今年の着ぐるみ&リアルヒーローは会場を歩く!「にじさんじグリーティングストリート」
――本日は「にじさんじフェス2026」で体験できるアトラクションの担当者の方々にお越しいただいています。皆さんは普段、ライブなどの企画や進行を担うイベントプランナーの方々ですが、今回のフェスではそれぞれどの施策を担当されているんでしょうか。
イベントプランナー T:今回の「にじフェス」では「にじさんじグリーティングストリート」という企画を担当しております。「着ぐるみやリアルヒーローたちが活躍できる場所」というテーマで企画を考えて、制作進行を務めています。
――Tさんは前回のフェスでも「着ぐるみ&ヒーローショーステージ」を担当されていましたよね。その流れで今回も企画を立てたんですか?
イベントプランナー T:そうです。「着ぐるみやリアルヒーローが登場する企画にまた挑戦したい」という気持ちがもともとあったんですが、おっしゃる通り前回の担当者でもあったので、自然な流れで再度企画させていただくことになりました。
――それは前回の企画で得た知見が活かされそうですね。それではお次はHさんにお伺いしたいと思います。
イベントプランナー H:僕が担当している「にじさんじ学院 昼休みのひと時体験エリア」は、「もしも、参加しているライバーさん全員が学生だったら?」というコンセプトで、ライバーさんたちがいる学校の昼休みを追体験していただけるエリアになっています。全体で5つのブースがありまして、宇佐美リトさん考案のトレーニングをレクチャーする「USAMI’sブートキャンプ」をはじめとして、体を動かして楽しめる企画を集めました。どこか学生らしいものと言いますか、「一見シンプルに感じるけど楽しい」と思っていただけるものばかりだと思います。
――「にじさんじ学院 昼休みのひと時体験エリア」は1つのアトラクションで内容が盛りだくさんですから、本日はHさんの目線で注目ポイントをいくつかお聞きしていく予定です。では、Iさんお願いします。
イベントプランナー I:ほかの企画も並行して進めているのですが、今回のフェスで登場する新アトラクションとしては「ウォークスルーアトラクションにじ昔話」が私の担当企画です。企画立案から制作進行まで一通り行っております。
――“ウォークスルーアトラクション”とのことですが、文字通りお客様がブース内を歩きながら楽しむ、というイメージでしょうか。
イベントプランナー I:そうですね。今回1本のシナリオをお楽しみいただくことになるのですが、ブースの中はシーンによってエリアが分かれているので、歩き進めるごとに絵本のページをめくるような感覚で物語が進んでいく、という仕掛けです。エリア内の装飾と音を楽しんでいただきながら、物語の完結までを見届けていただくアトラクションになっています。
――なるほど、なんだか注目すべきポイントが多そうで、お話を伺うのが楽しみです。ではこれから各施策について詳しくご説明いただこうと思います。まずはTさんが担当されている「にじさんじグリーティングストリート」から。公式サイトを見る限り、着ぐるみやリアルヒーローたちが会場内を歩いて巡る企画のようですね?
イベントプランナー T:グリーティング“ストリート”という企画名の通り、今回は会場の回遊がメイン企画になるんですよ。ステージ上に着ぐるみやリアルヒーローが登場してお客様にご覧いただいていた前回のフェスとの大きな違いはその点です。ステージにずっと留まっているわけではなく、会場内を歩いたり、または歩いたのちにちょっとしたパフォーマンスをしたり……という構想をしています。
――前回のフェスで実施された「着ぐるみ&ヒーローショーステージ」は、本当に多くのお客様に集まっていただきましたよね。今度は彼らが会場内を歩くので、もしかしたらお客様が前回よりも近くで見られるチャンスが増えるのかな、と感じました。
イベントプランナー T:前回よりご覧になっていただきやすい内容、というのは気を付けていたポイントです。それと、前回のフェスを踏まえて感じたことなのですが、ステージでのショー形式にしたことで親しみやすくて近い距離で交流できるはずの着ぐるみやリアルヒーローを遠い存在にしてしまったな、と……。
本当だったら手で触れられるぐらい近い距離で応援したい存在であってほしいのですが、ショーにしてしまったが故に、すごく遠くから豆粒大になったヒーローや着ぐるみたちをご覧いただくことになってしまったお客様もいらっしゃって。もっとお客様にお楽しみいただける形式を模索した結果、「じゃあ今度は会場内を移動することにしよう」という発想が生まれました。
