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“ANYCOLOR MAGAZINE” is the official web magazine of ANYCOLOR. It reports on the thoughts. and feelings of ANYCOLOR members and the activities of the staff who support them.

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2024.10.21

【ライバー×マネージャー対談】ラトナ・プティとマネは“半分仕事で半分友達”な関係

にじさんじライバーを陰から支える「タレントマネージャー」。この企画ではYouTubeの配信のみならず、さまざまな領域で活躍をするライバーを全面的にサポートしている彼らと、その担当ライバーの裏側にクローズアップしていく。 今回はFPSと中心としたゲームのプレイ配信と各種大会への出場、さらにASMR配信などで人気のラトナ・プティと、彼女のマネージャーによる対談をお届けする。

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目次

だんだん打ち解けて、今では仲良しバディ

ライバーさんは配信が一番の仕事、マネージャーはそこに集中できるようにするのが仕事

“半分仕事で半分友達”な関係、でも意外なメッセージで“ケンカ”に発展

実は心配性なプティ、マネージャーのべた褒めで自信をチャージ

Profile

  • ラトナ・プティ

    まだ見ぬ大地を求めて、各地をさまよう冒険家。
    冒険の途中、ひょんなことからこちらの世界に飛ばされてしまう。
    見たことないもので溢れているこの世界を気に入っている。一応、言葉は通じる。

  • タレントマネージャーM

    2020年8月にANYCOLORへ入社。2021年12月からラトナ・プティのマネージャーを担当している。

だんだん打ち解けて、今では仲良しバディ

──お互いの印象について、出会った最初の頃の印象、そして今の印象をお聞かせください。

ラトナ・プティ(以下、プティ):初期は真面目そうだなって。完全に「私、仕事しかしませんけど?」みたいな。ちょっとお堅め?っていう印象だった。今はもう優しさ全振りみたいな感じ(笑)。

M:全振り?(笑)

プティ:うん。なんでも褒めてくれるし。うちが期限内に提出物出すだけで、「神」とか「天才」とか「えらい!」みたいな感じでいっぱい褒めてくれるから(笑)。今はもうラブな感じ! 優しいお姉さんみたいな印象です。

──初期に感じた真面目そうな印象というのは、プティさんにとっては厳しそうという意味ですか?

プティ:そうだったかも?

M:そんなに厳しかったですか?

プティ:うーん、なんでだろう? たぶんですけど、うち前のマネさんにもめちゃくちゃ甘やかされてて、なんなら今以上にいろいろやってもらってたことがあったんですよね、入力処理系の作業とか。それが担当変わってから「これは自分でやってください」って言われて、「あれ? なんか厳しい人か……?」って思ったかも(笑)。

M:なるほど(笑)。

プティ:今までやってこなかったことを自分でやってって初めて言われたから、ちゃんと会社のルールを守らせるというか、「自分のことは自分でやりなさい」ってみたいな感じのマネさんかーって最初は思いました。

──その印象が、今の“優しいお姉さん”に変わったきっかけはなんだったんでしょうか?

プティ:Mさんがデスク周りにうちのグッズ置いてくれてるって話やうちをPCの壁紙にしてるっていう話を聞いたりして、「めっちゃうちのこと好きやん!」ってなって、印象変わりました(笑)。うちのことめっちゃ好いてくれてるなーって思って、そこからですかね。愛してくれてる、応援してくれてるって感じています。

ラトナ・プティ

M:こちらもうれしいですね。そういうことを初めて聞いたので、すごくにやにやしながら聞いてました(笑)。

──Mさんから見たプティさんの印象はいかがですか?

M最初から印象あんまり変わってないのかなって思いますね。マネ変更の引き継ぎの時から、「ぷぅちゃんって呼んで」とか「友達みたいな感じで接してほしい」とか言ってくれました。むしろ私が「どのくらいの距離感で接したらいいんだろう?」と推し量っていた感じがします。それでだんだんと連絡取ったり会う機会が増えたりしたので、ぷぅちゃんからいろんな写真を送ってくれたりとか、思ったことを気軽に言ってくれたりするので、そういう距離感でいいのかなって私も打ち解けていって今の関係になれたんだと思います。それこそ一緒にロケに行ったりしたときも、一日中一緒にいたから本当にただの旅行みたいな感じで楽しんでました(笑)。

プティ:そうだった(笑)。

──今のMさんのお話を聞いて、プティさんはいかがでしたか?

