「礼儀正しい」「紳士」「人懐っこい」、マネージャーたちが感じた第一印象と強み
――皆さんそれぞれ、ご担当されているライバーさんの第一印象をお聞かせいただけますか?
栞葉マネージャー:たぶんファンの皆さんが抱いているイメージそのままだと思うんですが、丁寧で落ち着いた方だなっていう印象ですね。使われる言葉がきれいで、しっかりされている方だなと感じました。
――ちなみに栞葉さんのご担当になってどれぐらい経つんでしょうか?
栞葉マネージャー:だいたい1年半ぐらいですね。初めてお会いしたのは、私が栞葉さんの担当になることが決まって挨拶させていただいたときだったのですが、そのときからずっと礼儀正しくて腰が低い方だなと感じています。
――栞葉さんのライバー生活において半分以上の期間を支えていることになりますから、本日はいろんな思い出が伺えそうです。ミランさんのマネージャーさんはいかがですか?
ミランマネージャー:ミランさんの担当になったのは昨年からなのですが、その前に一度ご挨拶させていただくことがあったんです。とても礼儀正しい方で、現代でこういう人に会ったことはないんじゃないか?と思ってしまうほど、紳士的な方だなと感じました。
その印象は今も変わりはないのですが、それに加えてミランさんは独特な“ミランワールド”をお持ちなので、当初は掴みどころがない方だなと思っていましたね。今はミランさんが気にするところとそうでもないところのラインが少しわかってきた気がするので、相談の仕方を考えられるようになってきたと思います。
――なるほど、ご一緒されている期間が長くなるにつれてわかってきたことも増えたんですね。では、立伝さんのマネージャーさんお願いします。
立伝マネージャー:都々さんはテンションが高くて人懐っこい方、というのが一番印象に残っていますね。初めてご挨拶させていただいたときから自然な人懐っこさを発揮していらっしゃって、人の懐にスッと入るのが上手いと言いますか、ほかの人と打ち解けるのがすごく上手な方です。私と都々さんの付き合い自体はそんなに長くはないものの、気付いたら「あれ? なんだか仲よく話せているな」と思わされることがあります。
――すぐ他人と打ち解けられる、という立伝さんのよさはコラボ配信などでも発揮されていますね。
立伝マネージャー:そうですね。1対1でも複数人のコラボでも、いつの間にかいいポジションで場を盛り上げてくれたり、回してくれたりしていて、存在感を感じられるなと思っています。
――みたらし団の皆さんは同期コラボのみならず、いろんな先輩・後輩とのコラボが活発ですよね。自分の居場所を作るのが上手な方々、という印象です。
栞葉マネージャー:確かに、決まったライバーさんとずっと一緒にいる……という印象はあまりないかもしれませんね。それと、ミランさんだけではなく栞葉さんも立伝さんも、それぞれ自分の世界観が確立されているように感じます。
ミランマネージャー:それに皆さん後輩力も・先輩力も高いので、いろんなライバーさんに好かれているな、と思いますね。
――なるほど。ではそれぞれご担当されているライバーさんについて、マネージャー目線で感じる強み・魅力はどんなところでしょうか?