――逆転の発想ですね。お客様にステージに集まってもらうのではなく、着ぐるみやリアルヒーローたちがお客様がいる会場内を歩く、という。
イベントプランナー T:着ぐるみが登場する企画は「にじさんじフェス2022」から実施していて、その頃はもっとお客様との距離が近く、会場を練り歩いていたと思うんです。なので、初心に立ち返って会場を歩くスタイルにしました。前回のフェスは着ぐるみ・リアルヒーローとお客様による1対1のコミュニケーションではなく、1対多という状況になってしまったのでそこもできる限り解消して、より多くのお客様が近い距離で見られるようにしたいと思ったんです。
もちろんいろんな施策との兼ね合いで回遊スケジュールを決めているので、すべての時間帯で会場内を歩くということは難しいものの、お客様には彼らを近い存在に感じてもらえたらいいなと思っています。また、「会場でのお楽しみ」ということにさせていただきたいのですが、もしかしたらちょっとした演出もあるかもしれません。
――何が見られるのか、当日が楽しみです! ROF-MAL、わんにゃくしょん!など「にじフェス」初参加のマスコットたちも参加しますから、よりパワーアップしますね。
イベントプランナー T:はい! 写真や動画をどんどん撮っていただけたらうれしいです。
どこか懐かしく親しみやすい遊びが、ライバーの力で魅力的なアトラクションに
――それではお次に、Hさんへ「にじさんじ学院 昼休みのひと時体験エリア」についてご質問させていただきます。全体で5つのアトラクションが集まっているブースなので、全部についてお聞きするのではなくいくつかに絞ってお話を聞きますね。まず、「にじフェス2026出張版 USAMI’s ブートキャンプ」から注目ポイントをお願いします。
イベントプランナー H:昨年開催された「くろのわーるが武道館でなんかやる」で宇佐美さんにご紹介していただいた、「USAMI'sブートキャンプ」をリニューアルしたものです。そもそも「USAMI'sブートキャンプ」はけっこう運動量が多いメニューなのですが、今回は「にじフェス」で1日中会場を見て回るお客様でも「ちょうどよく体を動かせた」と思えるぐらいの難易度になるよう、宇佐美さんに調整していただきました。
「にじフェス」には会場のアトラクションや展示をご覧いただく方以外にも、ライブを観るために体力を温存しておきたいお客様もいらっしゃると思いますが、そこはご心配いただかなくても大丈夫かな、と。体力に自信がない方も楽しめるメニューになっています。
――逆に、カバンなどを持って歩いているだけでも上半身が少し疲れるときがありますから、そんなときにリフレッシュできるかもしれませんね。
イベントプランナー H:確かにそうですね。ほかのアトラクションに並んで体が凝り固まっちゃったときに、ちょっと体をほぐしたり、気分転換をしたりしていただけるとよいのではないかと思います。
イベントプランナー T:この企画、やってみたいですね。お客様は、動きやすい服装で来ていただいた方がいいですか?
イベントプランナー H:「USAMI'sブートキャンプ」にご参加を予定されている方は、できたら動きやすい格好で来てくださったほうがいいかもしれません。とはいえ、当日はいろんな服装のお客様がいらっしゃいますから、宇佐美さんもそのあたりにご配慮いただいて体の動きの幅が少し抑えめなメニューを考えてくださっています。
――これは参加したお客様のご感想が気になりますね。ではお次は「~進路調査票出してないのお前だけだぞ~ 紙飛行機を遠くに飛ばすだけのゲーム」について。タイトルを読むだけで内容がわかるアトラクションですね。
イベントプランナー H:社築さん、フレン・E・ルスタリオさん、渡会雲雀さん、石神のぞみさんに書いていただいた進路調査票をランダムにお渡しするので、お客様にはそれで紙飛行機を作って飛ばしていただく、という企画です。ライバーさんたちも紙飛行機を飛ばしていただいているので、その記録とご自身の記録を比べてみていただけたら面白いと思います。
――折り方はお客様の自由なんでしょうか。また、進路調査票にライバーさんがそれぞれどんなことを書いたのかも気になるところです。
イベントプランナー H:折り方はお客様の自由です。進路調査票はライバーさんたちがたくさん考えながら書いてくださったので、内容にもぜひ注目してほしいですね。
イベントプランナー I:ちなみに、飛ばした進路調査票って持ち帰ることはできるんですか?
