不破湊を支えるのは“硬派で職人気質”なマネージャー
──まず、マネージャー・Nさんの仕事内容をお聞かせください。普段不破さんとはどういったやりとりをされているのでしょうか?
マネージャー・N(以下、N):基本的に不破さんのお仕事回りの連絡をたくさんさせていただいています! 僕が不破さんの担当になってからは、もう3年半以上経っていますね。
誤解を恐れずに言うなら、ほかのライバーさんとマネージャーの関係と比べて、いい意味で“ビジネスライク”な関係ですね。仕事の話が8割、たまに「体調どうですか? 最近どうですか?」みたいな雑談が2割という印象です。
不破湊(以下、不破):Nさんはかなり硬派なイメージがあります。僕もいろんなマネージャーさんと触れ合うタイミングがあるんですけど、マネさんによってはフレンドリーな人もいらっしゃいます。Nさんはお仕事をメインに、すごく硬派にがんばられているマネージャーさんというイメージですね!
──ありがとうございます。そんなNさんから見た不破さんの魅力はどのようなところですか?
N: 勝負どころで必ず120%を出しに行く、“エンターテイナーとしての矜持”みたいなところが不破さんの一番の魅力だと思っていて、すごく尊敬しています。不破さんは視聴者さんに期待されていることを誰よりも分かっていて、それに100%応えるだけでなく、いい意味で期待を裏切って驚かせる、喜ばせるっていうことができる方だと思います。
期待されていることに100%応えるだけでもすごいことですが、100%を超える120%を出すための裏の努力をされているところが本当にすごいなと。
不破:僕は企画とか配信とかいろいろやりたいことがあるときに、それを全力でやりたい人間なんですけど、Nさんにはいつも120%を出すための細かい部分を支えていただいてるな〜、と非常に感じています。いつでもすごく考えてくださっているので、もうマジでありがとうございます!
──3年半のお付き合いがある中で何か印象的だったエピソードや記憶に残っている思い出はございますか?
N:実はマネージャーの仕事をするのはこの会社が初めてだったのもあり、不破さんの活動に対する姿勢自体が、自分にとってすごく印象的でした。自分が担当した直後に3Dお披露目配信があって、そこでまさに不破さんが120%を出す姿を一番近くで拝見しました。間近で感じた120%が印象深かったからこそ、同時に力不足を感じた部分もあり、それ以来自分は不破さんのために何ができるんだろう、ということを考えるきっかけになりましたね。
【#不破湊3Dお披露目】はじめまして!バーチャルホストの不破湊です!【にじさんじ】
不破:Nさんは硬派で職人気質な人間といいますか。ROF-MAOも含めて担当いただいてるので、やっぱり仕事系の絡みが非常に多くなっています。逆に僕はもっとフレンドリーにNさんのこと知りたいなと思ったりもしてますよ!
「Persona」をどうやってよりよいものにするのか? 音楽プロデューサーの挑戦
──続いて、佐々木さんの仕事内容・役割を教えていただけますか?
A&R・佐々木(以下、佐々木):ANYCOLORではA&Rという役職になるんですけれど、分かりやすい言葉に変えると音楽プロデューサーみたいな立ち位置になります。アーティストの戦略や音楽の方向性も考えたり、宣伝周りも担当しています。
今回、不破さんのアルバム「Persona」のプロデュースを担当しまして、かなり力を入れて作らせていただいたので、語れと言われれば1時間は語れると思うんですけど……(笑)。一番最初に不破さんにお話しさせていただいたのは、今回のアルバムは不破さんにとって初めてのアルバムになるので、できるだけ満足いくような、希望を叶えたものにしたいということでした。
「Persona」通常版
佐々木:ファンの皆さんが待ち望んでいた不破さんのアルバムをどうやってよりよいものにするのか? というところを意識していました。不破さんの魅力をさらに引き出すことができそうなアーティストさんとコラボさせていただいたり、タイアップや女性誌の表紙を飾っていただいたりとか、いろいろとお力添えさせていただきましたね。
──アルバム制作中の印象的なエピソードがありましたら教えてください。
佐々木:今回のアルバムで一番最初に作ったのが、FAKE TYPE.さんに楽曲提供いただいた「Mr.Sweetest」だったんですが、そのときに不破さんがサビのメロディの調整を、納得いくまでリクエストされていたんです。それを見たときに、この人はちゃんと妥協せずにご自身が納得できるまで楽曲制作ができる方なんだ、と思ってすごくわくわくしたのを覚えていますね。
あと特に印象に残っているのは、なとりさんとのエピソードですね。最初に不破さんからなとりさんにお願いしてみたいという話があったときに、私もどうしてもなとりさんに参加していただきたいと思って。4ヶ月くらいですかね、交渉させていただいて参加いただくことができたんです。
【MV】Violet!? / 不破湊
不破:佐々木さんとは初めてがっつりお仕事させていただいたんですけども、もう本当に僕がやりたいこと全部汲み取ってもらえて、いろんな提案してくださったんです。佐々木さんのおかげで僕の中の新たな道が開けました。
本当にすごく豪華メンバーとすごい曲を作れたのは佐々木さんのおかげですよね。佐々木さんにしかできないやり方でいろんなお話を持ってきていただけたので、もうそこは本当に感謝の気持ちでございます。
「まだ歌っていたい」不破湊の次なる目標
──今回のアルバムで皆さんが好きな曲を1曲だけ挙げるとしたら、どれでしょうか?