ミランマネージャー:マネージャー目線じゃなくても皆さん感じていらっしゃると思うのですが、ミランさんの強みと言えばサウンド機材に本当に詳しい、という点ですね。収録などでスタジオに来たときは休憩時間にスタジオエンジニアさんたちとずっと機材トークを繰り広げていますね。「ちゃんと休憩できているのか?」と心配になるときもありますが、やっぱり機材の話をできることがすごくうれしいみたいです。
あとサウンド関連で困っているライバーさんのサポートを積極的に行っていらっしゃるので、他ライバーさんのマネージャーから「この間機材で困っていたときに、ミランさんに助けていただいたそうです。ありがとうございます」と言っていただくことが本当に多いんです。1回、2回じゃなくて、本当に何度も。だから、きっとこちらが認識しているよりも多くのライバーさんの助けになっているんだなと思いますね。
Jz Amethyst v.s. Lauten Audio Atlantis (FC-387) 【音質向上委員会|にじさんじ|ミラン・ケストレル】
栞葉マネージャー:ライバーさんのサポートについては、ミランさんは本当に好きでやっていますよね。
ミランマネージャー:ただ知識があるだけじゃなくて、人に合わせて教えることもお好きですからね。それも含めてミランさんのいいところだなと感じています。自分もリモートワークで使うスピーカー選びに悩んでアドバイスをいただいたことがあるのですが、その際もすごく丁寧に教えていただきました。
――好きなことを活かして、かつそれが周囲の役にも立っているのは素敵ですよね。では、栞葉さんについてお教えください。
栞葉マネージャー:なんだか月並みな言葉になってしまうんですが、自分が発信することについて第三者の目線で面白さやわかりやすさを意識できるところかなと思っています。自分が届けたいものを届ける、というだけじゃなく、受け取る側の視点に立つこともできる、と言いますか。発信者側も受け取る側も楽しく見られる、ということを両立させるのは、活動を続けていくうえですごく重要だと思います。
そのバランスのよさは、「栞葉るりのゆるゆる文学教室」など古典にまつわる活動においてもかなり活きていると感じています。人に何か教えるときにただ小難しい話をするわけじゃなくて、聞いてくれるライバーさん、ファンの皆さんがわかりやすい言葉や、親しみやすいテーマを選んでいますよね。知識を伝えるということをベースに、かつ面白くてわかりやすいことも大事にしていらっしゃるので、スッと頭に入って来やすい。そのための準備も自然と楽しんで取り組めていると思います。栞葉さんご自身は「古典が好き!」という純粋な気持ちで動いていらっしゃるので、「すごいポテンシャルだな」と常々感じていますね。
【栞葉るりのゆるゆる文学教室】第五回 月にはいつからうさぎがいるの? ~日本文学で活躍する動物たち~【ゲスト:月ノ美兎】
――栞葉さんの古典関連の活動はファンの皆さんも「勉強になる」と喜んでいらっしゃる印象なので、発信する側も受け取る側も楽しく感じるバランスがいい、というのはおっしゃる通りだと感じました。では、立伝さんに関してはいかがですか?
立伝マネージャー:都々さんは、2D配信だけだと隠しきれないダイナミックな動きが強みかなと感じております。普段の配信でも突拍子のないことをしたり勢いのよさを感じたりするんですが、3Dの配信ができるようになって動きのキレをより感じられるようになりましたね。バタバタしたりキビキビ動いたりしながら、「どんなアクションを起こしてくれるんだろう」とワクワクさせてくれるところが都々さんの魅力だなと思っております。
――立伝さんが上段蹴りに挑戦するShorts動画を先日拝見しましたが、確かにダイナミックな動きで驚きました。
立伝マネージャー:あれはスタジオ班のスタッフに協力していただいたんです。体格のいいスタッフに盾を構えてもらって実現できました(笑)。
蹴ってみた【立伝都々】#shorts
――ライバーさんたちに取材させていただいた際、立伝さんは「3Dお披露目を経てやりたいことが広がった」とおっしゃっていましたが、マネージャーさんに今後の相談などはあったんでしょうか。
立伝マネージャー:「Shorts用にダンス動画を撮りたい」ということでスタジオで収録させてもらいましたね。都々さん主導で何かしよう、という企画の予定は今のところありませんが、3Dのコラボ企画に呼んでいただくこともたびたびあるので、今後は都々さんも主催する側に回っていくんだろうなと感じています。私も「何かやりたいことはありますか?」とどんどん聞いてサポートできたらいいなと思っています。
――立伝さんの魅力が伝わる、ダイナミックな動きが楽しめる企画も見てみたいですね。では皆さんそれぞれ、ライバーさんたちとの一番の思い出を教えていただけますか?
立伝マネージャー:私が都々さんとご一緒させていただくようになったのがけっこう最近ということもあって、大きなイベントとかではなく普段の配信での一幕なんですけど……都々さんが先斗寧さんと激辛カレーを食べるオフラインコラボですね。あるゲームをクリアできなかった罰ゲームとして5辛のカレーをいただくという内容だったんですが、5辛がどれぐらい辛いのか比較するために都々さんが1辛のカレーを食べたんです。その時点でもう、すごいリアクションで。もともと音量はけっこう低めに設定していたのに、爆音の叫び声が響いていました。
配信が始まる前に都々さんと相談して、辛さを和らげるための乳酸菌飲料や牛乳などを何種類か用意していたんですけど、一瞬でなくなってしまい……。追加で大きいサイズの飲むヨーグルトを買い出しに行きました。
【CoCo壱】都々と寧さんで5辛をいただくオフコラボ【立伝都々/先斗寧/にじさんじ】
――観ているこちらも、立伝さんの奮闘が伝わってくるような配信でしたね。
立伝マネージャー:都々さんの想像を超える辛さで大絶叫されていたんですけど、配信全編を通じてお手本のようないいリアクションをされていたのが印象的でした。また何か、都々さんがいいリアクションが取れそうな企画があればチャレンジしてもらいたいなと思いましたね。
――今度はどんなチャレンジが見られるか楽しみです。ミランさんについてはどんなことが思い出に残っていますか?
