ファンと一緒に夢を叶えた1年
――すぷれあは、もうすぐデビュー1周年を迎えます(取材は8月に実施)。まずは1周年を目前に控えた今の率直な感想を聞いてもいいですか?
皇れお(以下、皇):この1年、早すぎましたね。
花籠つばさ(以下、花籠):あっという間やったな。
城瀬いすみ(以下、城瀬):3月のハーフアニバーサリーまでも早く感じたけど、そこからの半年はもっと早く感じた!
篠宮ゆの(以下、篠宮):確かに時間の流れは早かったけど、常に新しいことをやってきた実感があるから、1年を振り返るとちゃんといろんな思い出があるんですよね。とても濃い1年だったと思います。
皇:ありがたいことに、すぷれあとしていろんなことに挑戦させていただいた1年だったので、非常に充実していました。
――さまざまなことがあったこの1年の中で、すぷれあのターニングポイントを挙げるとすればどこですか?
皇:そうだなあ。2月にすぷれあ最初の「歌ってみた」動画として「私、アイドル宣言」を公開したことですね。言葉にするのは少し難しいけど、心境の変化も含めていろんなことが全部変わってきた時期だと思う。
篠宮:うんうん。わかる。
城瀬:あれが2月かあ。確かに半年前とは思えないね(笑)。
花籠:それで言うと、オリジナル曲の「すぷれあダイアリー」も間違いなくターニングポイントだったで。1曲を作り上げるためにみんなで話し合って、レコーディングに4人で挑戦したあの期間はすごく充実してた。公開したときのみんなの反応にも、めっちゃ胸を打たれたし。
城瀬:「歌ってみた」とオリジナル曲の公開は、いすみたちだけでは実現できなかったことだから、余計心に沁みたよね。すぷれあの活動はYouTubeのチャンネル登録者数に応じて展開していて、ファンの皆さんと一緒に目標を達成したから、「歌ってみた」やオリジナル曲を届けることができたんです。だからみんなで喜べた感じがよかった。
――ファンの皆さんとの関係性で言うと、すぷれあがアイドルであることも重要な要素ですよね。にじさんじにとって初の男子高校生アイドルグループとしてデビューした皆さんは、「アイドルであること」をどう受け止めて活動をしていますか?
篠宮:「アイドル」と言っても、世の中にはいろんな形があると思うんです。その中ですぷれあの特徴を挙げるとするならば、「にじさんじのアイドル」であるということ。一般的に「アイドル」というと、キラキラしていてカッコいい印象を持たれると思いますが、その要素を持ちつつ、にじさんじのライバーとしての要素も大切にしていく。それはみんなが意識していることだと思います。
城瀬:アイドルとしての活動だけではなくて、にじさんじの一員としての活動も全力でやりたい! どちらも両立させたいという思いは、4人全員が持っているよね。
皇:ありがたいことに、すぷれあはにじさんじの中でもあまり前例のないグループとしてデビューさせてもらったこともあり、よくも悪くも自分たちで進む道を決められる部分もあって。アイドルとしてきらめきたいのはもちろん、にじさんじのライバーとしても、あらゆる活動に全力で取り組んでいきたいですね。
すぷれあの「す」:スタートの記憶
――今回の取材はテーマインタビューと銘打っておりまして、「す」「ぷ」「れ」「あ」の4文字で始まるキーワードをテーマに質問させていただきます。まずは「す」の質問として皆さんの「スタートの記憶」、デビュー当初の1年前に皆さんがどんなことを考えていたのかを教えてください。
花籠:やっぱり俺らは最初の企画として、47都道府県ロケに挑戦したのがデカいですね。当時はすべてのことが新鮮で、がむしゃらに取り組んでいた記憶があって。右も左もわからなかったけど、外での撮影はめちゃくちゃ楽しくて「これが本当に活動の一環なのか?」と思いながら、各地を回っていました。でもロケの経験が巡り巡って、最近の活動に生きることがあるから「何事も経験やなあ」と感じています。
皇:そうだなあ。ロケ企画で全国を回っているときは、ワクワクする気持ちが大きかったけど、少しだけ不安もありました。「にじさんじのアイドルグループとして、みんなにどんな声をかけてもらえるんだろう」って。漠然とした不安を感じていた理由は、自分の中のアイドル像がまだ曖昧だったからかもしれませんね。1年活動してきて、今は「自分はこうありたい」という軸が見えてきたので、その道をただひたすらに走ろうとしています。その心境の変化が、この1年での大きな成長だと思います。
篠宮:れおと似ているようで少し違うのは、篠宮はデビュー当初のほうが「にじさんじのアイドルはこうあるべき」というイメージがガチガチに固まってしまっていたことですね。もともとアイドルが好きだったし、にじさんじの配信を観るのも大好きだったから、理想が先立ってしまっていたというか。そこに自分らしさみたいなものをあまり掛け合わせて考えられていなかった気がします。デビューして1年経って、ファンの皆さんにいろんな言葉をいただく中で「なぜ自分がすぷれあとしてここにいるのか、ファンの皆さんに受け入れてもらえたのか」を考えるようになりました。最近は凝り固まったイメージから脱却して、自分の持ち味を生かしながら己のアイドル道を進めばいいんだと思えるようになりました。
皇:出発点は違うけど、結論のところは一緒だよな。「この道を行こう」というのがお互い見えている感じ。いすみは1年前、どんなことを思ってた?