不破:どの曲もすべて異なる魅力があって全部好きなので選ぶのは難しいんですけども、 「一旦ステイ TONIGHT」はやっぱり不破湊を象徴していて好きですね。
ホストの要素や普段の配信での様子が、かなり隅々まで曲にちりばめられてるので、聴いていただいたらすぐに僕の曲って分かるんじゃないでしょうか?
佐々木: 「一旦ステイ TONIGHT」は大本命というか、一番不破さんを象徴している曲ですよね。
【MV】一旦ステイ TONIGHT / 不破湊
N:僕は個人的な思い出があるので、PEOPLE 1のDeuさんに楽曲提供いただいた「ディストーションと抱擁」が印象に残っています。(不破と葛葉、叶、加賀美ハヤト、剣持刀也、夢追翔のユニット)VACHSSで「DOGLAND」の歌ってみたを投稿した際に、進行面で自分が関わらせていただいたのがきっかけで、PEOPLE 1さんの曲をすごく聴くようになったんです。Deuさんにはラジオ体操企画も見ていただいていたとのことで、不破さんの普段の活動がアルバムの1曲になっていく過程をマネージャーとして見ていたので、特別な思い入れがありますね。
ディストーションと抱擁
──皆さんそれぞれの特別な思い入れがあるんですね。最後にこれから不破さんがアーティストとして目指していきたい目標を教えていただけますか?
不破:メインは配信というか、VTuberとしての日々の活動ではあるんですけども、音楽はずっと続けていきたいというか……「まだ歌っていたいな」って感じです。今回アルバムを作らせていただいて、いろんなアーティストさんと一緒にレコーディングをしたりして自分の歌と向き合う時間をたくさんいただくことができました。
その中でいろんな学びや経験を得て、自分の中でもっとよくできるなと思ったことがいろいろとあったんです。それを今回だけで終わらせるのはすごくもったいないですよね。だから、アーティストとしての目標で言うならば、「まだ歌っていたい」って感じでしょうか。
僕は純粋に時間をかければかけるほど良いものになっていくと思ってるので、やり続けることが大切ですよね。歌うことにかける時間を増やしたり、自分の歌声を聴く時間を増やしたりだとか。そういうことをやり続けていくことで、成長していきたいです。
──ありがとうございます。おふたりは不破さんに音楽面で期待していることはありますか?
N:ライブもアルバムも不破さんが120%の力を出し切って、素晴らしいものになると思っています。そこでお客さんから返ってきた反応が、さらに不破さんの刺激となって、普段の配信や音楽活動につながっていけば、それは素晴らしいことですよね。その先の不破さんにどういう音楽やステージが待っているのかというのは、個人的にもすごく楽しみにしていることです。
佐々木:不破さんのクリエイティブなものを作るためのこだわりと情熱は、今回のアルバム制作を通してすごく伝わってきました。ぜひ、次回もいい声と歌を届けられるように、そのお手伝いができればなと思ってます。
あと不破さんは楽器をやられていたこともあって音楽センスも非常に高いですし、ご自身のプロデュース能力も高いと思っています。次回はぜひ作詞作曲もやってもらえたら面白いかなと思ってます。
不破:昔ギターでフレーズを作ってたことはあったので、作曲には興味がありますね。作詞はちょっとやったことないんですけど、チャンスがあればなんでもやってみたいというマインドではあります。どうなるかは分かりませんが、次回があればそのときに期待ということで!
「不破湊 1st LIVE Cheers with you」キービジュアル
不破湊 1st LIVE Cheers with you
にじさんじ ↗