ミランマネージャー:3Dお披露目が終わった直後の話なんですけど、ミランさんからすごく丁寧なお礼の言葉をいただいたことが、未だに忘れられないですね。ミランさんって、スタジオに到着したら「到着しました。本日もよろしくお願いします」と言ってくださいますし、お帰りになるときは「ありがとうございました。またよろしくお願いいたします」と深々と頭を下げていらっしゃるぐらい丁寧な方なので、感謝の言葉は普段からたびたびいただいてはいたんですよ。
でも3Dお披露目のときにいただいたメッセージは「ありがとうございました」の後に「最初は全部できるかなって思っていたんですけど、本当に思い残すことがないぐらいやりたいことが全部できました」と具体的な感想が続いていて。今思い出すだけでも胸が熱くなります。
――素敵なお話ですね……! ミランさんもお披露目を無事終えて、マネージャーさんに大きな感謝の気持ちを伝えたかったのではないかと思います。
ミランマネージャー:3Dお披露目ってライバーさんにとってすごく大事なタイミングである、ということはもちろんマネージャーみんなが認識しています。そしてライバーさんの大きな努力があって本番を迎えることができるのですが、我々マネージャーをはじめとするたくさんのスタッフたちも精一杯サポートしているので、「大変だな」と思うときもありました。
でもお披露目配信中にはコメント欄がすごく盛り上がって、ファンの皆さんにも喜んでいただけたかなと感じましたし、ミランさんご自身もすべてやり切れたという達成感とともに終えることができて、本当によかったなという気持ちでいっぱいでした。
【 #ミランNOT2D 】決して怪しくない時魔道士の3Dお披露目配信【ミラン・ケストレル/にじさんじ】 #にじさんじ3Dお披露目
栞葉マネージャー:それ、すごくうれしいですよね……!
ミランマネージャー:そうですね。なので感謝の気持ちを伝えてくださることもうれしいですし、何よりライバーさんが100%満足できるお披露目ができたということがすごくうれしかったので、印象に残っています。
――ご本人も大変ですが、サポートするスタッフの目線でもお披露目は大きな節目ですからね。本当にお疲れ様でした。ではお次に、栞葉さんのマネージャーさんお願いします。
栞葉マネージャー:思い出深いことは、やっぱり今年7月に発売された栞葉さんの書籍(「ゆるゆる古典教室 オタクは実質、平安貴族」)にまつわる一連の活動ですね。ANYCOLOR MAGAZINEのインタビューでも触れられていましたが、執筆作業はライバー活動と並行で行わないといけないという大変さがあったと思います。普段の配信も創作活動ではありますが、それとは異なる「執筆」というスタイルでゼロから作り出すことになりますから。
ちょっと大変なときもありましたが、その分完成した本が店頭にたくさん並んでいるのを見たときは私もうれしかったです。栞葉さんのがんばった結果が実際に形に残るというのは、感慨深いという言葉でしか表せないですね。

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――以前のインタビューで栞葉さんは「本を出すことが昔の夢だった」とおっしゃっていたので、マネージャーさんは栞葉さんの夢が叶う瞬間を見届けたということになりますね。
栞葉マネージャー:そうですね。ちょうど私が栞葉さんの担当になる頃に書籍のお話が来ていたので、「このお話、受けていいのかな」と悩んでいらっしゃった段階からゴールまで見届けたということになります。夢を叶えるまでの姿を見させていただいてありがたかったですし、微力ながら栞葉さんのお力になれていたらいいなと思っていました。
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――今回ライバーさん抜きでマネージャーさんたちのみのインタビューですので、この機会に「今だから話せるエピソード」や「ライバーさんに言いたいこと」などあればお伺いしたいと思います。
ミランマネージャー:これ、皆さんがどのぐらいのお話をされるのか聞いてから何を話すのか検討したいんですが、いいですか……?
栞葉マネージャー:こっちを見ないでください(笑)。
――わかりました(笑)。では立伝さんのマネージャーさん、いかがでしょう?