プティ:引き継ぎの通話の時点でうちの方から、呼び方はこうしてほしいとか友達みたいな感じがいいとか言ってたから。最初からそんな感じでしたよね?

M:うん。

プティ:「はじめましてー、よろしくお願いしますー。なんて呼んだらいいですか?」「ぷぅちゃんがいい」みたいな会話から始まったような気がします。

M:本当にいいのかな?って思いました(笑)。

ライバーさんは配信が一番の仕事、マネージャーはそこに集中できるようにするのが仕事

──おふたりが普段お仕事の中でどのようなやり取りをされているのかお聞かせください。

プティ:うちの場合は、もっとこういう仕事ほしいなとか、こういう仕事よこしてくださいとか(笑)。あとは新衣装を作ったりするときに、うちが「もっとこうしたい」みたいな希望を思いつく限りいろいろ連絡して、それをMさんが全部まとめて処理してくれる……みたいな感じです。あと本当であればライバーがやった方がいい処理とかも、うちの場合はけっこうMさんがやってくれてます、代わりに(笑)。

「おはよう~しよ【ラトナ・プティ/にじさんじ】」一部で、Mさんとのやりとりが明かされている。

M:やってますね(笑)。

プティ:うちがやるはずの業務もわりとやってくれているような気はしてます……半分くらいは(笑)。

──けっこう多くてビックリしました(笑)。プティさん視点からマネージャーとの関わりをご紹介いただきましたが、 Mさん視点ではいかがでしょうか?

M:ぷぅちゃんのお話にもあったように、「こういうお仕事の依頼が来ましたよ」「公式番組に出ませんか?」みたいなオファー・ご提案の連絡や、新衣装の要望をヒアリングするといった、ライバーさんとの連絡が主な業務ですね。だから人にもよるんですけど、社内とライバーさんとの間で齟齬が生まれないように、自分なりに噛み砕いて伝えるよう注意してます。あとはライバーさんの業務として、配布したい描き下ろしイラストの発注内容をまとめたり、配信素材の制作依頼などは、わりと私の方で巻き取ってやったりしてます(笑)。ライバーさんは配信が一番の仕事だと思っているので、そこに集中できるようにこちらでできることはなるべくやれたらと思っています。

プティ:助かってる!

M:ありがとうございます(笑)。

──Mさんとのやり取りの中で、プティさんにとって印象的な出来事はありますか?

プティ:連絡しないと怒られるってことはないですけど、めっちゃリマインドが来ます

M:あはは(笑)。

プティ:ボイスとかの提出期限が近くなると、だんだんリマインドの間隔が短くなっていって……。スタジオとか行くときも、集合時間近くになってもうちが連絡返さなかったり、起きた報告をしなかったりすると、鬼電来る(笑)。

M:さすがに心配なのでね(笑)。ちょっとそれは反応してほしいなって。

プティ:いつも「起きてたらスタンプでもいいので反応ください(泣)」みたいな感じの連絡とともに、鬼電が来てる気がする。

Mなんでスタンプ押してくれないんだろっていつも思ってます。でもそういうときでも、ちゃんと来てくれるんですよね。

プティ:そう、反応しないけどちゃんと行くんですよ。

──プティさんはなんで反応しないんですか?

プティ:時間には間に合ってるんですけど、めちゃくちゃギリギリで間に合わせるから……。起きてから家を出るまで5分くらいしかないんですよ。起きたらすぐ顔洗って歯磨いて出る、みたいな。その後タクシーにすぐ乗って向かうので、車の中で連絡を返せばいいんですけど、乗ると寝ちゃうから(笑)。移動中ずっと寝てる。

M:そのときにスタンプだけでも押してくれれば(笑)。

プティ:できればいいんですけど……。3年くらいマネージャーやってもらってる気がするけど一向に直らない、それだけは。

ラトナ・プティ

M:でも遅刻はほぼないので、助かってはいます。

プティ:うんうん、セーフセーフ。遅刻しなければセーフ(笑)。

M:私はいつもドキドキしてますけど(笑)。

“半分仕事で半分友達”な関係、でも意外なメッセージで“ケンカ”に発展

──Mさんがプティさんの担当になって3年ほどとのことですが、思い出に残っているエピソードはなんでしょうか?