城瀬:そうだなあ。いすみは4人でアイドル活動ができるのが本当に楽しみだったし、にじさんじのライバーとして活動できるのもワクワクしていました。初配信を終えても正直実感がなくて、今でもたまに「自分がここにいるのは、現実に起きていることなのかな?」って不思議に思う瞬間があるくらいなんですよ(笑)。
花籠:その気持ちはわかるで。「これは夢かもしれない」って感覚があるよな。
城瀬:うん。すぷれあのように“かわいい”要素に振り切った男性ライバーって、にじさんじの中でも珍しいと思うんですよ。その新鮮さは1年前に感じていましたし、今でもその特徴は変わっていなくて。1年間活動してきて、ある程度にじさんじファンの方々にすぷれあのかわいさは伝えられてきただろうから、これからはすぷれあの“面白い”もたくさん知ってもらいたいと思うようになりました。この思いは、デビュー当時の記憶と今とで大きく変わったところだと感じています。
すぷれあの「ぷ」:プロ意識
――次は「ぷ」に関連するキーワードとして「プロ意識」。皆さんがプロ意識を感じるのはどんな部分でしょうか? 答えにくければ、例えば「これだけは自慢できる」といった得意なことでも大丈夫です。
花籠:いろいろ考えたけど、やっぱり俺らはアイドル活動に対するプロ意識が強いかな。この4人はもともとプロのアイドルとして集まったわけではなく、ほしの学園の普通の生徒なんですよ。4人が集まってアイドルをやろうと決めて、この1年で「すぷれあとしてのアイドル像、そして自分自身が理想とするアイドル像は何か」を考えながら活動してきた。それが俺らにとってのプロ意識だと思います。
――花籠さんはオリジナル曲「すぷれあダイアリー」でギターの演奏に参加していますよね。それもある意味プロとしての仕事と言えると思いますが。
花籠:あれは現場でたまたま声をかけてもらっただけで、大したものじゃないんですよ(笑)。アイドル活動に比べたら、ギターを弾くのは本当に趣味みたいなものなので。
――リーダーである皇さんは、どういうところにプロ意識を感じていますか?
皇:そうですね……。1年かけてアイドル像を固められたことが、自分のプロ意識かもしれません。もともとアイドルに関する知識が豊富なわけではなかったので、どうしたらアイドルとして“きらめく”ことができるのか、どうすればみんなに知ってもらえるかを考えるところからのスタートでした。1年前と比べて、アイドルとして発言や行動の一つひとつにより責任を持つようになったのが、自分なりのプロ意識だと思います。得意なことは、もともと好きだったダンス。あとゲームはそこそこ上手にできるので、負けたくないです(笑)。
城瀬:いすみは、みんなみたいに大層なものは持っていないけど、得意なことは「自己プロデュース力」かもしれません。いすみのことをみんなに知ってもらうためには、誰よりも自分自身を理解しなければいけないな、と活動を通して強く感じています。自分がイメージしている自分の像と世間から見えている姿にギャップがあることを理解したうえで、どうすればいすみのよさや、すぷれあのよさが伝えられるか、みたいなことを考えるセルフプロデュースの視点は、活動の中で常に大切にしているかもしれないです。
――客観視してセルフプロデュースに活かす、というのは立派なプロ意識だと思います。篠宮さんは、いかがですか?