立伝マネージャー:まず、都々さんは“バーサーカー”としてにじさんじ内でも名を馳せていらっしゃいますよね。この話はたぶん配信にも出てないと思うんですけど、私が担当させていただくようになってから、割とすぐにバーサーカーを感じさせるエピソードに直面したことがあるんです。
都々さんがコラボ配信でカードを使うボードゲームでやっていたことがあるんですが、ルール説明をしながらカードをシャッフルしたほんの一瞬で、カードを1枚へし折っていて。
栞葉マネージャー・ミランマネージャー:(笑)
立伝マネージャー:「これはすごい! 本物のバーサーカーだ!」って心の中は拍手喝采でした。それ以外にもさまざまな物を“クラッシュ”している場面を目撃することがあり、これからもその才能をいかんなく発揮してほしいなと、個人的には思っております。
――先日のライバーさんインタビューの内容はマネージャーさんたちにも共有しているのですが、立伝さんが「最近は何も壊していない」とおっしゃっていましたよね?
立伝マネージャー:はい。ですからそのときは「今、自分がこのエピソードを話してはいけない」とグッとこらえて黙っていました。
――なるほど(笑)。お次は栞葉さんについてお聞かせください。
栞葉マネージャー:もしかしたらファンの方々も把握されていることかもしれませんが、あるお仕事の日に栞葉さんがタクシーで現場に向かってきていたときのことなんですが……。途中で「お財布を忘れたかもしれないです……! 電子マネーで払えるかもしれないんですけど、念のためタクシー降り場で待っていてもらえますか……!」という連絡が入っていたんです。
それで私も「わかりました!」とお返事したところ、少し経って「すみません、やっぱり(財布が)ありました!」「大嘘をつきました。やっぱり待っててください……!」というように続々と連絡が届いていて。最終的には今まで使ったことがなかった電子マネーで決済ができ、無事にタクシーを降りてきて私に向かって急いで走ってきた、という出来事がありました。
ミランマネージャー・立伝マネージャー:(笑)
栞葉マネージャー:普段から時折おっちょこちょいな一面があるんですけど、「人に迷惑をかけまい」とする配慮ゆえに、いざというときに慌ててしまう……という栞葉さんの愛嬌あるエピソードだなと思います。そういう部分も含めて犬っぽさを感じます。
――かわいらしいエピソードですね!(笑)。では、ミランさんのマネージャーさん、いかがでしょうか?
ミランマネージャー:うーん、なるほど……。
栞葉マネージャー:たくさんあるようですね(笑)。
ミランマネージャー:裏話で言うと、ほかのマネージャーにミランさんの対応をしていただいた際のエピソードがありまして。スタジオで配信をする日に、長めに時間が空いたのでミランさんには本番まで控室にいていただいたんです。配信時間が近づいたので、対応するマネージャーがお迎えにいったんですよ。
そうしたら、控室のドアをノックしても返事がなくて、確かに室内にいるはずなのにドアを開けても電気が消えて真っ暗で。声をかけても返事がなく、「ミランさんが倒れているかもしれない!」と不安になったマネージャーが「ミランさーん!」って叫んでも返事がなく……。その後自分に「ミランさんから応答がない!」と連絡が来て、控室に飛んで行って「ミランさん、ミランさん!」って揺さぶって起こしたことがあります。
栞葉マネージャー・立伝マネージャー:(爆笑)
――それって、ものすごく深く寝落ちてしまった、ということですか?
ミランマネージャー:そうです、本当に気付かなかったみたいで。こういう面白いエピソードは普段からあるので、楽しませてもらってありがたいです(笑)。
――ほかのお話も気になりますね(笑)。ライバーとしてさまざまな経験を積んできたみたらし団の皆さんですが、マネージャーさんたちが今後期待する活動や「こういう姿を見てみたい」と想像するビジョンは何かありますか?