イベントプランナー H:はい、お持ち帰りいただけます。
イベントプランナー T:たしか、協力会社のスタッフさんとどれぐらい遠くまで紙飛行機を飛ばせるか検証していたことがありましたよね。何mぐらい飛んだんですか?
イベントプランナー H:会場の都合で6mが上限なので、それ以上飛びそうなら測定不能ということに決めました。僕は検証前に「紙飛行機を飛ばして6mって短くないか?」と思っていたんですよ。でも何回も飛ばしてみると、6mも飛ばすのって意外と難しいですね……。
イベントプランナーT・イベントプランナー I:へえー!
イベントプランナー H:また、渡会さんにこの企画へ参加いただけないかご連絡したとき、マネージャーさんから「紙飛行機には自信があるそうです」とお返事をいただいたのが印象的でした。実際どれぐらい飛ばすことができたのかは、後日お楽しみにしていただけましたら!
お客様の中にも、紙飛行機を作って飛ばすのは久しぶりの方もいらっしゃると思います。遠くに飛ばすのは想像しているよりも難しいということも、この企画の面白いポイントの1つですね。奥が深いです、紙飛行機は。
――紙飛行機の作り方以外にも飛ばし方など重要な要素が多そうだな、と感じました。それでは最後に、「にじさんじ学院最速スマッシャーは君だ!」についてお聞きしたいのですが、公式サイトを確認すると、「ラケット?」という記載がありますね。
イベントプランナー H:詳細は後日発表させていただくのですが、「ラケット?」を使用して、ピンポン球を打っていただく企画です。ライバーさんにもトライしていただいて、その記録も公開しますので、お客様には「参加したライバーさんがどれぐらいすごかったのか」「お客様がどれぐらい最速スマッシャーとしてのポテンシャルがあったのか」と比較してみていただけたら、面白いんじゃないかと思います。
――ライバーさんがどれほどの記録を叩き出したのか、早くチェックしてみたいです。そのほかピッチングゲームや体力測定など、本当に学生時代の授業や昼休みにやったことがありそうな企画が集まりましたね。
イベントプランナー H:こう言ってはなんなのですが、紙飛行機を飛ばしたり、ピンポン球を打ったりするなど、やっていただくこと自体はとてもシンプルなんです。幕張メッセじゃないとできないこと、というわけではないはずなんですが、これらをアトラクションとして成立させられるのは、配信をはじめとする普段のご活動やご本人の性質など、ライバーさんたちのいろいろな要素が詰まっているからだと思います。だから、「このライバーさんが参加しているなら行きたい」「ライバーさんがやってみたことを自分も体験したい」という、参加する面白みが生まれるのかな、と。普段から配信をご視聴いただいている方は、より楽しめる企画になっていると思いますね。
ライバーが紡ぐ物語を歩いて追う新企画、日替わりの演出も
――今度は、Iさんに「ウォークスルーアトラクションにじ昔話」についてお伺いします。先ほどアトラクションの概要をお聞きしたのですが、この企画の着想はどんなものだったんでしょうか。
イベントプランナー I:もともと、「会場内で立ち止まって眺めるだけじゃない企画にしたい」という気持ちが構想の根本にあったんです。会場にはこれまで話題に出たアトラクションやオープンステージなどさまざまな催しものがある中で、展示物を見るだけのものじゃなくて、お客様が実際に何かを体験できる内容にしようと。
そこで、お客様がライバーさんたちの生み出す世界観の中に入り込むような物語体験ができるといいなと思いついて、昔話の「さるかに合戦」をベースにして、登場するライバーさんに合わせて内容をアレンジすることにしたんです。
――なるほど、誰もがあらすじを知っている昔話だからこそ、ライバーさんの個性と融合することでアレンジした点がわかりやすく際立ちますね。
イベントプランナー I:はい、お客様にとってもなじみのあるシナリオにしたかったので、昔話を選びました。それに、登場ライバーさんによって、Day1とDay2で演出が違う部分がありますし、物語に登場するアイテムも少し変更を加えているんですよ。そこはぜひご注目いただきたいポイントですね。
――ちなみにキャスティングは、当日ご覧いただいてからのお楽しみ、でしょうか?