M:仕事のお話ではないんですけど……ぷぅちゃんが一度、わりといい焼き肉を奢ってくださったことがあります。

プティ:そう 、2人で焼き肉に行きました!

M:収録終わりにぷぅちゃんが、お腹空いたから焼き肉食べたいってことで「奢るから行きましょう!」って誘ってくれて、一緒に行きました(笑)。

プティ:「うちが肉食いたいからついてきて~」みたいな感じだった気がする。

M:そうです、本当そういう感じでした。

──仲良しなんですね。

プティ半分仕事で半分友達みたいな感じです(笑)。ご飯はあんまり行ったりしないし、いつもならうちはすぐタクシー乗って帰るけど、この間の収録終わりは、ね?

M:駅まで一緒に歩いてくれて、お散歩しましたね。

プティ:うん(笑)。

M:あとは桜のきれいな時期に「桜きれい~」って写真を送ってくれたり。

プティ:送った!(笑)

Mたまにそういう微笑ましいメッセージをくれます。癒されますね。

プティ:割とそんなふうに、気軽に連絡とってる気がする。

──日頃プティさんを支えるМさんも、プティさんの行動に癒されているんですね。

M:今思い出したことが1つあるんですけど、サインを書いてもらう企画で、色紙を送ってサインを書いて返送してくださいってぷぅちゃんにお願いしたんです。「書きました!」って返送されてきた色紙を見たら、サインが全部裏側に書いてあったということが……(笑)。

プティ:あった!(笑)

M:普通は白い面に書いてもらうんですけど、全部裏面の黄色い方に書いてあって、開けてビックリ!みたいなのが最近の面白エピソードでした(笑)。

プティ:その後、全部書き直した(笑)。

M:だから裏面に書いてくれた色紙は全部私のところにあるんですよ。ちょっと捨てられないし、会社の机の中に眠ってます。

色紙の実物。

プティ:締切までに郵送できたからめっちゃドヤ顔だったんだけど、 Mさんから「あの、全部裏面に書いてます……」って連絡が来て(笑)

M:裏面だっていう意識はあったのかな?

プティ:なかった! 何も考えないで「よし書くか」って書いた(笑)。

M:いやー面白かったです(笑)。

──プティさんのドジっ子エピソードですね(笑)。

プティ:うちが思い出せるのは、 Mさんと若干喧嘩っぽくなったときの話しかないから……ちょっと言えない内容かも(笑)。

──おふたりはすごく仲が良さそうですが、喧嘩をすることもあるんですね。

プティ:大まかに言うと Mさんとのやり取りの中で顔文字とか使ったりするんですけど、うちがFPSプレーヤーなので頭がFPSのチャットに染まってるから、文章の終わりに付いてる顔文字や絵文字が、文章によっては煽り文みたいに見えて……(笑)。普通の文章なんだけど、FPSのチャットに慣れていると煽りに感じるんですよ(笑)。

──例えば「がんばってね^^」が煽りに感じる、みたいな。

プティ:そうそう! そういうのでバチッたことはあります。「なんですか、煽んないでくださいよ」みたいな(笑)。

M:あはは(笑)。

プティ: Mさんからは「私は応援してるだけなんです」みたいな返事があったりして。

──思ったよりかわいらしいケンカでした(笑)。

プティ:それは育ちがちょっと違いすぎて、みたいな感じの出来事でしたね。

M:ね。

プティ:でも次の日すぐに仲直りしました(笑)。

実は心配性なプティ、マネージャーのべた褒めで自信をチャージ

──配信のサポート以外にも案件や収録などに Mさんが同席してプティさんを見守ることがあると思いますが、どういう気持ちで参加されているんでしょうか。

プティ:どうですか?