栞葉マネージャー:具体的なビジョンというわけではないのですが、最近は先ほどお話した書籍や先日の「にじさんじ WORLD TOUR 2025 Singin' in the Rainbow!」広島公演のようなライブなど、配信以外の活動もたくさん増えてきている状態になっていて。そうなるとやっぱりスケジュールや体調管理の都合で、配信ができない日も増えてきてしまうと思うんです。
そんなとき、栞葉さんが以前「純粋に配信が好きなんですよ」とおっしゃっていたことを思い出しますね。実際、ご自身も忙しい日々の中でできる限り配信して、それにまつわる準備の時間を捻出しようとする姿勢は見ています。ですから、これからもいろんなことにトライする機会があると思いますが、配信という栞葉さんが落ち着く場所を守りながら引き続きたくさんの可能性にチャレンジしていってほしいなっていう気持ちがあります。
立伝マネージャー:都々さんとは付き合いが短い中でも、かわいい姿や面白い姿をよく見せていただいているので、今後はいい意味でのギャップも見てみたいなと思っております。歌ってみた動画などで会えるクールな姿も素敵だなと思っていますし、都々さんってお芝居も非常に上手なので、ボイスコンテンツなどで普段と違う“if”の姿を見せていただけるだろうなと。そうやってこれからいろんな都々さんのギャップを感じられる場が増えたらいいなあ、と期待しています。
ミランマネージャー:ミランさんは最近にじさんじ外のコラボも増えるなど、まだまだいろんなことに挑戦していらっしゃっていますよね。今後見たい姿はリアルイベントに立つミランさんです。現状何か予定があるわけではないので、自分の希望ですが……。やっぱりミランさんって独自の“ミランワールド”をお持ちなので、知れば知るほどハマっていくタイプのライバーさんだなと思っていて。リアルイベントのようにお客さんの反応を直接見られる環境で、ご自身の世界観を展開しているところをいつか見てみたいですね。
“神の一手”が生まれる絶妙な関係性、ライブから踏み出す3年目へのエールも
――11月21日にはみたらし団の皆さんにとって初めてのユニットライブが開催されます。ライバーさんもやることがいっぱいだと思いますが、マネージャーの皆さんはどのようなサポートをされているんでしょうか。
栞葉マネージャー:まずライバーの皆さんからライブ自体の構成やセットリスト、さらに具体的に何をしたいか、などのご希望を伺います。そうやって吸い上げた要望をライブで実現するために必要な工程や作らなくてはいけない制作物を洗い出して、スタジオスタッフや技術スタッフと演出の相談をしたり、カバーリングさせていただく楽曲の使用許諾など権利関係の処理を行ったり……などです。ざっくりと説明すると、ライブを実現させるためにライバーさんたちとご協力いただくクリエイターさん、スタッフとの架け橋になる、というイメージですね。
ミランマネージャー:素晴らしい! その通りです。
栞葉マネージャー:合っているようです(笑)。それでもご希望を100%叶えられないときももちろんありますから、ライバーさん・スタッフと一緒に折衷案を考えて、またさらにやり取りを重ねて……ということもします。
――ライバーの皆さんは3Dお披露目を経験していることもあって、実際にライブを作るための行程は目にされたと思うのですが、3Dお披露目の頃と比較してライブについての要望の性質に何か変化はありましたか?
ミランマネージャー:お披露目配信を経験したことで、「今まで知らなかったけどこういうこともできるんだ」「じゃあこういうことはできないかな?」とイメージが広がった印象です。3Dでできることについていろいろと質問をいただくようになったので。
栞葉マネージャー:経験値が上がりましたからね。
ミランマネージャー:そうだと思います。ですから、ライバーさんたちから出てきた「ああいうこともやりたい、こういうこともやりたい」というアイデアを最大限詰め込んで、最高のライブにしようとしています。
――ライバーさんたちの創意工夫が詰め込まれた内容になりそうですね。今も準備でお忙しくされていると思いますが、ライバーさんたちはどんな様子ですか? 準備期間中の印象的なエピソードなどあれば是非お伺いしたいです。
ミランマネージャー:ユニットライブの作り方は恐らくユニットごとに全然違うと思うのですが、みたらし団についてはライバー3名、マネージャー3名が定期的にミーティングを実施して進めています。本当にみたらし団のコラボ配信を見ているような、わちゃわちゃとして和やかなミーティングですね(笑)。
みたらし団の皆さんは3人とも本当に個性豊かで考えていることも全然違いますが、お互いの意見を尊重するという姿勢を強く感じます。本来バラバラな3人がお互いを尊重し合いながら1つにまとまっていく様子は、1つのコンテンツとしてファンの皆さんにお見せしたくなるぐらい素晴らしいなと思いますね。そんなミーティングが毎回繰り広げられています。