篠宮:さっきは「自分の中のアイドル像が変わった」という話をしましたが、そこと違って、自分の中で変わっていないこだわりもあって。客席からアイドルを観てきたからこそ、いつでもファンのことをまっすぐ考えるというアイドルの矜持(きょうじ)のような部分は、プロ意識として持つようにしています。それと、篠宮自身の譲れないことは声の表現ですね。放送部として活動していることもあり、ボイスの制作には毎回こだわって取り組んでいますし、ありがたいことに地上波番組でのナレーションを経験させていただく機会にも恵まれました。声の表現に対するプロ意識は、やればやるほど強くなっています。
花籠:ちょっとみんな真面目すぎるかもなあ。大丈夫?
皇:いつもふざけてばっかりだから、こういうときくらいはいいでしょ!
すぷれあの「れ」:レアトーク
皇:レアトークかあ。配信で「実は……」ってメンバーのことを話すのが好きすぎて、だいたいしゃべっちゃうんだよな。
花籠:俺が配信で話す頃には、ファンのみんながもうその話題を知ってるときあるからな。ビックリするで。
篠宮:篠宮、レアトークあります!まだどこにも話していないことですが、実はすぷれあの3人のボイスサンプルを、まあまあな頻度で聴いています。
城瀬:え、なんで!?
篠宮:声の表現の勉強として「こんなシチュエーションのとき、こういう演技をするのか」って、参考にしたくて。
花籠:ゆのが俺らを参考にする意味、あるか?
篠宮:あるよ! 特に気になったときはブクマしてる。
皇:特にお気に入りのブクマは?
篠宮:1人ずつ言うと、つばさはやっぱり「助手席ボイス」。いすみは「お泊まりボイス」がけっこうアツい。
城瀬:最近のボイスじゃないのが怖い(笑)。
篠宮:れおはどれもいいけど、1つ挙げるなら「ジューンブライドボイス」かな。本当におすすめなので、みんなにもぜひ聴いてほしいですね。
花籠:どこかの配信で話したことがあるかもしれないけど、俺からもレアトークを話していいですか?
――もちろん、お願いします。
花籠:一番おもろくて、こういうときに話したいのは「デビュー配信のあとの控え室」ですね。
皇:うわー、それか!
花籠:ホンマにおもろかったからな。なんなんアレ、と思って。
城瀬:ばっさー(花籠)から見たら「なんなんアレ」だったんだ。
花籠:意味わからんくて。最初から説明すると、初配信のときにメンバーが順番に配信して、俺が最後やったんな? 配信し終わって、みんなのいる控え室に入ったら、なんか空気がしんみりしてたんですよ。「どうしたんやろ?」と思ったら、突然ゆのが泣き始めて、「ホンマに……」って熱く語り始めて。
篠宮:いやいや、そんなことなかったって! 話、盛ってるよ!
花籠:「なんで初配信終わって泣くの?」って、俺はちょっと笑いそうになってたのよ。そうしたら、ゆの以外のメンバーがもらい泣きし始めて、最終的には先生(マネージャー)まで泣いてて。「え、この空間で俺だけがおかしいのか?」と思った(笑)。
篠宮:ちゃんと説明すると、篠宮のお母さんがほしの学園でアイドルとして活動することに対してずっと反対してたんですよ。でも初配信を観たあとに「めっちゃよかったよ」というメッセージを送ってくれて、それを見てグッときちゃった。それに加えてすぷれあの配信が終わったあとに北見(遊征)先輩の3Dお披露目配信が始まって、その歌がよすぎて感極まっちゃったんです。
花籠:そういやそうやったっけなあ。でもめっちゃ泣いてたで。ティッシュとか何枚も使って「ホンマに……」って(笑)。
皇:これはつばさが悪いな。ちょっと盛ってる。
城瀬:ばっさーのこと、もともとホラ吹きだと思ってたけど最近ちょっと見解が変わってきて。実は著しく記憶力が悪いという説を推してます(笑)。
篠宮:それ、たぶん合ってるよ。
花籠:その場のノリで生きてるからな。例えば配信が終わったあとの記憶がおぼろげなのよ。「配信お疲れ様」というポストをしようと思ったら具体的なことが言えなくて、「あれ、俺何を配信したんだっけ?」ってなるから。
皇:1年経ってようやく「花籠つばさ」という人間の解像度が上がってきた気がする。みんな個性があるけど、ゆのといすみの考えていることは理解できるんですよ。つばさが一番つかみどころがなかった。
城瀬:最近になって「ばっさーってこうだよね」がようやく一致し始めたよね。
花籠:ようやくみんなが俺に追いついてきたか。
皇:マジでどうにかしたい(笑)。「花籠つばさをどうにかする」が、2年目の目標かもしれません。
すぷれあの「あ」:アイドルとして目指す姿
――最後の「あ」は「アイドルとして目指す姿」。すぷれあとしての目標を教えてください。
城瀬:やっぱり武道館じゃないですか?