M:最近よく“踊ってみた”を収録することが多いじゃないですか。それが微笑ましいっていうか、ぷぅちゃんが楽しく収録させてもらってるなって感じがありますね。言葉選びがあってるかわからないんですけど、発表会を見守るお母さんみたいな気持ちで……(笑)。

プティ:確かにそれあるかも。

M:お家でダンスをめちゃくちゃがんばって覚えてきてくれて、本当に「一発OKです!」みたいなことがほとんどなんですけど、撮る前にちょっとリハ的に踊るの見て、「あ、ちゃんと踊れてる! 覚えてるよ!」みたいな。

プティ:褒めてくれる(笑)。

M:ダンスに前向きで積極的だし、それを収録してできあがったものもかわいいし、ショート動画の撮影はスタジオのスタッフさんもみんなにこやかで現場の雰囲気がすごくいいなと思っています。

ラトナ・プティの“踊ってみた”ショート動画。

プティ:確かにMさんも3Dスタッフさんも、みんなにこにこしてるかもしれない(笑)。いつも「えらいねー」みたいな雰囲気。撮り終わった後とか「時間内に終わった、えらい!」みたいな(笑)。

M:「ちゃんと踊れた、えらい!」みたいな感じはありますね。撮り終わったらスタッフ全員で拍手とかしてます。

プティ:うん、みんな拍手してくれる(笑)。でもどれもそんな感じですよね。収録とか案件の後、毎回うちが「今の案件大丈夫でしたかね?」とか、「さっきの収録とか、(プティは)こんなもんか~って思われてたりしないですかね?」とか、けっこう不安になっちゃうんだけど……でもずっとベタ褒めしてくれてます。「大丈夫です、みんなかわいいって言ってましたよ」とか。

M:本当に、それでしかないので。

プティM:あはは(笑)。

M:でも本当に、盛ってるとかお世辞とかでなく、スタッフ陣の反応をそのまま伝えています。ぷぅちゃんは意外と心配性というか、「ちゃんとできてるのに自信がなくなっちゃうんだな」というのは感じています

プティ:うん。毎回そんな感じのやりとりがあるような気がする。

──プティさんは新衣装のお披露目、お誕生日や周年のお祝いごとの配信でもそういう気持ちになるときはあるんですか。

プティ:そういった配信は全然平気で、「やってきまーす!」みたいな気持ちなんですけど、収録みたいにスタッフさんがたくさん関わってる企画とか、案件みたいなお仕事は、「これが次につながる」とか「ここで悪く思われたら次はお話が来ないかも」とかプレッシャーを感じて、大丈夫なのか不安になるんです。だから毎回終わり際に「大丈夫でしたか?」って聞いちゃうんですけど、 Mさんがそのたびにめっちゃ褒めてくれるから「じゃ大丈夫か」って(笑)。

「新衣装お披露目 ※成功した世界線」より。

──なるほど。プティさんは、そんなMさんの気遣いを感じるなと思った場面はほかにもありますか?

プティ:お披露目や誕生日配信とかは、業務連絡の中で「○○がんばってください!」って連絡くれるんですけど、確か何かの大会のタイミングで連絡が来たときに、うちが Mさんに「キャパオーバーです」って話をしたことがありました。大会の練習に加えて普通の配信も長時間していて……それプラス、お仕事の連絡とかが長文だったりすると読む気になれなくて、一度うちがキャパオーバーですって伝えたんですよね。それからは、「配信めっちゃがんばらなきゃ!」っていう期間は、急なもの以外は落ち着くのを待ってくれてるような気がする。

──プティさんがいっぱいいっぱいにならないよう、見守ってくれるようになったんですね。

プティ:一度正直に伝えてから察してくれてるのかな。実際どうなのかわからないけど、2~3日うちが返信しなかったとしても、そこから「(締め切りが)今日までですよ」っていう急ぎの要件がなければ、落ち着くのを見守っててくれる感じはしてます。だから、だいたい大会とかが終わる頃にMさんへの返信タイムが始まって、そこで「大会お疲れ様でした」って言ってもらって通常の期間に戻っていくような気がします。

M:それは意識してると思います。もちろん急ぎの仕事とかあったら連絡しちゃうんですけど、大会中はやっぱりできるだけそっちに集中してほしいので、なるべく急ぎじゃないのは終わってからにしようって気にはしてますね。あんまりリマインドしすぎないみたいな。

プティ:本当にいつも助かってます!

M:よかった(笑)。

取材・文:株式会社KADOKAWA 大竹卓 監修:ANYCOLOR MAGAZINE編集部

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    まだ見ぬ大地を求めて、各地をさまよう冒険家。
    冒険の途中、ひょんなことからこちらの世界に飛ばされてしまう。
    見たことないもので溢れているこの世界を気に入っている。一応、言葉は通じる。

  • タレントマネージャーM

    2020年8月にANYCOLORへ入社。2021年12月からラトナ・プティのマネージャーを担当している。