栞葉マネージャー:本当にそうですよね。私も「これ、面白いなあ」と思ったことがあって。ライブの中でいろんな組み合わせでデュエットするパートがあるんですよ。そのデュエット曲の演出を相談して、歌う2人が悩んでいるときに、もう1人が出す意見が本当に絶妙な神の一手になることが多いんです。これはみたらし団の特徴的な部分だなと感じますね。
お互いがリスペクトを持って俯瞰的にメンバーを見ているから、周りを自然に納得させるアイデアが出せるようになっているんじゃないかなと思います。こうやってお互いがいい距離感で素晴らしいアイデアを出せることも、みたらし団の関係性を作っている要素なのかな、とミーティングをしながら考えていました。
立伝マネージャー:私はみたらし団マネージャーチームに入ってから日がまだ浅いので、内側から見たみたらし団の姿については、先ほどおふたりが話していたことの一部を感じ取れたかな?ぐらいの状態ではあるんです。でも、栞葉さんのマネージャーさんがおっしゃっていたように、ペアで歌う2人が悩んでいるときに誰かが「この2人ならこういうのがいいんじゃない?」と本当にさりげなく出てきますよね。こういう絶妙な仲のよさはしっかり感じられているので、「これはいいライブになるぞ」と思っております。
――ご本人たちも「みたらし団らしさ」をライブのキーポイントとして推していらっしゃるので、本番の皆さんの関係のよさを十分に感じられるものになりそうですね。
ミランマネージャー:はい。あと、準備を進めていくうえではライバーさんたちへの連絡が多くなりがちなのですが、皆さん基本的にとても返事が早いので「これってどうなってますか、あれはどうなってますか」と何回もリマインドするようなことが本当にないですね。皆さん本当に前向きで「このライブを成功させよう」っていう気持ちが伝わってきますし、スムーズに進められてとてもありがたいです。
栞葉マネージャー:本当に助かりますね。
立伝マネージャー:そうですね。
――本番を楽しみにしているファンの方も多いと思いますので、ここでマネージャーさんの視点からライブのオススメポイントを是非教えてください。
立伝マネージャー:一致団結……とはなかなかいかない部分も魅力的なみたらし団ですが、そんなライバーさんたちが手と手を取り合って協力して作り上げる素晴らしいライブになるんじゃないかなと、私自身期待しております。
詳しいことは本番までお話できないんですけど、当日ご覧いただく曲の中にダンスが非常に難しい曲があるんです。先日その曲のダンスレッスンに立ち合いまして、練習時間ギリギリまで一生懸命練習に取り組んでいる姿を拝見しました。まだまだ準備中ではありますが、きっと本番にはしっかり仕上がった姿で皆さんにお披露目できるだろう、とワクワクしています。
ミランマネージャー:みたらし団全員で歌唱したことはありますが、揃ってダンスを披露するのは初めてなので、そこも注目していただきたいですね。ライバーさんたちがやりたいことのアイデアを本当にたくさん出して、演出も1曲ずつすごくこだわっています。本番は「このアイデアって誰が考えたのかな?」「こんな演出もできるの?」と細かい部分まで楽しんで見ていただけたらうれしいです。
栞葉マネージャー:三者三様の個性が混じり合ってサーカスのようにポップな雰囲気のエネルギーは、みたらし団だからこそ作り出せるものかなと思います。ですから、ファンの皆さんもライバーさんたちと一緒に楽しむような気持ちで見ていただけると思います!
Mr. Showtime(Cover)【みたらし団/立伝都々×栞葉るり×ミラン・ケストレル】
――ファンの皆さんのご感想も楽しみですね! それでは最後の質問ですが、活動3年目に突入するライバーさんたちにマネージャーさんたちから激励のお言葉をいただけますでしょうか。「みたらし団」にちなんで、ミランさんのマネージャーさんから順番にお願いいたします。
ミランマネージャー:はい。ミランさん2年間、本当にお疲れ様でした! 常に新しいことに挑戦し続ける姿を見てすごいなと思っていますので、3年目はどんな景色を見せていただけるんだろうと、とても楽しみにしています。これからも一緒にがんばっていきたいなと思っていますので、よろしくお願いします。
立伝マネージャー:都々さんのバイタリティ溢れる行動に、日々尊敬の念を抱いております。3Dお披露目を経て、3年目はできることももっと増えましたので、今後もやりたいことに挑戦し続けていただければと思っております。
栞葉マネージャー:気付けば後輩も増えて、「3年目」という文字を見て「しっかりしなきゃ」という気持ちになることもあると思いますが、枠に囚われず「楽しい!」という気持ちを忘れず走っていってほしいです。ただ、休むことも忘れずに!