イベントプランナー I:そうですね。誰がどういう役でご参加されているのかも含めて、楽しみにしていただけましたら! シナリオは我々からの希望をもとに社内のスタッフに書いてもらったあと、ライバーさんたちと打ち合わせをさせていただいて作り上げていきました。先ほどお話した演出や登場アイテムについては、ライバーさんからもご意見をいただいて反映しています。
――本番が近づいてきましたが、ライバーさんたちの練習や準備中の様子はいかがですか?
イベントプランナー I:シナリオがあるものなので、ライバーさんたちとは「ここはこういうテンションで」とある程度打ち合わせをしたあとで練習していただきました。セリフにすごく感情が出ていて「さすがだなあ……!」と感動する場面もあったり、聞いているこちらが思わず笑ってしまうようなコミカルなシーンもあったりするんです。こちらの期待を超えたものができあがりそうだな、と思っています。
イベントプランナー T:楽しみですね。現場の撮影はOKですか?
イベントプランナー I:映像撮影・録音は禁止ですが、写真撮影はぜひしていただきたいです!
――これまでの「にじフェス」にはあまりなかった形態のアトラクションですから、注目されるのではないかと思います。ここからは皆さんについてもう少し質問させていただきたいのですが、スタッフとして「にじフェス」に携わるのは今回でそれぞれ何度目ですか?
イベントプランナー T:自分は「にじさんじフェス2022」から参加しているので、今回で3度目ですね。
――では、「だいたいこの時期までに企画を決めて、こういう作業が必要で……」といったフェス開催までの行程も予測できるようになってきたんじゃないでしょうか。
イベントプランナー T:そうですね。それにやっぱり本番が近付くにつれて、ライバーさんや我々ANYCOLORスタッフはもちろん、協力会社の方々の「もっとがんばるぞ!」という気合いが日に日に高まってくるんです。今回もそういう雰囲気を感じられる段階になってきたな、と思います。
――確かに、社内でもいろんなスタッフがフェスに向けてやる気を高めている姿を見かけます。HさんとIさんは何度目のフェス参加ですか?
イベントプランナー I:私は初めての参加ですね。入社してすぐに今回の「にじフェス」に向けて、部のメンバーが企画を出す会が行われたんです。そのとき出した案の1つが「ウォークスルーアトラクションにじ昔話」だったんですよ。入社してからライブやイベント制作の経験は積んできたんですが、「にじフェス」はたくさんのアトラクションや展示の中からお客様が選んで体験していただくものですよね。だから、自分の企画が形になる楽しみ半分と、「お客様に喜んでいただけるかな」という緊張が半分、という気持ちです。
イベントプランナー T:「にじフェス」の準備は年単位で先のことを考えますから、入社してすぐにほかのイベントの経験を積みながらフェス用の企画を考える、というのは新人の登竜門的なものになりつつありますね。自分も入社したときに考えた記憶があります。
イベントプランナー H:僕もIさんと同じく今年が初めてなんです。「にじフェス」はにじさんじ全体を背負ったイベントですから、自分が担当するアトラクションに触れる方々がとても多くなるので、「いいものにしたい!」という思いが強くなりますね。
――このインタビューを通じてアトラクションの見どころを深掘りしてご紹介できたと思いますので、当日を楽しみにしていただきたいですね。それでは最後に皆さんそれぞれ、当日への意気込みをお願いします。
イベントプランナー T:お話した通り、今回のフェスでも着ぐるみ・リアルヒーローが登場する企画を担当させていただくこととなりました。今回は以前よりもお客様に近いところへ参りますので、“歩く驚き”として会場を盛り上げていきます。ご参加くださる方々は楽しみにしていただけるとうれしいです!
イベントプランナー H:初めて「にじフェス」に携わるということもあって、プレッシャーなども少なからずありますが、ライバーさんと一緒に考え、楽しみながら作ってきた企画です。検証の段階ですでにライバーさんたちが喜んでくださっているので、お越しくださる皆さんも楽しめる企画になっていると思います。ぜひ足を運んでいただけましたら。
イベントプランナー I:初めての「にじフェス」かつ、自分の持ち込み企画ですので、台本など含めてかなり考えて制作を進めました。ようやく形にできることがうれしいですし、私自身も楽しみにしてるアトラクションなので、多くのお客様にぜひ体験していただきたいです!