかけてしまう」と悩んでいたこともありましたが、今ではむしろユニットのしっかり者ポジションを確立しつつある。
マネージャー Y:わかります。最初の控えめな印象からかなり変わって、真面目でしっかりしている部分が出てきました。配信外でみんなのことをまとめたり、リーダーの皇さんをフォローしたり、最年長の花籠さんにツッコんだりするのが、城瀬さんの役割になりつつあります。
マネージャー O:城瀬さんと似ていて少し違うのが篠宮さん。最初はおっとりした印象を持っていましたが、時が経つにつれてしっかり者の面が見えてきたというか。具体的に言うと、どのメンバーともしっかりコミュニケーションを取り、メンバー間のハブになっている存在が篠宮さんですね。
マネージャー Y:わかりやすく中心にいるイメージではないんですよ。でも確実にユニットの中枢を担っている、副リーダーとしての役割がより身についてきたように感じます。人当たりがいいこともあり、皆さんのよき相談相手として誰とでもコミュニケーションが取れる、そんな存在になってくれていますね。
――最後に、皇さんの成長はいかがですか?
マネージャー O:皇さんの場合は成長や変化と少し違いますが、ずっとハイなまま1年進み続けてきたところが本当にすごいなと感じています。いい意味で変わらない、芯が通ったままブレないんですよ。
マネージャー Y:皇さんは本当に“有言実行の男”だと感じています。発言したことをちゃんと成し遂げる行動力がある。ちょっと抜けてる一面を見せることはありますが、Shortsの毎日投稿や朝活配信などを経て、本人のキャパがどんどん大きくなっている感覚があります。“背中で語るタイプ”というか、この1年で「やっぱりすぷれあのリーダーは皇さんなんだな」と思う局面が何度もありました。
衝撃的だった「学力テスト」
――デビューから1年でいろんな企画や撮影をともにしてきたと思いますが、この1年で最も印象に残っていることはなんでしょうか?
マネージャー Y:少し前に学力テストをやってもらったんですが、それがいろんな意味で衝撃的で、とても印象に残っています。まずテストの採点。バラエティ的には非常によい結果になりましたが、先生としては心配になりました(笑)。動画にすることは決まっていたので、音声を収録しながら4人だけでテストを解いてもらったんですが、問題を解きながらめちゃくちゃしゃべっているんですよ。動画で一部公開していますが、あの調子でずっとです(笑)。
マネージャー O:我々は教室から外に出ていたので、中でどういう空気だったかは音声を聞くまで知らなかったんですよ。最初に聞いたとき「テスト中にこんなにしゃべるはずがないから、テスト勉強中の音声ではないですよね?」と確認してしまったくらい(笑)。
マネージャー Y:しかしながらそのゆるさ、仲のよさがすぷれあのいいところなんですよね。それこそ「Study With Me(投稿者や配信者が勉強している姿を流すYouTubeやTikTokなどの動画ジャンル)」のような感覚で、動画を流しながらテスト勉強をしてくれたら、ほしの学園の一員になったような感覚になるかもしれません。ずっとしゃべっているので、勉強には集中できないと思いますが(笑)。
――Oさんの印象に残っていることはなんでしょうか?
マネージャー O:ファンの方々にとっても印象深い出来事だと思いますが、初めてのオリジナル曲「すぷれあダイアリー」の公開ですね。すぷれあの活動はYouTubeのチャンネル登録者数に合わせて展開しているので、15万人という節目を迎えた6月に「すぷれあダイアリー」を公開することができたのですが、それが曲のよさを後押ししている気がして。
――ダイアリー=日記ですから、すぷれあと過ごした日々があることで、曲の解釈が深まるようなこともあるわけですよね。
マネージャー O:そうです。アイドルの自己紹介ソングのようなテイストなので、すごく“すぷれあ色”が強いものになっています。4人のイメージがしっかり固まってから出すことに意味があったと思いますし、歌詞の中にはゲーム配信の中で出てきた言葉のように、ファンの方ならニヤリとしていただける要素も入っていて。デビューから時間が経ってから投稿されることで思い出深い曲になり、ファンの皆さんにもかみしめてもらえるものになったと感じています。
マネージャー Y:ユニット名がそのまま曲名に使われているのも、アイドルらしくてすごくいいですよね。名実ともに“すぷれあの曲”なので、将来的にライブで披露される日が待ち遠しいです。コール&レスポンスもふんだんに盛り込まれているので、早く現場で聴きたいですね。
今のまま突き進めば、きっと大丈夫
――1周年のタイミングでリリースされたボイス「ドタバタほしの学園文化祭!〜もっふんおんちゅてーじ〜」は、メンバー主導で企画されたと伺いました。
マネージャー O:そうなんです。「周年のタイミングではファンの皆さんが楽しめる内容にしたい」という話し合いの中で、「舞台はほしの学園の文化祭にしよう」「ファンの方々を飼い主に見立てて、4人がペットになるのはどうだろう」といった意見が出てきて。大枠の設定はほとんどメンバーが考えたもので、少しだけメンバーの実話をベースに組まれたお話でもあるんですよ。「もっふんおんちゅて〜じ」というかわいらしいタイトルも、メンバー考案なんです。
マネージャー Y:ボイスドラマとオリジナル曲「もっふんろ〜る」は内容がリンクしていて、「こういう曲にしたい」というベースも皇さんが持ってきてくれました。
――さまざまなアイドルの在り方がありますが、すぷれあはセルフプロデュース色の強いアイドルなんですね。
マネージャー O:その通りです。すぷれあはアイドルユニットということもあり、外からどう見えているかはわかりませんが、我々の役割はあくまでサポートなんですよね。すぷれあが今後どうなるのか、どう動かしていくかは本人たちの意向によるものですし、実際にセルフプロデュースの力もかなりあると感じています。それが形になったのが1周年のボイスとオリジナル曲なので、いろんな人に聴いてもらいたいですね。
――ありがとうございます。最後に、1年間ともに歩んできたマネージャーのおふたりが2年目以降のすぷれあに期待していることはなんでしょうか?
マネージャー O:いい意味で、今のままでいてほしいですね。もちろん成長するのは前提として、今の4人が持っているかわいさ、明るさ、誰よりもファンのことを考える姿勢をずっと持ち続けていればきっと大丈夫なので。無理に背伸びせず、健やかに成長してほしいです。
マネージャー Y:本当にその通りですね。強いて言うなら、アイドルなのでステージに立ってきらめいている姿が観られる日を楽しみにしています。あまり言い過ぎるとプレッシャーになってしまいますが、彼らが目標にしている武道館のステージに立っている姿を観られたら最高ですね。皆さんの夢が叶えられるように、今のまま2年目以降も突っ走ってください。