皇:すぷれあとして最初に決めた、目指すべき大きな目標は武道館に立つことです。
花籠:グループとしては、まずそれやなあ。「まず」というには大きすぎるけど。
篠宮:今、リアルタイムで応援してくれているファンのみんなを連れて武道館に行きたいよね。もちろん、これから応援してくれる人も大事だけど、世界にこんなにエンタメがあふれている中で、活動初期のすぷれあを見つけてくれて、夢を一緒に見てくれた人たちは絶対に連れていきたい。
皇:自分の中にあるアイドル像が“歌って踊れる存在”なんですよ。今、すぷれあとして歌を届けられるようにはなっているけど、ゆくゆくは踊りも見せたい。ほしの学園のダンス部の一員としても技術を磨いて、もっともっといろんなすぷれあの姿を届けて、みんなを笑顔にしたいです。
花籠:「アイドルといえばダンス」というのはその通りなので、俺もダンスはがんばりたいですね。あとはアイドルたるもの体を張ってバラエティに挑戦する姿も見せたいので、俺は「面白さ」の部分にも力を入れていきたいです。
城瀬:いすみは歌が好きなので、歌とダンスを伸ばしてすぷれあとしてステージに立つのはもちろん、いつかにじさんじ全体のライブにも出てみたいです。個人としてもちゃんと成長して、さまざまな経験を積んだうえで武道館という舞台に立ちたいです。
篠宮:篠宮の目標は2つあって、1つは歌ですね。1年目は目の前の課題に取り組むことに必死になっていたけど、いろんな活動を経験していく中でもっとたくさんの人に歌声を届けたいという欲が強くなってきました。これからは、すぷれあとしても個人としても、いろんな曲を歌いたいですね。もう1つは企画をがんばりたいなと思っています。皆さん優しい先輩方だとわかっていながらも1年目は声をかける勇気が足りなくて、形にできなかった企画がいくつかありました。2年目はがんばっていろんなライバーさんをお誘いして、多彩な企画を実現したいです。
――4つのテーマに沿って質問にお答えいただきありがとうございました。最後にファンの皆さんに向けたメッセージを1人ずついただけますか?
皇:まずは最後まで読んでくれてありがとうございます! みんなの応援や、1つひとつのコメントが力になって、無事に1周年を迎えることができました。これからも全力で活動していきますので、2年目以降もよろしくお願いします!
篠宮:ここまで読んでくださり、ありがとうございます。すぷれんず(すぷれあのファンネーム)の皆さんはもちろん、ここまで読んでくれたはじめましての方も、みんな大好きです。2年目も、むちゅーになるのみ〜。ありがとうございました。
城瀬:最後まで読んでいただき、ありがとうございます! 2年目も、すぷれあは走り続けるぞ!!!!!
花籠:ビックリマークがめっちゃ付きそうな言い方やったな(笑)。
城瀬:うん。ビックリマークは5個付けてください。
――わかりました。最後に花籠さんお願いします。
花籠:せやな。みんな読んでくれてありがとう。2年目は、もっと高いところまで羽ばたいていくで!!!!!!!! ビックリマークはいすみより、3個多く付けてください。
皇:ここで張り合うなよ(笑)。